この記事をまとめると
■1997年に生まれた国産車をプレイバック!
売却厳禁なクルマとは? 手放したが最後再入手が難しい国産スポーツ4選
■スポーツカーもファミリーカーも当たり年だった
■今年で25年目を迎えるので、中古相場の値上がりに注意するべし
今でも人気なクルマたちの初代が生まれた1997年
2022年を迎え、今年からアメリカの25年ルールが解禁される1997年生まれのクルマ達を振り返ってみよう。1997年といえば、東京湾アクアラインが完成した年。
当初の通行料は普通車で4000円だったが、海ほたるパーキングエリアは観光スポットのひとつになった。 また韓国の起亜自動車が現代自動車の傘下に入ったのもこの年。映画では『タイタニック』『もののけ姫』がヒットした。
・トヨタ・プリウス(初代)
そんな1997年、もっとも話題となったのは、世界初の量産ハイブリッド車となったトヨタプリウス。「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーどおり、他所のメーカー、とくに海外のメーカーは90年代にハイブリッド車が出てくるとは思っていなかったのでかなり焦ったはず。
燃費は10・15モードで28.0km/リッターと驚異的で、燃料の使用量も2分の1なら排ガスも2分の1なら燃料も2分の1。トヨタのカリフォルニアのデザインセンター=CALTYがデザインしたボディは非常に先進的で、未来っぽさだけでなく、車体の割にキャビンが広い実用性の高さを誇った。インテリアもセンターメーターを採用するなど、新しさを満載。
それなのに新車価格が215万円だったのは、正直度肝を抜かれたものだった。1997年はハイブリッド車元年として自動社史に記憶される年になった。
25年ルールが解禁されてしまうので一部車種は高騰に注意
・ホンダ・シビック タイプR(EK9)
シビックタイプRも初代のEK9から、去年の7月販売終了になった5代目FK8まで登場したが、もっともホットハッチとしてのシビックで、しかもタイプRらしいタイプRといえば、EK9に勝るモデルはない。そのEK9がデビューしたのが1997年の8月。
エンジンはタイプR用に185馬力にチューニングされたB16B。ボディは剛性アップと軽量化が図られ、レカロ製バケットシート、モモ製ステアリング、チタン製のシフトノブ、専用カラーのチャンピオンシップホワイトが用意された。
FFなのにアンダー知らずで、よく走り(動力性能)、よく曲がり、よく止まる、最強の一台だった。いまでも人気が高く、中古車価格も非常に高いが、純正補修部品の製廃が多くて、今後維持するのが難しくなりそうだ。
・スバル・フォレスター(初代)
インプレッサベースのクロスオーバー、フォレスター(初代)のデビューも1997年。スバル初の本格的なクロスオーバーSUVだが、プラットフォームだけでなく、エンジンも250馬力のEJ20ターボだったので、かなりスポーツカーに近いコンパクトSUVだった。
デビュー前年には、インディ500マイルの舞台、アメリカ インディアナポリス モータースピードウェイで24時間世界速度記録(ハーマントロフィー)に挑戦し、平均速度180.082km/hのニューレコードも記録している。
・その他
高級ミニバンブームの先駆けとなった、日産エルグランド(初代 E50)も1997年の登場。FFベースではなく、FR(フロントミッドシップ?)レイアウトの大型ミニバンで、3.5リッターV6のVQ35エンジンを積み、走りに余裕があり、月販1万台以上を記録する大ヒットモデルとなった。
またトヨタでは、初代ハリアーもこの年に発売開始。「高級大型クロスオーバーSUV」のパイオニアで、いまの高級SUVブームはこの初代ハリアーからはじまった。
国産車ではないが、GMの100%子会社「サターン・コーポレーション」が作ったサターンが日本に上陸してきたのも1997年。「礼をつくす会社、礼をつくすクルマ」がキャッチコピーで、値引きなしのワンプライス制などで話題となったが、日本では鳴かず飛ばずで、2001年には撤退……。
これも番外編になるが、歴代もっともスポーティーなチェイサー、JZX100チェイサーは1996年のデビューなので、すでに25年ルールが解禁。2.5リッターターボで280馬力のFRセダン。3割が5速MTだったツアラーVの相場は300万円前後になってきた。
これからまだまだ価格が上昇しそうなクルマなので、気になる人はお早めに。
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ただのゴミでしかない
笑うぜ