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カローラは贅沢品! 日本とは違うアジアでの「カローラセダン」の立ち位置

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カローラは贅沢品! 日本とは違うアジアでの「カローラセダン」の立ち位置

 この記事をまとめると

■インドネシア・ジャカルタで見かけたカローラのパトカーに着目

警察の白黒パトカーが「高級車」トヨタ・クラウンである必要はあるのか?

■インドネシアでは奢侈税により、セダン=高級車というイメージがある

■タイ・バンコクではカローラがタクシーとして活躍している

 ASEAN諸国では”カローラ”が働くクルマ

 GIIAS(ガイキンド・インドネシア国際オートショー)2022はインドネシアの首都ジャカルタ近郊のBSDシティという振興開発地区にあるコンベンションセンターで開催されている。取材中に所用がありジャカルタへタクシーで向かう道中、高速道路で遭遇したのが、現行型トヨタ・カローラ(現地名カローラ アルティス)のパトカー。カローラセダンを代々乗り継いで30数年という、“カローラフリーク(ツーリングやスポーツ、クロスは認めない原理主義者)”の筆者は、パトカー、しかも日本のようなシンプルなパンダ柄ではなくカラフルな柄だったので、思わず「カローラのパトカーだ」と叫んでしまった。以前ジャカルタ及び近郊を訪れたときはマツダ6ばかりだったので、ダウンサイズ傾向にあるのかもしれない。

 日本とは異なり、ASEANではカローラは意外なほど“働くクルマ”として活躍している。今年春にも訪れたタイの首都バンコク市内のタクシー車両はそのほとんどがカローラセダンとなっている。

 日本での現行カローラはグローバルモデルに比べれば短く、幅も狭い“ナロータイプ”になるものの、それでも3ナンバーサイズ。フリークである筆者から見てもかなり豪華になってしまい“大衆車”という面影はないが、ASEANでは実際に高級車の部類に入っているように見える。

 インドネシアでは“奢侈税”という、いわゆる“ぜいたく税”というものがあり、セダンというスタイルだけで奢侈税の税率が高い時代が長かったこともあり、“セダン=高級車”というイメージがいまもなお定着している。いま奢侈税はボディタイプで税率が変わることはなくなった。そしてコロナ禍となった2021年には景気浮揚対策として奢侈税の減免が行われたが、1800ccエンジンをインドネシアで搭載するカローラ アルティス(カローラセダン)は減免対象外となっていたので、やはり政府としても高級車の部類として判断しているようだ。

 ちなみにインドネシアでは、ガソリンエンジンとハイブリッドユニット搭載車がそれぞれモノグレード(単一グレード)として用意されている。価格はガソリンが4億9360万ルピア(約444万円)、ハイブリッドが5億4500万ルピア(約494万円)となっており、奢侈税の税率の高さが響いた価格設定となっているようだ。

 車種ラインアップの多いトヨタでもセダンは、カローラのほかは格下のヴィオスと、あとはカムリのみとなっている。かつてジャカルタ市内のタクシー車両はヴィオスベースの専用車“リモ”であったが、いまはコンパクトMPVのアバンザ(旧型)ベースの“トランスムーバー”に取って代わられている。

 日本人がカローラのパトカーと聞くと、ミニパトのようなものかと連想しがちだが、インドネシアでは“クラウンパトカー”というほうがイメージとしては近いようである。

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