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2代目日産リーフが目指したのはEVのスタンダード! こだわりの内外装を徹底解説

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2代目日産リーフが目指したのはEVのスタンダード! こだわりの内外装を徹底解説

 ダイナミックなデザインで先進性を表現

 ユニークなデザインでインパクトのあった初代リーフ。2代目はEVのスタンダードを目指し、先進性を感じさせつつオーソドックスなハッチバックスタイルで登場した。

「クルマとしていいものを作ろう」開発責任者が新型日産リーフで示すEVの「当たり前化」

 EVを「特殊なクルマ」ではなくスタンダードモデルとして普及させるべく、新型リーフは従来モデル同様、3ナンバーの5ドアハッチバックモデルとなった。クリーンでシンプルな立体構成のボディラインに、水平基調ながらリヤドア後端をキックアップさせたキャラクターラインが特徴。

 4灯式ヘッドライトやリヤコンビネーションランプは薄型でスポーティだ。リヤピラーまわりをリヤルーフスポイラーとともにブラック化することで、ルーフが浮き上がっているかのような印象を与えるボディスタイルも先進性があり、個性的。

 また、Vモーショングリルやエンブレム、リヤバンパーまわりなどにエコロジーカーの象徴ともいえるクリアブルーのアクセントカラーを配し、乗用EVとしての存在感を高めている。EVならではの装備といえる給電口は、従来モデル同様にボンネットの前方に配置される。

 ボディサイズは、全長:4480mm×全幅:1790mm×全高:1540mm。ホイールベースは2700mmと、従来モデルから全長(+35mm)と全幅(+20mm)が少し大きくなり、全高(−5~10mm)がやや低くなった。ヘッドライトおよびリヤコンビランプと両者をつなぐキャラクターラインが、シャープでスポーティなイメージを強調。ワイド&ローで安定感のあるスタイリングだ。

 ボディサイドからリヤにかけてキャビンが薄くなり、さらには絞り込まれたデザインが特徴。リヤコンビランプの造形と合わせてスポーティな印象だ。2トーンのボディカラー仕様では、よりワイド&ローなスタイリングが強調される。モノトーンが8色、2トーンが6種の合計14種類のカラーバリエーションだ。

 タイヤ&ホイールはグレードによってデザインの異なるものが装着される。Gでは215/50R17+アルミホイール。XとSは205/55R16+ホイールキャップで、Xのプロパイロット仕様ではGと同様の17インチとなる。

 ドアミラーはLEDウインカー内蔵。サイドカメラ付き車両ではミラーにカメラが装備される。空気抵抗や風切り音を低減する形状を採用している。プロパイロットやインテリジェントアラウンドビューモニターおよび各種予防安全機能装備のために、車両の前後左右に4つのカメラと12個の超音波ソナーを備える。

 4灯式のプロジェクターLEDヘッドライトはGに標準装備。XとSはハロゲンタイプとなるが、オプションでLEDを装着できる。LED、ハロゲンともにハイビームアシスト機能付きだ。LEDリヤコンビランプは、上部がテールランプ、中央部がブレーキランプ、下部の外側がウインカー、内側がリバースランプとなる。ブレーキランプはe-Pedal操作時、設定値以上の減速度であればブレーキペダルを操作していなくても点灯する。後続車に減速していることを知らせるためだ。

 高い操縦性をサポートする機能的レイアウト

 低重心設計とe-Pedalドライブにより、高い操縦性を実現している。その走りを支えるため、操作系やスイッチのレイアウトを適正化。さらにインテリア全体の質感も高めている。室内空間の広さについてはボディサイズ同様に従来モデルとほぼ同じだが、広がり感、開放感が高められ、居住性が向上。吸音ガラスの採用などにより、車室内の静粛性を高めている。

 ダッシュボードは、前端部分を低くすることで、ドライバーの上下視野角を拡大し、視界特性を高めている。カーナビおよび各種情報を表示するディスプレイを高めに配置することで視認性を確保。エアコン操作部など各スイッチ類のレイアウトも適正配置され、初めて乗っても理解しやすいものになっている。シートのステッチやイルミネーションにブルーカラーを配しているのも日産のEVらしい特徴といえるだろう。

 まずシフト操作に関してはスイッチ式の電制シフトを採用。Dレンジと減速感が強めに働くBレンジの2モード式。シフトレバーの右上にはプロパイロット パーキング(装着車)とe-Pedalのスイッチを配置している。また、プロパイロット装着車ではパーキングブレーキが電動式となる(そのほかは足踏み式)。自動制御のプロパイロット パーキング作動時は駐車終了後にパーキングブレーキも作動する仕組みだ。

 そして、ノートに続き「e-Pedal」を採用。これはアクセルのオン・オフだけで加速/減速/完全停止までコントロールでき、いわゆる「ワンペダルドライブ」を可能にする。アクセルオフ時の最大減速度は0.2Gと強力。0.07G以上ではブレーキ操作なしでもブレーキランプが点灯する。

 ステアリングはグレードによって仕様が異なり、グリップ部分の表皮はGとXでは本革、Sではウレタンとなる。ステアリングヒーター(タイマーエアコン作動時には予約可能)は全車に装備される。ステアリング上のスイッチでは、メーターの液晶部分の表示切り替えやAVコントロールもできる。また、プロパイロット装着車では専用ボタンを配置している。

 ダッシュボードのディスプレイスペースには、日産コネクトナビゲーションシステムを搭載(GおよびXに標準)。ボイスコマンド機能(音声によってコントロールできる)、Bluetooth機能内蔵で、Apple CarPlayにも対応している。プロパイロット装着車では、プロパイロット パーキング(自動駐車システム)作動時のバーチャル映像を映し出す。カメラで検出した駐車位置可能位置を表示したり、駐車中の車両の動きもリアルタイムで表示する。

 メーターパネルはアナログ式速度計を右側に、左側には各種情報を表示する大型液晶のアドバンスドドライブアシストディスプレイを配置。バッテリー残量や航続可能距離、回生発電量などを表示する。また、リヤウインドウの外側に配置されたカメラで後方を映し出すインテリジェントルームミラーを採用。これは、後席乗員やシートなどがルームミラーの範囲入らないため、視角が広く、さらにカメラからの映像ということで自動補正されるため、夜間や雨天時にはとくに見やすい。

 大人5人がゆったり乗れる室内空間を実現

 室内空間は、従来モデルとほぼ同等の大きなバッテリーサイズを収納しつつ、前席、後席ともに十分な居住空間を確保。ラゲッジスペースの容量も拡大し、より大きな荷物を積載することが可能になった。

 リーフのシートは、3グレードに対して5タイプが設定されている。GおよびXは、ブラックまたはエアリーグレーのクロス表皮(バイオPET)が標準となり、オプションとして、ブラックまたはエアリーグレーの本革シートが設定される(全ボディ色に設定)。

 本革シート仕様では、ドアトリムやダッシュトリムも同色のレザー仕様となり、またBOSEサウンドシステム&7スピーカー(大型ドアスピーカー仕様)がセットで装着される。Sグレードではブラックのトリコット表皮だ。いずれも落ち着いたカラーリングで質感は高い。電動シートこそ装備されないが、全車に前席シートヒーターが標準装備となる(後席はオプション)。

 リーフは、ハッチバックのボディスタイルのため、後席から後方はラゲッジスペースとしてのユーティリティが求められる。しかもバッテリーを床下に搭載していることもあり、大容量というわけにはいかないが、分割可倒式(6:4)となる後席を立てた状態でも435リットルと、そこそこの積載容量を確保。

 後席を倒したときにシートバック面が床面とフラットにならず、300mmほどの段差ができるが、ラゲッジ全体の高さ/幅/奥行きは十分だ。とくに横幅を大きく取った荷室形状もあって、9.5インチのゴルフバッグを横置きで2セット積載できる容量を実現している。

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