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足の長いEV「日産リーフe+」を発売してもなお航続距離の短い通常リーフが人気のワケ

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足の長いEV「日産リーフe+」を発売してもなお航続距離の短い通常リーフが人気のワケ

 リーフe+はWLTCモードで満充電からの航続距離458kmを実現

 日産の電気自動車(EV)リーフに、今年1月、一充電走行距離を458km(WLTCモード)とした日産リーフe+が追加発売となった。

「下取り価格」や「買い取り価格」の低いクルマとは?

 2代目のリーフは、すでにJC08モードで400km(WLTCで322km)を実現し、初代の後期型での300km(JC08モード)を上まわる走行距離を達成していた。

 日産は、EVの懸念材料として世の中で言われ続けてきた走行距離の問題に対し、次々に解答をもたらしてきた。そしてリーフe+発売に至り、EVに対する距離の問題はもはや解決したに等しいといえるのではないか。

 リーフe+は、リチウムイオンバッテリーの容量を62kWhに増やして458kmの走行距離を実現している。これによって、標準車といえるリーフの存在感が薄れるのではないかと思った人があるかもしれない。だが、バッテリー容量40kWhのリーフも堅調な売れ行きを見せている。それは、なぜか?

 e+は通常のリーフよりも160kgも重い

 リーフe+は、リチウムイオンバッテリー容量を増やした結果、40kWhのリーフに比べバッテリーだけで130kg、車両重量としては160kg重くなっている。これは大人二人の体重に近いといえ、運転者も含め常に3人乗車で走るようなものだ。重量増は、EVかエンジン車かを問わず燃費(EVなら電力消費)の悪化につながる。

 遠出をする頻度の高い人であれば、リーフe+は距離に対する安心をもたらす。だが、日常的に数十kmしかクルマを使わない人にとってみれば、毎日重い荷物を積んだままクルマを走らせていることになってしまう。実際、日産の販売店では、距離への不安からリーフe+を見に来た消費者が、いざ商談になるとそうした現実に気づき、40kWhのリーフを成約していく状況が生まれているという。

 遠出する際には途中で充電することになるかもしれないが、すでに急速充電器が全国に7600基整備されており、普通充電の設置数もあわせると29700に及ぶ。これは、全国のガソリンスタンドの3万軒に近い数だ。したがって40kWhのリーフでも、遠出の途中で充電に困ることは少ないだろう。

 一旦距離への不安が取り除かれ、いざ使ってみれば、EVの一充電走行距離が何百キロも走れなくてもいいと気づいたとき、中古の初代リーフの魅力を再発見する人も出てくるのではないか。

 スマートフォンを含め、リチウムイオンバッテリーは、ほぼ使い切って満充電にすることを繰り返すと寿命を縮めかねない。電気を使い切らず、まめに充電するほうが長持ちする。適切なバッテリー量を搭載した軽いEVで、普通充電器のある場所で駐車したら充電し、適度に充放電を繰り返すのがEVの上手な利用法である。

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