■アキュラ新型「TLXタイプS」がデリバリー開始!
ホンダが海外で展開する高級ブランドのアキュラは、新型「TLXタイプS」を2021年6月24日に北米で発売すると発表しました。
【画像】最高出力約360馬力!アキュラの最強セダン新型「TLXタイプS」を見る(19枚)
同時にTLXタイプSに搭載される新開発の3リッターV型6気筒ターボエンジンについての解説動画を公開しました。
新型TLXタイプSは、2020年5月29日に発表されたアキュラのセダン「TLX」のハイパフォーマンスモデル。
ボディサイズは、全長4943mm×全幅1910mm×全高1433mmで、日本でも販売されているホンダ「アコード」(全長4900mm×全幅1860mm×全高1450mm)に近いサイズです。
搭載される新開発の3リッターV型6気筒ターボエンジンは、最高出力355hp(約360馬力)、最大トルク480Nmを発揮。このエンジンはアキュラのSUV新型「MDXタイプS 2022年モデル」にも搭載される予定です。
この新開発のエンジンは、開発を主導した松田章夫氏のもと北米のアキュラのエンジン開発チームと共同で、日本で開発されました。
日米の研究開発チームには、過去に「シビックタイプR」のエンジンや「NSX」に搭載されているV型6気筒ツインターボエンジンの開発に携わったメンバーなど、アキュラのなかでももっとも経験豊富なエンジニアが参加しました。
タイプS専用のV型6気筒エンジンは、オールアルミ製でコンパクトなボディに、デュアルオーバーヘッドカムシャフト、24バルブ、直噴、ツインスクロールターボチャージャーを搭載。
これまでアキュラの各モデルに搭載され、高い評価を得てきた3.5リッターV型6気筒エンジンとはボアの間隔と60度のバンク角を共有するだけでそのほかはオリジナルです。
このエンジンをTLXのエンジンルームに収めるために、ターボチャージャーをトランスミッションの上に隣接して配置し、薄型のシリンダーヘッドを採用するなど、コンパクトなサイズと低背化を実現しています。
また、カムベアリングのキャップをバルブカバーに直接組み込むことで、エンジンの高さを低くして部品点数を削減しました。
さらにバリアブルシリンダーマネージメント(VCM)が導入されており、走行状況に応じて6本ある気筒のうち3本を停止して、燃費の向上と排出ガスの低減が実現しています。
過給機には、シングルツインスクロールターボチャージャーを採用しました。
このターボチャージャーは、リアバンクとフロントバンクのシリンダーからそれぞれ独立した内部経路で排気圧力を供給。これにより、ターボラグを最小限に抑え、スロットルレスポンスを最適化しています。
またターボのレスポンスを高めるために、エキゾーストマニホールドをシリンダーヘッドに直接組み込むとともに、吸排気カムにバリアブルタイミングコントロール(VTC)を採用してエンジンのトルク特性を向上しました。
※ ※ ※
新型TLXタイプSには、ふたつのバリエーションが用意され、価格は通常のTLXタイプSは5万2300ドル(約579万円)、パフォーマンスを高めた「ハイパフォーマンス ホイール&タイヤパッケージ」が5万3100ドル(約588万円)です。
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