1月のコンパクト/ハッチバック市場は計5万6070台が登録され、登録車全体に対するシェアは29.4%と前月から0.8ポイント上昇した。上昇の大きな理由は、首位の「トヨタ ルーミー」が台数をさらに伸ばしたことと、フルモデルチェンジした「日産 ノート」の躍進。
ルーミーは、前月比24.4%の大幅な伸びをマーク。昨年9月のマイナーチェンジで販売に弾みがつき、4ヶ月連続で首位をキープしている。ハイブリッド車が多いコンパクトクラスの中で非ハイブリッドのルーミーがこれだけの人気を得られることを考えると、今後はコンパクトカークラスも軽自動車同様に、トールワゴン系が増えていく可能性がありそうだ。
2位の座は「トヨタ ヤリス」がゲット。ヤリスは「ヤリスクロス」を含めるとルーミーを上回るが、ここではヤリスクロスはSUV/クロスオーバー部門に分類しているため、ハッチバック単体での数値となる。ちなみにヤリスとヤリスクロスの販売比率は47:53。ヤリスクロスの発売直後は比率が7割近くまで上昇したが、最近は台数差が狭まってきたようだ。
3位は「日産 ノート」が獲得した。新型の発売が12月後半だったことを考えると1月に前月比43.4%の伸びを示したのは幸先のいいスタートといえ、まだまだ伸び盛りだろう。先代モデルは長い期間首位を持続したが、現行モデルはどうなるか?
4位「ホンダ フィット」は、前月比87.6%とライバルのヤリスに比べるとやや落ち幅がやや大きかったが、前月と同じ順位を守った。ヤリス、ノート、フィットと3メーカーの主力ハッチが新型に切り替わり、役者が揃ったところで今後の勢力図の変化に注目だ。
5位は12月に新型に切り替わったばかりの「スズキ ソリオ」が守った。前月比8.5%の伸びを示し、4位との差を400台強まで縮めた。ルーミーと共に登録車部門のトールワゴン市場のけん引役として存在感を示すソリオ。来月の動向にも注目したい。
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