現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタの爆速「ガルウイング・スポーツカー」! ド迫力の斬新モデル「テセラ」は鋭い加速がスゴイ! パワフルな「回生ターボ」搭載したスポーツカーの正体とは!

ここから本文です

トヨタの爆速「ガルウイング・スポーツカー」! ド迫力の斬新モデル「テセラ」は鋭い加速がスゴイ! パワフルな「回生ターボ」搭載したスポーツカーの正体とは!

掲載 24
トヨタの爆速「ガルウイング・スポーツカー」! ド迫力の斬新モデル「テセラ」は鋭い加速がスゴイ! パワフルな「回生ターボ」搭載したスポーツカーの正体とは!

■トヨタの爆速「ガルウイング・スポーツカー」

 かつてトヨタ技術会(TES)が開発した、「TES-ERA EV(テセラEV)」。
 
 同車は「ガルウィング」式のドアを採用する本格スポーツEVで、コンセプトカーでありながら実際に高い走行性能を有する、魅力的なクルマでした。

【画像】カッコいい! これがトヨタの「爆速スポーツカー」です!(21枚)

 TES-ERA EVは、カスタムカーの祭典「東京オートサロン2012」に出展された、ガルウィングスポーツEVです。

 そのキーワードは「楽しい」「速い」「先進」。

 “大人も子供もワクワクするクルマを作りたい”というコンセプトのもと、トヨタ技術会の約20名のメンバーの協力によって、設計、開発、実車製作が行われ、2011年3月の企画構想スタート。

 わずか7ヶ月後となる同年10月には、電気自動車で行われる「JEVRA EV 50kmレース」に出場し、総合8位完走という好成績を獲得しました。

 そんなTES-ERA EVのボディサイズは、全長3914mm×全幅1842mm×全高1233mmで、ホイールベースは2650mm。

 短い全長でありながら幅は広く、ローアンドワイドでスポーティなフォルムが目を引きます。

 エクステリアには、「見た目のインパクトで目を引くデザインにしたい」という開発者の思いから、スーパーカーさながらの迫力を放ち、視覚的に訴えかけるガルウィングドアを採用。

 実はこのドアやボディのベースには、トヨタのガルウィングクーペ「セラ」が利用されており、車名の中に“SERA”の文字が隠されているのも粋な演出と言えるでしょう。

 ちなみにキャビン周り以外のスペースフレームは新造のもので、サスペンションはスープラのダブルウィッシュボーンが用いられました。

 インテリアは、未来の操作系を表現するために、タッチパネルを活用したスイッチレスのシンプルな運転席とされ、シフトやランプ類の操作が全てタッチパネルで完了できるようになっています。

 パワートレインには、レクサス「RX」のハイブリッドシステムから流用したモーターとインバーターを採用しますが、EVのキモとなるバッテリーについては、制御系を含めて大容量のリチウムイオン電池を新設。

 さらにレース用のキャパシタを搭載することで、F1ではKERSと呼ばれる回生ターボを実現しました。

 こうして最大出力167馬力・最大トルク335Nmを発揮するTES-ERA EVは、後輪を駆動し、ポテンシャルを活かせば時速200kmの速度での走行も可能だといいます。

 ボディカラーは、「ダークブルーマイカ」の1色のみ。

 この色は、トヨタ技術会が主催したイベントの中で子ども達がデザインしたものから、最優秀作品に選ばれた色が実車に採用されたもの。

 このようにして完成したTES-ERA EVは、ゼロ回転から最大トルクを引き出すモーターの特性と回生ターボを活かして、アクセルを踏み込んだ瞬間に従来のエンジン車では考えられない鋭い加速を実現。

 また、1ペダルで加減速をコントロールすることができるなど、今までのクルマとは異なる走り方が楽しめると、スポーツカー好きからも高評価を獲得しました。

※ ※ ※

 TES-ERA EVは、トヨタ技術会の2011年度プロジェクトだったため、すでに開発は完了しており、市販化されることはありませんでした。

 しかし、トヨタの有志の手によって開発された同車のデザインや性能の高さは、2024年現在においても目を見張るものがあります。

 このTES-ERA EVの開発で培われた技術などのDNAは、将来トヨタがラインナップするスポーツEVに活かされる可能性は十分に考えられるのではないでしょうか。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
motorsport.com 日本版
「これが普段使い!?」メルセデスAMG A35が“異次元”サウンドマシンに進化 Pro Shop インストール・レビュー by レジェーラ 後編
「これが普段使い!?」メルセデスAMG A35が“異次元”サウンドマシンに進化 Pro Shop インストール・レビュー by レジェーラ 後編
レスポンス
スーパーフォーミュラの改革は話題づくりだけじゃない。さらなる発展に不可欠な“制度整備”……ハンドボールリーグ元事務局長が荒地を耕す
スーパーフォーミュラの改革は話題づくりだけじゃない。さらなる発展に不可欠な“制度整備”……ハンドボールリーグ元事務局長が荒地を耕す
motorsport.com 日本版
スバル新型「S210」登場! 計算された“300馬力”の意図は? めちゃ速いのに室内が超快適なワケとは? 「“スゴい”スポーツセダン」についてSTI本部長に聞いてみた!
スバル新型「S210」登場! 計算された“300馬力”の意図は? めちゃ速いのに室内が超快適なワケとは? 「“スゴい”スポーツセダン」についてSTI本部長に聞いてみた!
くるまのニュース
 今や“シールドあり”が主流!? 「オフロードヘルメット」とは?
今や“シールドあり”が主流!? 「オフロードヘルメット」とは?
バイクのニュース
タナク、2.5秒差の3番手から虎視眈々「明日を楽しみにしている」/WRCスウェーデン デイ2コメント
タナク、2.5秒差の3番手から虎視眈々「明日を楽しみにしている」/WRCスウェーデン デイ2コメント
AUTOSPORT web
ランチア「ストラトス」やアウディ「クワトロ」など貴重なラリーカーが富士を逆走!「トヨタ7」のエンジンにも火が入りました
ランチア「ストラトス」やアウディ「クワトロ」など貴重なラリーカーが富士を逆走!「トヨタ7」のエンジンにも火が入りました
Auto Messe Web
Genbの『ハイエース』用ブレーキパッドが進化、同乗者や積載物にも優しい自然なフィーリング実現
Genbの『ハイエース』用ブレーキパッドが進化、同乗者や積載物にも優しい自然なフィーリング実現
レスポンス
神童アントネッリ……実は普通の18歳。好物は和牛!? 「鈴鹿を走るのは楽しみだけど、東京とか日本の色々な所に行ってみたい!」
神童アントネッリ……実は普通の18歳。好物は和牛!? 「鈴鹿を走るのは楽しみだけど、東京とか日本の色々な所に行ってみたい!」
motorsport.com 日本版
インテグラなのにおっさんセダン! マークXなのにFF!! 名前は「名車」中身は「迷車」なクルマ4選 
インテグラなのにおっさんセダン! マークXなのにFF!! 名前は「名車」中身は「迷車」なクルマ4選 
WEB CARTOP
路面電車にも「スピード違反」はあるのか 最高速度制限の法律と運用どうなっている?
路面電車にも「スピード違反」はあるのか 最高速度制限の法律と運用どうなっている?
乗りものニュース
わずか全長4m! マツダ「ベリーサ」に反響多数!「まさに小さな高級車」「エンジンが良く回って楽しい!」 コンパクトカーに“豪華内装”実現した「プレミアムハッチ」は今注目の1台!
わずか全長4m! マツダ「ベリーサ」に反響多数!「まさに小さな高級車」「エンジンが良く回って楽しい!」 コンパクトカーに“豪華内装”実現した「プレミアムハッチ」は今注目の1台!
くるまのニュース
死亡リスク大!! 楽しいバイクライフに潜む事故の原因とは?
死亡リスク大!! 楽しいバイクライフに潜む事故の原因とは?
バイクのニュース
F1日本GPアンバサダー、市川團十郎親子が鈴鹿サーキットに見参! レースの世界を満喫……スポーツ走行のエンジン音にも興奮「すごい緊張感」
F1日本GPアンバサダー、市川團十郎親子が鈴鹿サーキットに見参! レースの世界を満喫……スポーツ走行のエンジン音にも興奮「すごい緊張感」
motorsport.com 日本版
マイナーチェンジで2代目はついに「完成形」へと進化! 新型ボルボXC90は北欧プレミアムSUVの決定版
マイナーチェンジで2代目はついに「完成形」へと進化! 新型ボルボXC90は北欧プレミアムSUVの決定版
WEB CARTOP
クルマの非常時の備えは適切ですか? 停止表示機材(三角表示板)と脱出ハンマーはどこに置けばいい?
クルマの非常時の備えは適切ですか? 停止表示機材(三角表示板)と脱出ハンマーはどこに置けばいい?
LE VOLANT CARSMEET WEB
ブラックスタイルの特別な「メルセデスAMG GLB35 4MATIC」が登場、限定50台の硬派な強者!
ブラックスタイルの特別な「メルセデスAMG GLB35 4MATIC」が登場、限定50台の硬派な強者!
Webモーターマガジン
【スクープ】これってポルシェ「カイエンEV」のテストじゃないの!? ベントレー初のBEVプロトタイプがついに始動!
【スクープ】これってポルシェ「カイエンEV」のテストじゃないの!? ベントレー初のBEVプロトタイプがついに始動!
LE VOLANT CARSMEET WEB

みんなのコメント

24件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

166.01398.0万円

中古車を検索
スープラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

166.01398.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村