■燃費やデザインも気になるけど…実際に乗る後席ユーザーの快適性も重要
2022年5月26日、ホンダから新型「ステップワゴン」が正式発表されます。
1月13日にはトヨタから新型「ノア/ヴォクシー」が先行発売済みと、相次いでフルモデルチェンジされる国産ミニバン。
ユーザーが気になるポイントは、2列目シートにあるといいます。どういうことでしょうか。
【画像】「比べると全然違うやん!」最新ノア/ヴォクとステップワゴンの2列目シートを写真で見比べてみる(30枚)
一般的にミニバンとは、3列シートレイアウトのワゴンモデルを指します。広い室内空間をもち、ファミリー層を中心に支持を集めています。
ユーザーはミニバンを購入する際、どんな点を重視して選択するのでしょうか。
低燃費性能や外観デザインなども重要ですが、家族会議で主な争点となるのは、2列目シートの快適性だといいます。
それを裏付けるかのように、新型ノア/ヴォクシーの上位グレード「S-Z」「Z」には、2列目のキャプテンシートに、シートヒーターとセットでオットマンをオプション設定し、人気の装備になっています。
新型ノア/ヴォクシーの販売をおこなう首都圏近郊のトヨタ販売店スタッフは、商談の様子について教えてくれました。
「最初はご主人が話を熱心に聞いてくることが主流です。ひと通り試乗などしていただき、実車の走りや内外装など満足していただくのが第一段階です」
しかし商談が進むにつれ、実際にお財布を握ることが多い奥さんの意見も強まってくるそう。
家族がこれまで乗っていた自家用車のタイプにもよりますが、家族で出かける際、運転席は旦那さんに、奥さんと子どもは後席に乗るのが今も昔も主流です。
そのため、最新のミニバンを購入することによって、後席の快適性がいかにあがるかをアピールするのだといいます。
「後席(2列目シート)の居心地や使い勝手について、主に奥様へ丁寧に説明します。すると『(これまでの愛車より)ずいぶん快適になりそう』『便利でよさそう』などと好印象をもってもらえ、その後の商談の成否にも大きく影響するのです」(前出のスタッフ)
※ ※ ※
一方で5月26日に正式発表となる新型ステップワゴンには、シンプルなデザインが特徴の「ステップワゴンAIR(エアー)」と、カスタムグレード「ステップワゴン SPADA(スパーダ)」、その上位グレード「SPADA PREMIUM LINE(プレミアムライン)」がラインナップされています。
そのうち、スパーダ系の各2列目キャプテンシートにはオットマンが標準装備され、さらにプレミアムラインにはシートヒーターも備わります。
新型ノア/ヴォクシーと共に、各新型ミニバンにはオットマンが新採用されたことになります。
オットマンは、これまでトヨタ「アルファード」やホンダ「オデッセイ」など、ひとクラス上の高級ミニバンでしか選べないことを考えると、いかに贅沢な装備が加わったかがわかります。
新型ノア/ヴォクシーや新型ステップワゴンの2列目シートには、このほかにもUSB充電ポートや大型テーブル、ロングスライド機構など多くの快適機能をそれぞれ有し、後席を利用するユーザーにも強くアピールしています。
前出の販売スタッフによると、販売店オプションでさらに後席用の大型モニターを注文するケースも多いといいます。
ミニバンを検討する際には、後席の快適性をいかに高められるかが、購入決定時の大きなカギとなっているのは間違いなさそうです。
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