ルノー・グループは2022年7月23日~24日にポールリカール・サーキットで開催されたF1 フランス・グランプリで、次期型「アルピーヌA110 E」のプロトタイプを世界初公開した。次期型A110 Eは、予想通り100%電気自動車のスポーツカーとしてベールを脱いだ。
このBEVのA110 Eは、アルピーヌA110の60周年を記念するモデルであり、アルピーヌ・ブランドの革新的なこれからの姿を表すモデルである。
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BEVのA110 Eはオープントップ・モデルで、伝統の敏捷性を維持しながら、このセグメントの電気自動車としては比類のない軽さを実現した画期的なスポーツカーだ。
ルノー・グループに着任した直後にルカ・デ・メオ会長は、「アルピーヌのブランド名を永遠に残すためには、アルピーヌを電動化すべきだ」と語っている。
アルピーヌのローラン・ロッシCEOとアルピーヌのエンジニアたちは、この困難な課題に取り組み、1年足らずの間にこの挑戦的なプロジェクトを現実のものとし、ルーフを取り外すことのできるオープントップのBEVスポーツカーに仕上げたのだ。
60周年を記念して登場したA100 Eは伝統的なブランドから100%電気自動車の未来への架け橋となるこのモデルで、アルピーヌが現在取り組んでいるニューモデル開発の先駆けとなるモデルなのである。
次期型アルピーヌA110 Eは、ルノー・グループの10年以上にわたる電気自動車技術の蓄積をベースに、A110を電動化し、性能、車両バランス、敏捷性などを熟成させ、さらに最新の技術も投入している。
まずマルチメディア・システムは、GoogleのAndroid Autoをベースにし、直感的で自然な接続を可能にするドライバーのパーソナルタブレットを使用した革新的なシステムを採用した。また8スピーカー・システムによる最新のサラウンド・オーディオを構築。こうしたマルチメディア・システムの電子プラットフォームは最新のシンプルなシステムを採用し、さらにデザイン要件とも両立させている。
車体は、ハイパフォーマンスとサステナビリティを両立させる革新的な素材を多用している。具体的にはパネル部などに亜麻を使用し、プロトタイプではボンネット、ルーフ、リヤウィンドウ、グリル、シート骨格、リヤスカートなどのパーツにこの新技術を採用するテストも行なわれている。
この亜麻繊維を使用した素材はカーボンファイバーと同等の強度を持ち、音響効果にも優れる未来の素材なのだ。また一方で、部品の設計はさまざまな複合材料に対応できるようになり、同じ金型を使って、炭素繊維、ガラス繊維、亜麻繊維の複合材料を製造できるようになっている。
そしてルーフを取り去ることで、無音で走る新たなドライビングプレジャーを実現している。
アルピーヌは、ルノーグループのブランドである以上、この新しいプロジェクトではまず社内にある部品や技術に注目し、技術的な構築を行なった。バッテリーモジュールは、100%電気自動車のメガーヌE-Techと同じものを採用している。しかし、最適な重量配分と12個のバッテリーモジュールを搭載するためには、A110専用のバッテリーケースを設計し、内部構造を適合させる必要があった。
そのため、4つのモジュールをフロントに、8つのモジュールをリヤに配置することにしている。これら12個のバッテリー・モジュールを追加したにもかかわらず、アルピーヌA110 Eの車両重量は、バッテリーパックの質量(392kg)を抑えたことにより、従来の内燃エンジン・モデルと比べてわずか258kg増に抑え、ときわめて軽量なBEVとなっていることが特徴だ
スポーツカーにふさわしい最高速度、0-100km/h加速性能を実現し、なおかつバッテリー搭載量を抑えるという課題に応えるために、A110 Eはルノー・グループの標準モーターに革新的な専用トランスミッションを新採用している。
トルクの切れ目のないスムーズで効率的なギヤボックスで、かつ軽量でコンパクトなトランスミッション・ユニットが求められたが、これはグループ内には存在しなかった。そのため、アルピーヌのギヤボックス・サプライヤーと共同で、A110エンジン車と同じ電子制御のダブルクラッチ仕様(DCT)を検討し、高トルクに対応する寸法のクラッチを使用することになったた。このダブルクラッチ・トランスミッション(DCT)の採用により、コンパクトで軽量でありながら、トルクの途切れを防ぎ、気持ちよい加速性能が実現している。
これまでのDCTの技術的な蓄積に加え、BEVならではの新機能や追い越し性能を加え、さらにバッテリーとの通信等の要素も加えながら新たな変速・駆動制御システムを作り上げている。
従来のA110に対して以前からコンバーチブルトップ・モデルを求める声があったが、A110 Eは、他社のクルマのように専用メーカーのシステムを採用するのではなく、完全に内製のリサイクル・カーボンを使用た、シンプルで軽量な脱着式ルーフを初めて採用している。
このように次期型A110 Eは、単に電気自動車スポーツカーというだけでなく、これまでにない技術を導入し、新たなクルマつくりのためにベースにもなっていることは大いに注目すべきだろう。
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しかし、この勢いでガソリンエンジンMTのA110もどさくさ紛れで開発販売してほしい。なにしろ日本は当分は原発大国仏国と違って化石燃料で発電するしかないから。
日本も原発を動かせばいい?
福建ミサイルの標的だよ。