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価格が上昇するかもしれない47台のクルマたち 前編

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価格が上昇するかもしれない47台のクルマたち 前編

価格上昇 したらしたで嬉しいもの

儲けを見込んでクルマを買うべきではない。購入の決め手は、そのクルマが好きかどうかであるべきだ。

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たしかに多くのクラシックカーは、ここ数年で価格が高騰しているが、そのマーケットは極めて高い価格帯を形成するか、そうなる可能性の高いものだ。

では、現在ではなく、将来的な話ならばどうか。注目すべきモデルはきっとあるはずだ。

ここでは、やや事情の異なるふたつのマーケット、英国とアメリカの相場や事情の違い、仕向け地によって異なるラインナップなどを踏まえて話を進めたい。

アルファロメオ・ミラノ・ヴェルデ(1987~1989年)

アメリカ市場ではミラノ、それ以外では75と呼ばれたそれは、フィアット傘下に入り牙を抜かれる前に設計された、最後のアルファロメオだ。ミラノは全車V6を積んだが、ヴェルデ仕様の3.0ℓはチューンナップされ、サウンドもパヴァロッティ以上の美声を聞かせる。トランスアクスルのおかげで前後重量配分は理想的な、速いクルマだった。

アメリカへ輸出されたミラノ・ヴェルデは1000台未満で、状態のいいものを見つけるのは困難になってきている。自走で持ち帰れるコンディションならば、$5,000(56万円)程度の用意が必要だ。英国でも、75の3.0V6はレアモデルで、価格は£10,000(148万円)から、といったところ。ジュリアとステルヴィオの成功でアルファへの注目度が上がれば、ヴェルデの人気も高まりそうだ。

アウディTT(初代 1998~2006年)

カーマニアでなくても、初代TTは気になる存在だろう。安価なモデルはパワーが十分ではないが、このクルマには必要ないだろう。要は見た目だけで売れるクルマで、特にオプションのグローブレザー・インテリア付きならその度合いは高まる。状態が良く、走行距離の過剰ではない個体は、アメリカなら$5,000(56万円)、英国なら£2,000(30万円)から、といったところが相場だ。

BMW 6シリーズ(E24 1976~1989年)

スタイリッシュで実用性にも優れる初代6シリーズは、6気筒を複数ラインナップ。走りは素晴らしく、造り込みもみごとで、長距離ドライブも楽にこなす。なんといっても635CSiが人気だが、超レアなM仕様はすでにかなりのプレミア価格がついている。アメリカでは$8,000(89万円)、英国では£10,000(148万円)からの価格が見込まれる。

マツダRX-8(2003~2012年)

変則4ドアだが、クーペ好きの興味をそそるRX-8。マイナーチェンジのたびに魅力を増し、買い替えたくなるようなクルマだったが、2012年、マツダは生産を終了し、RXシリーズの新型ロータリーモデルも用意されないことがアナウンスされた。

時を経て、マツダ幹部は遠からずRX-9を投入すると認めており、先進的なドライバーズエイドや、電化の導入も考えられる。しかし、RX-8は1代限りで終了。アメリカなら$5,000(56万円)、英国なら£1,200(18万円)からといったところ。英国の価格は、MX-5ミアータ(ロードスター)の1/15というわけだ。

ジャガーXK8(1996~2006年)

2006年に登場したオールアルミのXKは、素晴らしいキャビンとシャープな走りで、先代に当たるXK8を凌ぐ。しかし、その価格は下落中。一方のXK8は一度底値に達し、最近では逆に上昇に転じ始めている。スーパーチャージャー装備のXKR、特にコンバーティブルのそれは人気が高いが、度のモデルであってもコンディション良好で、整備履歴がしっかりしたクルマを買うのが賢明。価格は$8,000(89万円)もしくは£5,000(74万円)から。

BMW M3(E46 2000~2006年)

クルマがたどる、お決まりの道がある。その1、生産終了。その2、価値が見いだされず、クルマがおんぼろになるまで値打ちは下がる。その3、ひとびとはいいクルマがほとんど残っていないことに気付く。その4、価値が上がる。今まさに、E46のM3は第3ステージにある。あとは、価値が上がるだけだ。現在、北米では$8,000(89万円)、英国では£7,000(104万円)といったところだ。

メルセデス・ベンツSLクラス(R129 1989~2002年)

R129世代のSLはすでに価値が上がり始めたクルマだが、それは予期できた。過去のSLが、いずれもそうだったからだ。パゴダルーフのW113は価格が高騰し、後継のR107がそれに続いた。素晴らしいクルマであるR129もまた、過去2年ほどで価格が倍になり、まだまだ上がり続けている。それなりに程度のいいものなら、$10,000(111万円)/£8,000(119万円)からだ。

アルファロメオ・スパイダー(1966~1982年)

先代に当たるジュリエッタとジュリアのスパイダーは価格が高騰し始めているが、昨年に50周年を迎えたスパイダーはずっと手ごろな価格で手に入る。デュエットと呼ばれた初期モデルは高額だが、後期のカムテールなら手の届く範囲内だ。$10,000(111万円)/£8,000(119万円)から探せる。

ポルシェ・ボクスター(986型 1996~2004年)

初代ボクスターは、安価なポルシェなどないというひとびとにとってはショッキングなクルマだ。550スパイダーに着想を得たボクスターは、911の安価な代用品として大ヒットし、ポルシェを倒産の危機から救った。今もポルシェの台所を支える主要車種であることに変わりはなく、フラット6のポルシェを手に入れる一番の近道でもある。

価格は、北米では$10,000(111万円)からといったところだが、英国では£4,000(59万円)から見つけられる。インターミディエイト・シャフトのベアリングに弱点を抱えているので、プロの手で修理されたクルマを探したい。そうしたメンテナンスが万全のクルマならば、価格が多少高くても支払う価値がある。だが、あまり長くは待てない。近年の914人気に鑑みれば、986がいつまでも安価で手に入るとは思えない。

BMW Mロードスター(1998~2002年)

通常のZ3はやや残念なクルマだったが、BMWはM仕様をかなり魅力的なモデルに仕上げた。サスペンションは改修され、E36のM3から3.2ℓ直6を移植。ボディワークも、よりスペシャルに仕立てられた。生産台数は少なかったので、すでに価格が上がり始めている。北米なら$10,000(111万円)、英国なら£12,000が最低ラインだ。

ジャガーXJS(1975~1996年)

XJSは決してEタイプの直接的な後継モデルではないが、多くのひとびとはそう思っていない。常に比較され、いつでもベストはEタイプの方だとされた。あれから40年、市場はこれが実に魅力的なグランドツアラーだという事実に気づき始めた。クーペでもコンバーティブルでも、直6でもV12でも、それは同じこと。程度の適切なものは、$10,000(111万円)もしくは£5,000(74万円)から。

ホンダ(アキュラ)・インテグラ・タイプR(1996~2000年)

DC2型インテRは、前輪駆動車史上もっともハンドリングに優れたモデルという定評の持ち主だ。1.8ℓVTECエンジンは9000rpm近く回り、徹底した軽量化のおかげで車両重量は1080kgに留まる。多くはハードに走ったものか改造車かで、程度のいいクルマはほとんど残っていないが、地道に探せば極上物が見つかる可能性はある。アメリカでは$10,000(111万円)、英国では£6,000からといったところだ。

ポルシェ968(1992~1995年)

968の価格下限はライバルほど低くないが、すでに底値に達したとみられ、徐々に価格は上がり始めている。どこかの時点で、その上昇カーブは急上昇することになりそうだ。クラブスポーツ仕様は明らかに選ぶ価値があるが、そうでなくとも程度のいい968であれば見る価値はある。最低ラインは、ドルでもポンドでも12,000あたりだ。

ホンダS2000(1999~2009年)

ホンダは自ら50周年を記念したVTECパワーの2座ロードスターの開発に、一切の手抜きをしなかった。その徹底ぶりゆえ時間は足りず、発表は1年遅れに。しかし、そうして完成したクルマは、待った甲斐のあるものだった。最高出力は240ps、0-97km/h加速は6.1秒、最高速度は240km/hを超えた。しかし、事故車や望ましくない改造が加えられた個体が多すぎる。程度のいいものは$12,000(134万円)/£7,000(104万円)からといったところだ。

ロータス・エラン(M100 1989~1994年)

初代エランは、正当な評価を得るのに長い時間を要したが、それは自動車史のランドマークとなるモデルだった。それと同じ名を持つこの前輪駆動車も、いくつかの点で高いレベルに達しているクルマだ。60年以上前に誕生した初代のような高みには至らないだろうが、このM100を手に入れるのは、長期的に見て安全な投資だろう。最低価格は、$12,000(134万円)/£10,000(148万円)程度だ。

メルセデス・ベンツSLK32 AMG(2001~2004年)

メルセデスは30万台以上の初代SLKを生産したが、359psのV6スーパーチャージャーを積んだこのAMG仕様はわずかだ。ラインナップの最上位としては、入手困難なくらいのほうが箔が付く、といった考えだったのだろう。アメリカでは$13,000(145万円)、英国では£12,000が最低ラインだ。

フォードSVTライトニング(1999~2001年)

ピックアップトラックといえば、荷物の運搬や牽引のためにパワフルなエンジンを積むものだが、このSVTライトニングは速く走るのが目的。典型的なピックアップトラックであるF-150をベースに、SVTことフォードのスペシャル・ヴィークル・ティームが365psの5.4ℓV8スーパーチャージャーを積み、ハンドリングを改善して車高も落とすサスペンションを組み込んだモデルだ。

第2世代のそれは、いうなればトラック版マスタングといったところ。生産終了は2004年で、これに代わるのはF-150ラプターだが、そちらはドラッグレースのような走りより、オフロードに重きを置いた。アメリカではカルト的な人気を誇り、安くても$15,000(167万円)はする。英国では、相場が形成されるほどの台数が見つからない超レアモデルである。

ダットサン240Z(1969~1974年)

ほぼ半世紀前の誕生当時、240Zは今以上に価値のあるクルマだったといえるだろう。多くのひとびとにZカー革命をもたらしたそれはしかし、今でもかなりお手頃だ。すっかり古びたものや、モディファイされたものはかなり多いが、もしオリジナルで程度がよく、さびもないものを見つけたら、迷わず購入を。今より寝落ちすることは決してないはずだ。$でも£でも15,000からというのが目安だ。

トライアンフ・スタッグ(1970~1977年)

故障や欠点を意味するスナッグなどというありがたくない仇名を付けられるほど、信頼性の低さで知られたスタッグは、7年間で2万6000台足らずが生産されたにすぎない。現存する個体は、どれも欠陥が解消されている。コンパクトカーの価格で、V8を積む4座コンバーティブルが買えるというのは、なかなかおいしい話ではないか。これは、きっと価値が上がるとわれわれは確信している。本国である英国では£8,000(119万円)()、アメリカで探すとやや高い$15,000(167万円)からだが、これは希少性ゆえのプレミア価格だ。

マツダRX-7(FD3S 1992~2002年)

初代と2代目のRX-7も十分いいクルマだったが、3代目はさらにマツダの本気が詰まったクルマだ。ツインターボを得たロータリーは255psを発揮し、0-97km/h加速は5.4秒、最高速度は246km/hに達する。走りに劣らぬルックスも魅力だが、傷めつけられていない個体を探すのは困難だ。もし状態のいいものを見つけたら、すぐにでも決断すべきだ。$15,000(167万円)もしくは£10,000(148万円)から。

BMW 8シリーズ(1989~1999年)

最近まで、E31型8シリーズはほとんど忘れられた存在だった。しかし、その地位は回復されつつある。ひとつには、次期8シリーズのコンセプトカーが登場したことも原因だろう。それゆえに、突如として90年代のスタイリッシュなクーペは脚光を浴びたのだから。新車時には狂気の沙汰かというほど高価だったが、価格の上がる気配があるとはいえ、今ならまだ購入しやすいと思う。$15,000(167万円)/£10,000(148万円)からというところだ。

メルセデス・ベンツE63 AMG(W211・2007~2009年)

自然吸気で514psを叩き出すV8が、このE63を世界最速のエグゼクティブ・セダンたらしめた。そして豪華なインテリアが、素晴らしく居心地のいい空間を提供してくれる。当時の価格は、今の貨幣価値にして$109,000(1214万円)相当だ。

今、W211世代のE63は、$でも£でも、15,000程度から買える。問題は、状態のいい個体が見つかるかどうかだ。

ダッジ・ラムSRT-10

当時、ダッジの首脳陣はフォードのSVTライトニングを見て「彼らにできることなら、われわれはもっとうまくやれる」と口にしたとか。それから数年かかったものの、彼らは1500ピックアップをベースに、バイパー用の8.3ℓV10を搭載。6段MTと4段ATを設定したスーパートラックを生み出した。500psオーバーの10気筒に合わせ、エンジニアたちはサスペンションも念入りに手直ししている。

メカニズムだけでなく、ボディキットも専用品で、荷台には使い勝手を阻害するスポイラーが装着される。そして根強いバイパーのファンは、レーシングストライプをオーダーすることもできた。ダッジは今年初頭、バイパーに終止符を打っており、V10搭載トラックを再び目にする機会はすぐにはやってきそうもない。この無二の存在であるスーパーピックアップ、アメリカでは$17,000(189万円)、英国では£18,000(267万円)からといった値付けだ。

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