見えない所に搭載されているため放置しがち?
JAF(日本自動車連盟)は2023年12月26日、年末年始のクルマのトラブルについて、前回の年末年始のデータを公開し、「バッテリー上がり」への注意を呼び掛けました。
JAFの調査によると、前回の年末年始期間(2022年12月29日 2023年1月4日)にJAFが出動した件数は5万3993件。これは、約11.3秒に1件の出動している割合になるそうです。
そのなかで最も救援依頼が多かったのが「バッテリーの上がり」だったそうです。なお、2022年度の「JAFロードサービス出動理由」でも全体出動件数の40.55%がバッテリーの上がりとなっており、かなりの頻度であることがわかります。
冬場に気温が下がると、バッテリーの能力が低下することがあります。バッテリー液は希硫酸で、極板の鉛との化学反応を起こすことで電気の充電や放電を行っていますが、温度が下がるとその化学反応が鈍くなってしまうのです。
特にバッテリーは古くなるほど性能が落ちるため、そこへ寒さが加わると、バッテリーが上がる可能性が高まります。エアコンの使用などにより放電量が多いなか、性能の低下で充電量が少なくなることが、バッテリーのトラブルにつながりやすい要因の一つといえます。
他方、年末年始にバッテリー上がりが多い原因の一つが、普段クルマを動かしていない人が乗る機会が増えることとされています。車載のバッテリーは、エンジンを切っているときも、クルマ内部の電気系統によって若干の電力が消費されています。バッテリーが上がるとエンジンスタートする際のセルモーターにも電気がいかなくなってしまい、結果としてエンジンがかからなくなってしまうのです。
加えて、GSユアサによると、冬はエンジンオイルの粘度が低下し、エンジン始動時の駆動抵抗が大きくなるため、エンジンの起動にもより多くの電気が必要に。冬は夏の約1.5倍の電気が必要なのだそうです。
ある自動車整備士によると、バッテリーが極端に劣化していない場合でも、2週間から1か月程度クルマを動かさなければ、バッテリーが上がってしまう恐れがあるそうなので、こまめにエンジンをかけて充電することが重要のようです。
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みんなのコメント
なかなか凄いオイルを使用してますね。普通のオイルは粘度が上昇しますよ。