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走行安定性も小回りも利くCX-60!! 価格帯もほぼ同じ……なのに未だCX-5の方が売れるワケ

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走行安定性も小回りも利くCX-60!! 価格帯もほぼ同じ……なのに未だCX-5の方が売れるワケ

 芸能界では「似たタレントは二人要らない」といわれるが、中にはその二人ともが売れっ子、なんてこともある。それはクルマの世界でも同じ。マツダ CX-60と、同じマツダのCX-5はエンジンや駆動方式などの差こそあれ、サイズ感はよく似ているうえ、両車ともなかなかの売れっ子なのだ!!

※本稿は2024年2月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/MAZDA
初出:『ベストカー』2024年3月10日号

走行安定性も小回りも利くCX-60!! 価格帯もほぼ同じ……なのに未だCX-5の方が売れるワケ

■ここが同門対決のポイント

2022年登場のマツダ CX-60。直6エンジンを縦向きに搭載し、駆動方式はFRとなる

・新開発FRプラットフォームのCX-60に対し、CX-5はコンベンショナルなFFプラットフォーム
・両車の価格帯が絶妙にかぶっている
・ズバリ、新しいCX-60が「買い」なのか?

■価格的に近いのが悩みのタネ!?

2012年に初代が登場し、2017年に現行型へとモデルチェンジしたマツダ CX-5。こちらは直4エンジンを搭載し、駆動方式はFFとなる

 CX-60の全長は4740mmで、CX-5よりも165mm長いが、足元空間など車内の前後方向の広さは同程度になる。CX-60は直6エンジンを縦向きに搭載するので、CX-5に比べてボンネットが長いためだ。

 全幅はCX-60が1890mmとワイドで車内も横方向は広い。その代わり販売店では「CX-60では駐車場に収まらない場合がある」と言う。

 その一方でCX-60は後輪駆動だから、前後の重量配分が優れる。乗り心地はSUVでは硬いが、高速道路や峠道では安定性の高さも際立つ。その点でCX-5は、ボディがミドルサイズの範囲に入り、街中の運転感覚から乗り心地まで馴染みやすい。

 CX-5に2Lガソリンエンジンを搭載する20Sブラックトーンエディションの価格は323万9500円だ。これに近い装備内容のCX-60は、2.5Lエンジンの25S・Sパッケージ。セーフティ&シースルービューパッケージとドライビングポジションサポートパッケージを加えて装備を同等にすると、合計価格は349万8000円に。

 CX-5よりも約26万円高いが、排気量が500cc増えて駆動方式も後輪駆動だから、CX-60が買い得とも受け取れる。ただしCX-60の売れ筋は、ディーゼルなどの中級グレード以上で価格も400万円を超える。2023年の登録台数も、2016年に発表された基本設計の古いCX-5が上まわった。一般的にはCX-5が選びやすい。

■「ここがいい」「ここがイマイチ」

●CX-60

 CX-60はFRレイアウトで前後輪の重量配分が優れ、走行安定性は良好だ。直列6気筒の3.3Lクリーンディーゼルターボエンジンも活発に吹け上がり、走りはスポーティ。

 その代わり乗り心地は硬めで、ボディは全長で4740mmあって大きい。最小回転半径は5.4mでCX-5よりも小回りは利くが、車体が大きく運転しにくく感じる。

●CX-5

 全幅は1845mmで少しワイドだが、全長は4.6m以下で取りまわし性も悪くない。前後席の足元空間などはCX-60と同等に広く、荷室も広いので使いやすい。価格も290万9500から用意され割安で、2023年にはマツダの国内最多販売車種になった。

 その代わり2Lガソリンエンジンは少々パワー不足だ。乗り心地も若干硬い。

●CX-60(25S Sパッケージ・2WD)主要諸元
・全長×全幅×全高:4740×1890×1685mm
・ホイールベース:2870mm
・車量重量:1680kg
・エンジン:直4DOHCガソリン
・排気量:2488cc
・最高出力:188ps/6000rpm
・最大トルク:25.5kgm/3000rpm
・トランスミッション:8速AT
・WLTCモード燃費:14.2km/L
・価格:322万3000円

●CX-5(20Sブラックトーンエディション・2WD)主要諸元
・全長×全幅×全高:4575×1845×1690mm
・ホイールベース:2700mm
・車量重量:1550kg
・エンジン:直4DOHCガソリン
・排気量:1997cc
・最高出力:156ps/6000rpm
・最大トルク:20.3kgm/4000rpm
・トランスミッション:6速AT
・WLTCモード燃費:14.6km/L
・価格:323万9500円

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みんなのコメント

31件
  • leb********
    CX5には2500cc 190PSがあるのになぜ2Lを比較対象にするのかワケがわからん。
  • takumagumo
    価格が高いからというのが論旨の文章だと思うが、相変わらずの陽一郎さん。取り回しとか、駆動方式とか、「CX-5が売れるワケ」というお題とは無関係な情報を長々と…

    気をつけたいのが彼が好んで使う「走行安定性」という言葉。カーブでハンドルを左右に切った時の車体の揺れを言ってるのだが、一般人の感覚とはかなりズレている。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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