コロナ禍により、密を避けるのには屋根が開くオープンカーが最適。とはいっても普通のオープンかーじゃつまらない。
ということで、古今東西、過去現在に登場した、オープンカーのなかから、珍なオープンカーを集めてみた。
ルノー プジョー シトロエン 売れ筋に今こそ注目!!! こんなにあるぞ安くて楽しい輸入クルマ
なんでこんなクルマが世に出てしまったのかと思うことなかれ。こういうオープンカーが、街を走っているのを見かけるだけで、ちょっぴり幸せな気分になれるのだから。
さっそく古今東西の珍オープンカーを紹介していこう。
文/伊達軍曹
写真/ベストカー編集部
初出/ベストカー2020年6月26日号
【画像ギャラリー】どのクルマがお好きですか? まさに百花繚乱「珍オープンカー」を写真でチェック!
VW T-ROCコンバーチブル 2019年
標準モデルは4ドアだがカブリオレは2ドア。ソフトトップ独特の色気に悩殺されてほしい
日本でも発売中のティグアン、T-Crossの中間に位置するクーペSUVがT-Roc。T-ROCのボディサイズは全長4234×全幅1819×全高1572mmで、ティグアンよりも全長が266mm短く、全高が103mm低く、リアゲートの傾斜が強いクーペ風のスポーティな佇まいをみせている。
そのSUVの屋根を取っ払ってソフトトップを付けちゃったのが、T-ROCコンバーチブルだ。お堅いVWがこんなクルマを作るなんてビックリ。
2019年9月に発表、2020年3月から欧州で発売されている。日本導入は今のところ未定なし、とのこと
ただし、2020年夏前に、標準ボディのT-ROCは日本導入を予定しているので欲しい人はぜひ!
あまり広くはなさそうだが後席もある4人乗り。女性に声をかけるのに最適だ。ただし密着厳禁
2代目ソアラエアロキャビン 1989年
ルーフオープン時にもCピラーがそのまま残るのが珍しい
1989年、ハイソカーの1台として一世を風靡した2代目ソアラに500台限定の形で販売されたエアロキャビンは、左右のガラス部分こそ残るものの、電動で鉄製のルーフからリアウィンドウに掛けて開閉できるという、今では当たり前になった電動メタルトップの先駆けであった。
その後、CR-XデルソルやベンツSLKなど、近年の格納式電動メタルトップの先駆けとなったクルマであった。
標準仕様のソアラは5人乗りであるが、ルーフの開閉のため2人乗りとなったが、静粛性など通常のソアラに近い快適性をキープした。
ソアラエアロキャビンの意思は完全な電動メタルトップとなった4代目ソアラ&レクサスSCに受け継がれた。
リアガラスとルーフが電動で折りたたまれるが、オープン時もCピラーとドア窓枠はそのまま残る
派手な動きをする電動折り畳み格納式メタルトップ
2代目ムラーノクロスカブリオレ 2011年
もともとスタイリッシュなデザインのSUVだったがオープン化することでさらにセレブ感が増した。時代が早すぎたのか?
クロスオーバーSUVには、スペシャルティ系のものもあり、最近はクーペルックのSUVが増えているが、2代目ムラーノの北米仕様にはその上を行くオープンモデルのクロスカブリオレがあった。
2代目ムラーノを2ドア化し、電動ソフトトップを持つという、エレガントかつラグジュアリーな雰囲気を持つモデルだった。しかし販売は振るわず、日本導入もなかった。
フル4シーターでこんなにゴージャスなSUVは当時見たことも聞いたこともなかったが、さすがに時代が早すぎたのか?
Aピラー以降を専用設計し、もとのデザインを破綻させることなくオープン化。日本未発売だが、これは変化球というよりド直球にカッコいい
S13シルビアコンバーチブル(オーテックジャパン) 1988年
デートカーがブームとなった時代に生まれたシルビアコンバーチブルだったが価格の高さゆえに人気が出なかった
S13型シルビアが登場した2ヵ月後の1988年7月に追加ラインアップされたシルビアコンバーチブルは、クーペモデルの「K’s」をベースに、オーテックジャパンにより、電動オープンモデルとして設計・販売された。
そのため、改造申請に基づく持ち込み登録扱いとなり、型式は「ニッサン・E・S13(改)」となっている。
トランスミッションは、クーペモデルに設定されていた5速MT車は用意されず、4速ATのみ。
ボディカラーは、ベルベットブルーおよびS13シルビアのイメージカラーとして印象が強いライムグリーンツートンの2色。しかも、ライムグリーンツートンは特別塗装色(オプションカラー)だった。
ベースのK's(4速AT)が新車価格 197.8万円だったのに対して325.2万円と1.5倍以上(今なら安いと思うかもしれないが当時は高かった)となる車両本体価格の高さがネックになったのか、生まれながらにして希少車としての運命を背負うことになった。
オーテックジャパンがプロデュースし、実際の生産は当時すでにBe-1を送り出し、後にパオやフィガロを手がけることになる髙田工業が担当した。
これに懲りずに、日産は、S15シルビアに2分割の電動メタルトップを備えたシルビアヴァリエッタを登場させている。
ソフトトップの開閉方法はトランク前方に開閉式パネルを設け、その下にソフトトップを格納するハードカバー式を採用している
三菱初代RVRオープンギア 1993年
ランエボの4G63を積んだX3やスーパースポーツギアとか、このオープンギアとか三菱はこの頃かなり攻めてました
RVRオープンギア 3ドアのクロカン風ハッチバックに、サンルーフならぬオープンループを装着したモデル。
普通のRVRかと思いきや、前席部分のルーフ全体が後ろにスルスルッとスライドして吸い込まれるという、まるで忍者屋敷のようなクルマ。
RV車にオープンカー感覚を味わせてくれるとは、この頃の三菱、攻めてましたねえ。
三菱コルトCZC 2006年
2005年のジュネーブモーターショーで発表されたコルトCZC。提携先のオランダのネッドカー工場で生産される欧州モデル「コルト」をベースに、コンバーチブルモデルに定評のあるイタリアのピニンファリーナ社が開発・生産を手がけたコンバーチブルモデルだ。
最大の特徴はクーペカブリオレ(バリオルーフ)を採用した電動格納式ハードトップで、今見てもスタイリッシュで美しい。日本で販売されることがなかったのが残念だ。
残念ながら日本で発売されなかったが、ピニンファリーナによる電動メタルトップボディは今見ても美しい
スバルヴィヴィオT-TOP 1993年
Aピラーやフロントウィンドウ、それより前のフロント部分は通常のヴィヴィオとほぼ同様だが、そこから後ろはドアも含め全てT-Top / GX-T専用な。生産は高田工業
ヴィヴィオのデビューした1992年、軽自動車メーカー各社は相次いで付加価値の高い軽オープンカーを続々と発売していた。そう、ビートやカプチーノ、AZ-1だ。
それに対して気軽にオープンを楽しむという目的で誕生したのがヴィヴィオT-TOP。
クローズド状態ではリアに独立トランクを持ち、リアウィンドウが急角度でトランク手前に落ちていく3BOXスタイルのノッチバッククーペというなんとも特異な4シーターオープンカーである。
まずルーフは外してトランクに収納できる「タルガトップ」と呼ばれる方式でオープントップ化。リアウィンドウも電動でボディ内部へ格納される。窓も開けばBピラーを残してそれなりに開放感がある。
リアウィンドウも電動でボディ内部へ格納され、窓も開けばBピラーを残して開放感のあるオープンカーに。後席(写真では見えないが)はヘッドレストこそないものの2名乗車が可能
ダイハツリーザスパイダー 1991年
リーザにソフトトップを装着して2シーター化したリーザスパイダー
ダイハツは1989年秋に開催された東京モーターショーにおいて、2+2シーター仕様のソフトトップカブリオレ「リーザスパイダー」を参考出展。
ベースモデルとなったのは、同年1月に登場した軽ハッチバックスペシャリティカー「リーザ」のスポーティグレード「TR-ZZ」で、2年後の1991年11月に改良が施された市販モデルのリーザスパイダーが発売された。
ショーモデルに対し、改正された軽自動車規格への対応や後席撤去による2シーター化などの仕様変更が行われた他、登録が商用4ナンバー登録から乗用5ナンバー登録に変更。
スタイリングはベルトラインから下は基本的にハッチバックと共通で、ボンネット上にはハッチバックのスポーティグレード「オキシーR」同様にエアスクープが設けられた。
ソフトトップには斜め後方視界確保の為のリアクォーターウィンドウが設けられていた。
そして1993年に後継車種が発売されることもなく生産を終了、スタイリングを含め製品としての完成度に難があったこともあり、販売面では振るわず、総生産台数はわずか380台にとどまった。
オープン化にあたっては、幌の収納性やボディ後部の剛性確保を検討した結果、2シーターに変更
VM180ザカート(トヨタモデリスタインターナショナル) 2001年
MR-Sをベースにイタリアのカロッツェリア、ザガートが外観デザインを手がけた
トヨタのミドシップオープン、MR-Sをベースに、イタリアの名門カロッツェリア「ザガート」が外観デザインを手がけたモデル。2001年に限定100台が販売された
当時のトヨタビスタ店とモデリスタのタイアップによるオリジナルカー第3弾として企画された。
エクステリアはAピラーとウインドウガラス、ドアミラーを除いてすべて新設計され、ザガートデザインによるFRPボディが換装されている。
エンジンは給排気系のライトチューンとマフラーを変更することでベースに対して15psパワーアップ。エンジンや足回りの開発はトヨタテクノクラフトが担当した。
価格は398万~450万円とベース車に対して大幅に上昇したため、思うように売れなかった。
今見ても斬新なデザインだ
ルノーウインド 2011年
電動トップはロックを外し、スイッチを押すと、ルーフパネルが一枚のまま後ろに180度反転してトランクリッドの上の収納スペースに収まる。その間たったの12秒
ルノーウインドは手軽な2シータークーペだ。ベースとなったのは、トゥインゴで、開発をてがけたのはルノースポーツ。
最大の特徴は開閉がわずかに12秒で可能なハードトップで、オープンエアとクローズドクーペの2通りのボディ形態をシチューションに応じて使い分けることができる。
基本形態はオープンを満喫する2シーターだが、ハードトップがトランクリッドの上に収納されるスタイルを取るために、本来のトランクスペースを邪魔することはない。積極的にオープンにして出かけようというコンセプトなのだ。
開閉部分が狭く、スイッチ1つ12秒で開閉する
シトロエンC3プルリエル 2003年
5つのボディ形状に変化させることができるというC3プルリエル
シトロエンは2003年、1台で5つのボディ形状に変化するオープンモデル、シトロエンC3プルリエルを発売した。
プルリエルはフランス語で「複数」を意味し、通常のサルーン、パノラミックサルーン、カブリオレ、スパイダー、スパイダーピックアップの5タイプに形状を変えることができる。
オープンカーは全自動でボタンひとつでオープンになるのが普通だが、プルリエルも電動開閉式のソフトトップを備え、完全クローズド状態がサルーン、開ければパノラミックサルーンに変身できる。
開閉位置はダイヤルで8段階に調節可能、ソフトトップは洗車機に入れても耐える構造だという。
しかし、銀色のルーフアーチだけを残すカブリオレは、パノラミックサルーン状態で、ダイヤルスイッチをプッシュし、ソフトトップとリアウインドウを一体化させた後、ハッチゲートを開けて、トランクの床下に丸ごと収納しなくてはならないのだ。
極めつけは、片側12kgのアルミ製アーチを取り外すスパイダー。外したアーチは車内に収納できないので、車庫などに置いておくしかないのだ。
カブリオレにするには、トップとリアウィンドウを一体化させたあとリアハッチゲートを開き、リアウィンドウにあるスイッチで写真のように上へ持ち上げる。その後、荷室床下を開き、全体を収納
ルノーカングーBE-BOP 2010年
2代目カングーの全長を短縮して3ドア化し、ルーフ後方が前へ移動しながら開くグラスルーフを装備
カングーBE-POPは、2007年の東京モーターショーで展示されたカングーのコンセプトカー、カングー コンパクトコンセプトをベースに、カングーとは異なるテイストが与えられたモデル。
ボディサイズは全長3870×全幅1830×全高1840mm、ホイールベースは2310mmと、カングーと比べて345mmも全長を切り詰めるとともに、ホイールベースも390mm短くなった。
これにより広大なスペースを持っていたカーゴスペースが縮小されたほか、スライド式の後席ドアもなくなった。
BE-POP最大の特徴は、フロント、センター、リアの3パートにグラスエリアが設けられたことで、開放感が一層高まった。
さらに、ルーフの約1/3を占め、前方にスライドできるリアグラスルーフを採用し、その個性を一層強調する仕様とした。
リアグラスルーフはオープン状態で走行することも可能なので、オープンカーのような開放感が味わえる。
電動で開閉できる「スライディングリアグラスルーフ」を採用。ルーフの後ろ約3分の1が前方にスライドし、後席の頭上空間がオープンになる
レンジローバーイヴォークコンバーチブル 2016年
レンジローバーイヴォークにオープンというラグジュアリーさに圧倒される
イヴォーク コンバーチブルは、ランドローバーのコンパクトSUV「レンジローバー イヴォーク」をベースとしたオープントップモデルである。
ルーフには電動で開閉するZ型格納式ソフトトップ(防音仕様)を採用しており、センターコンソールのスイッチを操作することで、21秒でルーフを展開、18秒で格納することができる。
また車速が48km/hまでであれば、走行中でもルーフの開閉が可能となっている。
室内空間を犠牲にすることなく折りたたんだルーフを収納するためのスペースを設けるため、フロントドア後部の車体やテールパイプ、スポイラーが新たに設計された。
4名が乗車できるキャビンスペースと、ルーフの開閉を問わず251Lの容量が確保されたラゲッジルームを持つ
■まだまだある珍なオープンカー
ダイハツフェローバギー 1970年
VWのデューンバギーのようなフェローバギー
知る人ぞ知るダイハツフェローバギー(正式名称はフェローバギィ)。1970年に限定100台で販売された。
軽商用車であるフェローピックアップ用のエンジン、シャーシー、ドライブトレインを流用。外板を外してその上に軽量なバスタブ型FRPを換装している。
ボディのほぼ真ん中に2名分の座席を設置、その後ろに150kgの荷物スペースを確保することで、軽トラック(軽商用車)登録とした。
エンジンもフェローピックアップと同じ360cc、26ps/5,500rpm, 最大トルク3.5kgm/4,500rpmの2サイクル仕様。最高速度は時速95km。
屋根にはビニール・キャンバスが張られている。メーター回りはフェローピックアップからそのまま持ってきた大型スピードメーターが、ハンドルの左、フロントパネルの真ん中に配置されている。ハンドルの正面にはライト、ワイパースイッチが並んでいる。
バモスホンダ 1970年
ミニモークとともにゴルフ場にあるカートみたいなホンダバモス
こちらはバモスホンダ。デビューは1970年。サイドドアはなく転落防止のガードパイプのみという大胆な設計で、2人乗りと4人乗りが、さらに4人乗りのホロ仕様がラインナップされていた。
エンジンは、ベースになったTNトラックと同じ空冷4ストローク直列2気筒の360cc。30psの最高出力を8000rpmで発生する高回転型エンジンを搭載している。
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みんなのコメント
こんなタイプがあるのは知らなかった。昔の日本車のこういう冒険した感じが好き。