2019年3月31日、WRC世界ラリー選手権第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)の最終日ディ3が行われ、ヒュンダイのティエリー・ヌーヴルがシーズン初優勝を飾った。オイット・タナック(トヨタ)は6位だった。
最終ステージ、優勝を目前にエバンスを襲った悪夢
大殊勲目前の悲劇だった。前戦ラリー・メキシコで3位に入ったM-スポーツ・フォードのエルフィン・エバンスは、ツール・ド・コルスでも初日から絶好調。マシン不調を訴えてタイムの伸びない“3強”のうちのふたり、ヌーヴル(ヒュンダイ)とセバスチャン・オジエ(シトロエン)を尻目に、もうひとりの“3強”オイット・タナック(トヨタ)と僅差の首位争いを展開した。
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この争いがタナックのアクシデントで決した直後、デイ2土曜日最後のステージでは一旦ヌーヴルの先行を許したが、デイ3日曜日最初のステージで圧巻のスーパータイムを叩き出して再逆転。続く最終ステージで前走のヌービルが平凡なタイムに終わったことから、2017年のラリーGBに続くキャリア2勝目はほぼ決まったかに思われた。
だがその直後、ライブ映像に、右フロントタイヤをパンクさせて、喘ぐようにスロー走行するフォード・フィエスタWRCの姿が映し出されていた。エバンスはなんとかステージをフィニッシュしたものの、1分以上の遅れをとって3位まで陥落してしまった。
土壇場のドラマにより、ラリー序盤の苦戦から望外の勝利を手にしたヌーヴルとヒュンダイは、それぞれドライバー/マニュファチャラー選手権で首位に立った。
「最速」を示しながら、またしてもパンクに泣いたトヨタ
ボーナスポイントがかかった最終ステージで1-2タイムを出すなど、このラリーでも「最速」健在を示したトヨタだったが、度重なるパンクに見舞われて結果的には6、9、10位の惨敗を喫し、マニュファチャラーズ選手権で首位から3番手に後退。ドライバーズ選手権首位だったタナックも3番手にランキングを下げる結果となった。
ラリー初日、金曜日にはクリス・ミークとヤリ-マティ・ラトバラがパンクとそれに起因するサスペンショントラブルに見舞われて早々に優勝戦線から脱落。エバンスとの優勝争いを優位に進めていたエースのタナックも、デイ2土曜日午後にパンクを喫して首位から大きく順位を落としてしまった。ステージ中のタイヤ交換で2分のロスを喫したタナックは6位まで順位を戻すのが精一杯。これでトヨタは、昨年のカタルーニャ(スペイン)、今年のモンテカルロ、そして今回のツール・ド・コルスとターマック(舗装)路のラリーで3戦連続してパンクで優勝圏内から脱落したことになる。
とくに今回は最終ステージのエバンスを除いて、他のワークスチームでのパンクは皆無という状況。トヨタが見舞われたパンクの原因は果たして“不運”だけだったのか、徹底した原因究明が必要だ。
次戦のWRCは、4月25日から28日にかけて南米アルゼンチンのコルドバを中心に開催される第5戦「ラリー・アルゼンチン」。今季2回目のグラベルラリーは、砂が多く柔かな路面が続く谷間のハイスピードステージや石が多く転がる山岳ステージなどバリエーションが豊かで、クルマの総合力が求められる。
2019WRC第4戦ラリー・フランス(ツール・ド・コルス)最終結果
1位 ティエリー・ヌーヴル/ニコラス・ジルスール (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 3h22m59.0s
2位 セバスチャン・オジェ/ジュリアン・イングラシア (シトロエンC3 WRC) +40.3s
3位 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m06.9s
4位 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m18.4s
5位 テーム・スニネン/マルコ・サルミネン(フォード フィエスタ WRC) +1m24.6s
6位 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +1m40.0s
7位 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +2m09.1s
8位 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +3m39.2s
9位 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +5m06.3s
10位 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +6m44.6s
2019WRCドライバーズランキング
1位 ティエリー・ヌーヴル(ヒュンダイ) 82
2位 セバスチャン・オジェ(シトロエン) 80
3位 オィット・タナック (トヨタ) 77
4位 エルフィン・エバンス (Mスポーツ・フォード) 43
5位 クリス・ミーク (トヨタ) 42
2019WRCマニュファクチャラーズランキング
1位 ヒュンダイ 114
2位 シトロエン 102
3位 トヨタ 98
4位 Mスポーツ フォード 70
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