電動スーパーサルーン 合計出力558ps
フォルクスワーゲンは9月8日、高性能EVセダンのコンセプトカー「ID.Xパフォーマンス」を発表した。DセグメントのID.7をベースとするハイパフォーマンスモデルで、専用チューンを施した足回りとアグレッシブなデザインが特徴だ。
【画像】刺激的な電動スポーツセダン【フォルクスワーゲンID.Xパフォーマンス・コンセプトを標準車ID.7と写真で比較】 全26枚
カーボンファイバー製のフロントスプリッターとリアディフューザーを装着し、サスペンション調整により車高を60mm下げているほか、20インチアルミホイールに265幅のサーキット用タイヤを履かせるなど、標準のID.7とは明らかに一線を画している。
インテリアでは、ステアリングホイールとダッシュボードにレッドのアクセント、カーボン製バケットシート、ダッシュボード上部とドアカードにアルカンターラをあしらうなどスポーティ性を強調している。15.0インチのインフォテインメント・タッチスクリーンには、最新バージョンのMIBソフトウェアを搭載する。
2基のモーター(各車軸に1基ずつ)を使用する四輪駆動方式で、合計出力558psを発生させる。性能の詳細は明かされていないが、航続距離はID.7の700km(同じ86kWhバッテリーを使用すると仮定した場合)より若干短くなると予想される。
フォルクスワーゲンのプラットフォーム技術責任者であるアンドレアス・レッケヴェルトは、次のように述べている。
「MEBプラットフォームは、創造性豊かな車両開発において素晴らしい可能性を提供してくれます。新しいショーカーではID.7をベースにして、性能の向上に注力するのも自然なことでした。こうすることで、わたし達は可能性を示すことができるのです」
フォルクスワーゲンはID.Xパフォーマンスについて市販化の予定はないとしている。しかし、今回のコンセプトカーとの関係は明らかではないが、同社はID.7の高性能モデルとして「ID.7 GTX」の導入を計画中である。ID.4 GTXと同様のデュアルモーターを採用し、400ps近い出力を得ると予想されている。
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