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ジープ ラングラー 4xe 富士ヶ嶺オフロード試乗 「日本屈指の難コースをエレクトリックパワーで制覇」

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ジープ ラングラー 4xe 富士ヶ嶺オフロード試乗 「日本屈指の難コースをエレクトリックパワーで制覇」

これまで持っていたイメージだけで考えてしまえば、ジープ ラングラーと電動化はとてもかけ離れていた。しかし、今回、本格的なオフロードコースをラングラー ルビコン 4xeで走ることで、それがまるで見当違いだったことを思い知らされた。PHEVになっても「TRAIL RATED 4×4」のバッジは伊達ではなかった。(Motor Magazine2023年9月号より)

史上最強の走破性、史上初のエレクトリックパワー
ジープ ラングラーといえば、誰もが知っている史上最強クラスのオフローダーだ。このクルマでこれまでも何度か過酷なオフロードコースをテストドライブする機会があったが、それこそ道なき道、人が歩くことも不可能な場所、泥や水たまりなどを苦もなく走破していく様を経験している。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

それは、1941年の初代ウイリスMBから長い年月にわたり磨き上げてきた悪路走破性能である。またジープは、カリフォルニア州ネバダにあるオフローダーの聖地である「ルビコントレイル」で悪路走破性の性能テストを行っているが、その厳しい性能テストに合格したモデルのみに与えられる「TRIAL RATED 4×4」バッジを付けることが許されている。もちろん、今回試乗したジープ ラングラー ルビコン4xeには、当然このバッジが付く。

ところでジープはPHEVに4xeの名を付けるが、現在、レネゲード、グランドチェロキー、ラングラーに用意されている。

ラングラー4xeには、ドライブモードに、デフォルトでもっとも効率良く、道路状況によってガソリンエンジンと電気モーターを協調させ、減速エネルギーを回生する「HYBRID」、電気モーターのみで走行する「ELECTRIC」、ガソリンエンジンのみで走行し、バッテリーの充電レベルを維持する「e-SAVE」モードが用意される。

瞬時にモーターから駆動力を配分できるメリットがある
オフロードのテスト場となったのは、国内屈指の難コースを持つ「富士ヶ嶺オフロード」である。最初は「HYBRID」を選んだが、こうした場所での主役はエンジンである。すでにラングラーのオフロード性能の高さは経験済みなので、安心してモーグル、急坂の登り下り、ウォータースプラッシュ、林間コースのどれも肩に力が入ることもなかった。

次に、駆動用バッテリーがフル充電状態に近かったので、少し不安を抱えながらも「ELECTRIC」スイッチを押した。走行フィールは、モーターのそれだ。スルスルとラングラーは進む。いよいよ難コースに進入し、走り始めたがこれが拍子抜けするぐらいスムーズ。唸るエンジン音もなく、ラングラー任せで驚くぐらい楽に、「HYBRID」で走破したのと同じオフロードコースを走り切ってしまった。

試乗時間の途中からは、次第にこの走行フィールが面白くて仕方なくなっていた。4xeの瞬時にトルク配分できるメリットは実に大きいと感じられた。今回は、オフロードと電動化の相性がとてもいいことが体感できた試乗だった。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:井上雅行)

ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン4xe主要諸元
●全長×全幅×全高:4870×1930×1855mm
●ホイールベース:3010mm
●車両重量:2350kg
●エンジン:直4DOHCターボ+モーター
●総排気量:1995cc
●最高出力:200kW(272ps)/5350rpm
●最大トルク:400Nm/3000rpm
●モーター最高出力:前46kW(63ps)、後107kW(145ps)
●モーター最大トルク:前54Nm、後255Nm
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・65L
●WLTCモード燃費:8.6km/L
●タイヤサイズ:255/75R17
●車両価格(税込):1030万円

[ アルバム : ジープ ラングラー 4xe 富士ヶ嶺オフロード試乗 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

4件
  • 歴代ジープを乗ってるが正直言ってジープは500万以上出す車じゃない。 足回りもガサツでショボい。 それがなぜか現行車は800万くらいする。しかも2000ccとか悲しすぎる。
  • 元車屋
    アメリカは車体設計古いよぉ
    何年も変わってない
    箱にだまされたらダメよ
    トラックだから基本は
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