スズキ 3月に6万3968台
text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)
2020年3月期の軽自動車の国内新車販売台数は、前年同月比7.6%減の20万6483台と6か月連続でのマイナスを記録した(速報値、全国軽自動車協会連合会まとめ)。
これで2019年度(4月~2020年3月)の新車販売の成績は、前年比3.5%減の185万5967台と3年ぶりに減少に転じた。
3月期のブランド別新車販売台数では、3月に軽スーパーハイトワゴンの新型ルークスの販売をスタートさせた日産が、前年同月比14.9%増の2万4009台。
同じく、軽スーパーハイトワゴンの新型eKクロススペース/eKスペースを発売した三菱自が、同0.6%増の8028台。
2月末に新型スズキ・ハスラーのOEM車となるフレアクロスオーバーをリリースしたマツダが同43.2%増の6154台と、3社がプラスを記録したもののそれ以外はすべてマイナス。
ただし、新型ハスラーの販売が好調なスズキは、同10.3%減ながら6万3968台を記録して、3か月ぶりのシェアトップについた。
3月期の軽自動車の新車販売動向について業界団体の関係者は、「消費税アップに伴う反動減や消費マインドの低迷に加え、新型コロナウイルスの感染拡大によって販売店への客足が遠のいたことが、マイナスを記録した要因といえる」と説明。
「ただし、日産ルークスや三菱eKクロススペース/eKスペースなどの新車効果によって、前年同月比でのマイナス幅は7.6%と、前月の9.6%より縮小した」と解説する。
今後の展望は? タフトが注目
今後の市場動向に関しては、「新型コロナウイルスの感染拡大で人々が外出を控え、販売店への来場者は確実に減る傾向。また、メーカー側も生産ラインを一部停止する方策をとっている。ゆえに、今後の販売台数の低迷は避けられそうにない状況だ」と分析。
「一方、日産と三菱の新スーパーハイトワゴンの受注は堅調に推移し、またダイハツが新型クロスオーバーのタフトの受注を開始(発売は本年6月予定)しており、これらが低迷する市況をどれくらいカバーできるかが注目点になる」と指摘した。
3月期の軽自動車の車名別ランキングでは、ホンダNボックスが前年同月比16.4%減ながら唯一2万台オーバーの2万2078台を達成して4か月連続でのトップにつく。
続く第2位には、同6.2%減ながら1万7370台を成し遂げたダイハツ・タントが1ランクアップで位置。第3位には、やはり同14.7%減ながら1万6077台を売り上げたスズキ・スペーシアが1ランクアップで入った。
ちなみに、登録車と合わせた車名別ランキングのトップ5は、ホンダNボックス、ダイハツ・タント、トヨタ・カローラ、スズキ・スペーシア、ホンダ・フィットの順になり、5か月ぶりに登録車がトップ3の一角に入った。
注目のニューモデルの動きを見ていこう。
ハスラー6位に 前年比7割増
1月に新型に切り替わったスズキ・ハスラーは、前年同月比72.3%増の1万372台を達成して第6位に。
生産を再開したホンダNワゴンは、同64.7%増の1万271台を販売して第7位にランクイン。
また、日産ルークスは7633台を記録して第11位に。eKクロススペース/eKスペースを含む三菱eKは、同2.7%増の6651台を成し遂げて第12位に入った。
2019年度 トップ10から「軽」が減少?
2019年度の車名別ランキングを見ていこう。首位に立ったのはホンダNボックスで、唯一20万台超えの24万7707台を記録して5年連続でのトップにつく。
続く第2位にはダイハツ・タントが、第3位にはスズキ・スペーシアが入った。
一方、登録車を含めた2019年度の車名別ランキングではホンダNボックスが3年連続での首位となり、第2位から第5位までは軽自動車が続く。
登録車でトップのトヨタ・カローラは第6位に位置。第7位から第10位までは登録車が並んだ。トップ10を一覧すると、軽自動車が5車種で、登録車が5車種。
前年度は軽自動車が7車種だったので、消費税増税時に配慮された登録車、とくに一部改良を含む新型の登録車の堅調ぶりが光る結果となった。
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みんなのコメント
N箱のように一極集中でなく、理想的な販売。