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中古ゆえに安いはずが新車よりも高値が付くクルマのパターン3つとは

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中古ゆえに安いはずが新車よりも高値が付くクルマのパターン3つとは

 当然鍵は希少性だが売れまくった車種でも高値になる可能性も

 クラシックカーやスーパーカーが、海外オークションにおいて億の単位で取引されたというニュースを見かけることがある。そこまで桁違いではなくとも、日本の中古車市場を眺めていても新車価格より高い値段で売られている個体を見かけることはある。

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 減価償却が終わっている年式のはずなのに、新車価格に迫る勢いで中古車価格が高騰している車種があるのも事実だ。はたしてどのような条件を満たすと、そうした値の上がる中古車になるのだろうか。理由はじつに単純で、希少価値があること。資本主義経済における需給関係を考えたとき、中古車というのは、供給量が増えることはありえない。そうした条件においてニーズが高まっていくと希少性から価値が高まる=価格が上昇するということになる。

 では、中古車における価値とはクルマの魅力といえるのかといえば、そこは難しい話になる。仮に、新車時に大ヒットしたようなクルマは市場から支持された人気モデルであり、クルマとしての魅力はあるはずだが、希少性という条件に合致しない。

 たとえば1990年代に生まれたABCトリオを呼ばれる軽スポーツカー群がある。マツダ(オートザム)AZ-1、ホンダ・ビート、ススキ・カプチーノの3台を示すのだが、新車時には累計5000台少々と圧倒的に売れなかったAZ-1が希少性から中古車価格が高騰したという事例がある。

 一時期より落ち着いたが、それでも走行距離が短めの個体では新車価格を大きく上まわるプライスボードを掲げているAZ-1を見つけることは珍しくない。もちろん、ビートやカプチーノにしても、数万台しか世に出ていないため、中古車市場全体から見ると希少価値の高い車種になるので、いずれも20年以上前の軽自動車とは思えない価格で取引されている。

 しかし、大ヒットしたモデルであっても、時間経過とともに台数が減り、また良コンディションの個体が少なくなると希少価値が生まれることもある。たとえ国民車的存在だったトヨタ・カローラであっても、1980年代以前のモデルで、走行1万km未満、新車当時のホイールキャップも現存している個体などが出てくると、やはり希少性から高値で取引されることが多い。ただし、こうした中古車は奇跡の一台ともいわれるようなレアケースだ。いずれにしても、時間経過とともに新車販売時よりも価値が上がったケースといえる。

 それとは異なり、最初から希少性が見込まれるのが限定車だ。それもお買い得な特別仕様車的な限定モデルではない。国産でいえばSTIの「Sシリーズ」のような販売台数が限定されたメーカー製コンプリートカーは、中古車になったときのリセールバリューが高いことが多い。STIコンプリートカーでいえば、その原点といえるインプレッサの「22B STIバージョン」などは、年式的にも好コンディションで残っていることは貴重で、なかには1000万円を超える中古車価格をつけている個体もあるほどだ。

 あらためて整理すれば、中古車になって価値が上がる傾向にあるのは希少性がキーになる。そうなるためには、大きく3つの方向に分けられる。

 まずは、一部からは熱狂的に支持されているがセールス自体は不調で新車時の生産台数が少ないクルマ。

 次に、大量に売れたがために多くがスクラップとなり、ウン十年経ったときに好コンディションであるだけで珍しいとされるクルマ。

 そして、そもそも台数限定で販売されたために最初から希少性が高いクルマだ。こうした条件を満たしていると中古車になったときに値が上がる可能性が高いといえる。

 限定車かつ低年式で残存していることにも価値が出てくるようになっていればなおさらだ。逆にいえば、メーカー製コンプリートカーのような価値が出そうなクルマを、大事に所有しておけば価値が上がる可能性が高いといえるが、せっかくの愛車を大事にするがために、ほとんど乗らずにその乗り味を満喫しないというのも本末転倒といえるかもしれない。

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