メルセデス・ベンツの電動7シーターSUV「EQB」が上陸！ 最大で520kmの一充電航続距離を実現

前輪駆動モデルの「EQB 250」と四輪駆動の上級版「EQB 350 4MATIC」の2グレードを設定

写真左からEQB 350 4MATC、EQB 250EQBは従来からラインナップされているGLBのEV版といえるモデル。全長4685×全幅1835×全高1705mmのボディサイズはGLB（GLB 180の標準モデル）と比べて45mm長く、5mm高い。1835mmの全幅と2830mmのホイールベースは同じだ。

EQB 350 4MATIC電動ドライブトレインはグレードによって異なる。スタンダードモデルに位置付けられる「EQB 250」には、最高出力140kW（190ps）、最大トルク385Nmを発するモーターをフロントに搭載し、前輪を駆動する。一方、上級版となる「EQB 350 4MATIC」は、143kW（194ps）/370Nmを発するフロントモーターと、72kW（98ps）/150Nmのリヤモーターを搭載し、総合で215kW（292ps）/520Nmを引き出す四輪駆動仕様だ。

前後アクスル間のフロア部に搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量はいずれのグレードも66.5kWhで、一充電航続距離はEQB 250が520km、EQB 350 4MATICが468kmをマークする（いずれもWLTCモード値）。バッテリーの充電は6.0kWまでの交流普通充電と、100kWまでの直流急速充電（チャデモ規格）に対応している。

EQB 250デザインの基本はEQAなどと同様に、メルセデス・ベンツの基本デザイン思想「センシュアル・ピュリティ（官能的純粋）をより先進的に表現する「プログレッシブ・ラグジュアリー」というコンセプトのもとにまとめられている。

EQB 250フロントマスクでは、中央にスリーポインテッドスターを配したブラックパネルグリルや、水平に伸びる光ファイバーのデイタイムランニングライトが、リヤビューではライトストリップと一体化されたLEDリヤコンビネーションランプといったディテールが、メルセデスの新世代EV「EQ」シリーズの一員であることを主張している。

一方インテリアでは、基本デザインをGLBと共有しているものの、エアアウトレットやキーなどに電気モーターのコイルの色をモチーフにしたローズゴールドが用いられ、EVであることがさりげなく表現されている。

EQBもGLBと同様に、2-3-2レイアウトによる7人乗りキャビンを採用。2／3列目シートには分割可能倒機構が備わり、2列目シートにはさらに140mmの前後スライドが可能で、乗員や荷物に合わせて多彩に空間をアレンジすることができる。荷室容量は最大で1620ℓにおよぶ。

このほか、各種先進機能で構成するレーダーセーフティパッケージや、10.25インチメディアディスプレイなどを組み合わせる対話型インフォテイメントシステム「MBUX（メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス）」を全車に標準装備。よりスポーティな装いや走りを演出する「AMGラインパッケージ（税込58万円）」や、シートが本革仕様となる「AMGレザーエクスクルーシブパッケージ（税込19万6000円）」が全車にオプション設定された。