現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > FASTHOUSEにダイブする旅 vol.1「ケニー・アレクサンダーに会う」

ここから本文です

FASTHOUSEにダイブする旅 vol.1「ケニー・アレクサンダーに会う」

掲載 更新
FASTHOUSEにダイブする旅 vol.1「ケニー・アレクサンダーに会う」

メインストリームのMXデザインとは異なり、サーフシーンやスケートなどのストリートカルチャーをミクスチュアした「FASTHOUSE」。おそらく特に30代~40代のヒップなエンデューロライダーに刺さるのは、このデザインバランスなのではないか。Off1.jpの前身ともいえるメディアレーベル「Enduro.J」として、編集部稲垣は2016年にソーキャルにあるFasthouseのヘッドクォーターを訪問。CEOのケニー・アレクサンダーに案内してもらった。

FASTHOUSEの入り口。めくるめくFASTHOUSEの世界がこの中に!

2021年注目したい「空冷バイク」SR400/GB350/メグロK3ほか|空冷エンジンの未来はどうなる?

Tシャツが、FASTHOUSEのオリジン
現在、FASTHOUSEでは、このようにブーツとゴーグル以外のギアをすべてラインナップ。上下を合わせなくともスタイリッシュにきまる組み合わせが、提案されている。しかし、元をたどればFASTHOUSEのオリジンはTシャツにあると、ケニーは言う。

「元々は、アパレル屋でサーフィンとスケートボードと、ダートバイクが好きだった。最初はTシャツプリントからビジネスをスタートさせたんだ。デザインは全部俺のデザインだ。インスピレーションは、俺の好きなものから得ている。そう、サーフィンや、スケートボードだね。

ダートバイクのデザインもいいんだけど、もっとカッコイイものを作りたいと思っていたから、ウエアを手がけるのは必然だった」とのこと。

こちら805は、ローカルビールのブランド。自転車のカルチャーでは、オレゴンあたりのブランドがローカルビールとの提携をしたり、栓抜きがついたパーツを売り出したりすることがあるが、ダートバイクとのミクスチャーは初めてだと思う。「クールだろ?」とケニー。

Tシャツでビジネスをスタートさせた時からある什器。多くのブランド創世記と同様、カスタムショップと言ってみたり、少し業態が揺らいでいるのがおもしろい

「いままでリリースしたヘルメット全部だよ」とのこと。帽体は、一時期までTLDからOEMされていたが、昨今はBELL

レッドブルとの協働で、グレンヘレンでDAY IN THE DIRTを開催。こちらは、DAY IN THE DIRTのトロフィーであるギター

まるでおもちゃ箱!

ケニーのルーツは、ヤマハのミニトレにあるという。「若い頃に、このバイクでたくさん走ったんだよ」と。モトクロス大国アメリカの純粋なモトクロスシーンにルーツがあるのではないのだ。この話で思い起こすのは、MTBのオリジン。マウンテンバイクが、その昔「クランカー」と呼ばれていた時代である。モノ好きの自転車フリークたちが、サンフランシスコのバックカントリーでコースターブレーキのビーチクルーザーに乗り山を下って遊んでいたのが、そのはじまりである。そこまでむかしの話ではなく、たかだか70年代の話だ。

カルチャーと混ざり合って、MTBは進化を遂げていった。すでにその頃、モトクロスのシーンははじまっていて(全米選手権であるAMAは1972年に最初のチャンピオンを記録しており、それ以前に地方選のシリーズがあった)、競技として先鋭化されてきた。MTBの勃興のように、カルチャーと混ざり合いながら、ケニーたちがミニトレでモトクロスを興していったら、またいまのモトクロスも少し違ったモノになったのかもしれない。

ケニーのトーン&マナーは、古い時代のモトクロスとストリートカルチャーを混ぜるところにある。現、2020年代にはいっても、長い90sブームは終焉の兆しを見せず、むしろケニーが作り育ててきたFASTHOUSEのルックがモトクロスシーンに浸透しきっている。

ただ、この流れは決してデザインがいいから、それだけの理由ではない。vol.2では、はるばるオーストラリアまで渡り、FASTHOUSEの「今」を見つめてきた旅を、お送りしたい。

こんな記事も読まれています

後側方警戒支援システムの最新技術 聴覚で直感的に支援するヤマハ「感覚拡張HMI」について開発者に直撃インタビュー
後側方警戒支援システムの最新技術 聴覚で直感的に支援するヤマハ「感覚拡張HMI」について開発者に直撃インタビュー
バイクのニュース
トヨタが新型「カローラ」発表! 斬新な「レトロ×スポーツ」デザイン採用! ド派手な「リアスポ」も! 「1987年式のFX16」敬意を表す仕様が米登場、日本の反響は?
トヨタが新型「カローラ」発表! 斬新な「レトロ×スポーツ」デザイン採用! ド派手な「リアスポ」も! 「1987年式のFX16」敬意を表す仕様が米登場、日本の反響は?
くるまのニュース
[音のプロが推す“超納得”スタートプラン]純正高級オプションシステムの音を良くしたいなら「アンプDSP」がお薦め!
[音のプロが推す“超納得”スタートプラン]純正高級オプションシステムの音を良くしたいなら「アンプDSP」がお薦め!
レスポンス
日産、「ノート オーラ」のデザインを変更するなど、マイナーチェンジを実施
日産、「ノート オーラ」のデザインを変更するなど、マイナーチェンジを実施
月刊自家用車WEB
日産、車中泊モデルの「MYROOM(マイルーム)」にNV200 バネットを投入すると発表 その一部を先行公開
日産、車中泊モデルの「MYROOM(マイルーム)」にNV200 バネットを投入すると発表 その一部を先行公開
月刊自家用車WEB
【パイオニア】カーナビを選ぶ際はこれを見ればOK!カーナビ選びをサポートする特設サイト「カーナビも、選ぼう」を公開
【パイオニア】カーナビを選ぶ際はこれを見ればOK!カーナビ選びをサポートする特設サイト「カーナビも、選ぼう」を公開
月刊自家用車WEB
アルファロメオ ジュリア クアドリフォリオ【1分で読めるスーパーカー解説/2024年最新版】
アルファロメオ ジュリア クアドリフォリオ【1分で読めるスーパーカー解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
強い線で描かれた非対称グラフィックのSHOEI「Z-8 BEAUT」が8月発売へ
強い線で描かれた非対称グラフィックのSHOEI「Z-8 BEAUT」が8月発売へ
WEBヤングマシン
【買っておきたい21世紀名車】マニアの願いを叶えたビスポークモデル、アルピナB3の肖像
【買っておきたい21世紀名車】マニアの願いを叶えたビスポークモデル、アルピナB3の肖像
カー・アンド・ドライバー
30年ぶり復活!? ホンダ「シティ」登場か? 丸目ライト&背高フォルムが超カッコイイ「サステナC」は26年発売か
30年ぶり復活!? ホンダ「シティ」登場か? 丸目ライト&背高フォルムが超カッコイイ「サステナC」は26年発売か
くるまのニュース
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】シティオフローダーに仕立てた[チャレンジャー]は兄貴分のパジェロをなぜ超えられなかったのか?
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】シティオフローダーに仕立てた[チャレンジャー]は兄貴分のパジェロをなぜ超えられなかったのか?
ベストカーWeb
スズキ「アヴェニス125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
スズキ「アヴェニス125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
魅惑のイケメン帰国子女! アメリカの香りがする左ハンドルのホンダ[USアコードクーペ]はなぜヒットしたのか?
魅惑のイケメン帰国子女! アメリカの香りがする左ハンドルのホンダ[USアコードクーペ]はなぜヒットしたのか?
ベストカーWeb
キャンパーはこれでいい! しっかり装備でも大きすぎない日産NV200バネットがベースのキャンパー
キャンパーはこれでいい! しっかり装備でも大きすぎない日産NV200バネットがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
ええ[N-BOX]越えやん!! 2代目ワゴンRヤバ!!  サンルーフに天井スピーカーあったってマジかよ
ええ[N-BOX]越えやん!! 2代目ワゴンRヤバ!!  サンルーフに天井スピーカーあったってマジかよ
ベストカーWeb
序盤から緊迫の接近戦。首位50号車フェラーリにペナルティ/2024WEC第4戦ル・マン決勝1時間後
序盤から緊迫の接近戦。首位50号車フェラーリにペナルティ/2024WEC第4戦ル・マン決勝1時間後
AUTOSPORT web
かなりご長寿だった[トヨタアイシス]!! 今ハイブリッドで復活したらバカ売れ必至か!?
かなりご長寿だった[トヨタアイシス]!! 今ハイブリッドで復活したらバカ売れ必至か!?
ベストカーWeb
[アクア]で高級感はやりすぎレベル? 高級感マシマシの特別仕様車がマジで買いすぎる
[アクア]で高級感はやりすぎレベル? 高級感マシマシの特別仕様車がマジで買いすぎる
ベストカーWeb

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村