座面の長さを調整できるフロントシートも◎
筆者(黒木美珠)は、30歳を迎えたら憧れの輸入車を手に入れたいという夢を抱いていました。この連載では、そんな夢を追いかける美珠が、輸入車の魅力を探求し、心を動かされたモデルを皆さんに紹介していきたいと思います。そして今、輸入車解禁を前に、未来の愛車を見つけるための旅に出ます。
果たして、美珠の心を奪う一台は見つかるのでしょうか? 記念すべき第一回は、フランス車のエレガンスさと快適さを兼ね備えたプジョー308をお届けします。
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皆さんは「プジョー」と聞いて、まず何を思い浮かべますか? フランスのオシャレなイメージでしょうか、それともライオンのシンボルマークでしょうか? もしくは、「猫足」とも呼ばれる乗り心地かもしれませんね。こうして思い浮かべてみると何だか動物にまつわるキーワードが多く出てくるブランドですね。私は、プジョーと言えば「猫足」というキーワードが浮かんできます。
今回取り上げたプジョー308は308SWとともに、2022年4月に発売が開始され、私も試乗会に参加させていただきました。その時の試乗が私にとって人生初めてのプジョー体験でした。新しいブランドロゴが付いた先進的なデザインや、日本車では当時見かけなかったフラットなトップとボトムを持つステアリングに驚かされたのを覚えています。
あれから2年。
学生時代、女友人が古いプジョーに乗っていてカッコいいなと感じた当時の気持ちを思い出し、本企画の最初のクルマとしてプジョーを選びました。その上で、以前少し試乗させていただいたことのある308に再び乗りたいと気持ちが芽生え、最初の車を308にしました。今回試乗したプジョー308 GT HYBRIDは、1.6Lガソリン直噴ターボと電動機を組み合わせたプラグインハイブリッドモデルです。
エクステリアデザインは、先進的で都会的、どこか無機質な印象も受ける仕上がりです。フロントマスク中央には、2021年2月に発表された新しいブランドロゴが付いています。先代のロゴに思い入れのある方もいらっしゃるでしょうが、私はこの新しいエンブレムが近未来を彷彿とさせ、10年後20年後のプジョーの未来像を見据えたかのような素敵なデザインだと感じました。
フェンダー周りには、いくつものプレスラインが折り重なり、ボディの陰影を色濃く映し出しています。これにより車に立体感がもたらされています。リアからの眺めでは、下部にかけてボリューム感があるので、重心が低く安定した走りをしてくれそうな印象を受けます。
ボディサイズは、全長4420mm、全幅1850mm、全高1475mmのハッチバックモデルで、輸入車であればフォルクスワーゲン ゴルフ、国産車であればホンダ シビックあたりがライバル車になるでしょうか。
ボディの数字だけを見ると、全幅が思った以上に大きい印象を受けましたが、実際に運転してみると想像以上に乗りやすいと感じました。その要因の一つには、5.3mという最小回転半径で取り回しも良好です。
インテリアは、一度見たら印象に残るコクピット周りが特徴で、これは、新世代のインフォテイメントシステム「Peugeot i-Cockpit(プジョー アイコックピット)」と呼ばれています。ステアリングは、まるでゲームのコントローラーのようです。大きさは非常に小径でコンパクトですが、女性でも握りやすく、慣れてしまうとこのサイズ感がやみつきになります。
一方で、印象に残ったのは、ナビやメーターのグラフィックです。非常に細い書体が採用されており、日本車ばかり乗ってきた私にはこれまであまり見かけないフォントデザインで、先進的な雰囲気のある308によく似合うフォント選びだと感じました。
シートはほどよくサイド部分が立ち上がっていて、サポート感も良好です。表皮素材はアルカンターラとレザーの組み合わせで、肌触りの良さや質感の高さを感じます。差し色のライムグリーンのカラーもアクセントになっており、先進的な室内とマッチしていて素敵です。
私がシートで1番気に入ったのは座面の長さを調整できる点です。私は身長が175cmいうことで、クルマの種類によっては座面の長さが少し物足りず、太ももの裏が浮いてしまう場合があります。初めて乗るクルマでは確認してしまう癖がありますが、308には座面の長さを調整できる機能が付いていたため、文句なしです。ディスプレイナビは、操作系が物理スイッチとパネルに分かれていてアイコンも大きく、使いやすかったです。
後部座席は、狭すぎることもなく、このクラスのハッチバックとしてはちょうど良いサイズ感だと思います。シートの形状もサイドが少し立ち上がっていて、身体をサポートしてくれるデザインになっており、乗員も快適に過ごせるでしょう。アームレストには、ドリンクホルダーと横に細長い収納があり、スマートフォンを置くのにもちょうど良さそうです。
308のドライブモードは、HYBRID、SPORT、ELECTRICの3種類があります。HYBRIDモードでは、走り出しはEV走行でスムーズな心地よい加速を楽しめます。中低速も、伸びやかな加速を感じられます。ELECTRICモードは、EVライクな非常にリニアな走りが魅力です。静粛性の高さも相まって快適な乗り味でした。SPORTモードに切り替えると、力強くパワフルな走りに変わり、1.6Lエンジンであることを忘れてしまうほどの加速を感じられます。
どのドライブモードもベースとしてキビキビとした印象のある走りで、一台でこれだけ異なる印象を与えてくれる乗り味はポイントが高いです。ステアリングの感触は、比較的重めでしっかりと手応えのある私好みのフィーリングです。遊びも少なく、わずかに切っただけでも向きを変えてくれて、レスポンスが良いように感じます。交差点を曲がる際なども、自分が思った通りに曲がってくれて、そこに対する安心感と気持ちよさも感じます
ボトム部分にはGTのロゴがシルバー加飾で刻印され、このグレードならではの特別感が味わえます。パドルシフトは指が当たる部分は少しざらざらとしたような滑り止め効果がしてあります。8速ATをパドルで自由に変速できるのは非常に楽しく、運転好きの方にも満足度が高いのではないでしょうか。このモデルでワインディングを走ったら楽しそうですね。乗り心地は、大きな段差を乗り越えたときの衝撃の収まりも良く快適です。
今回試乗した308 GT HYBRIDは、308シリーズの中で最上位グレードに位置し、車両本体価格は572万7000円です。一方で、ベースグレードの308 Allureを選べば、車両本体価格は346万6000円。
これなら、300万円台で憧れの輸入車を手に入れることができ、購入を検討する上でも現実味があります。これは現在所有しているフォレスターと同じくらいの価格帯で、初めての輸入車としてはちょうど良いかもしれませんね。
さて、皆さんは、プジョーはどんな人に似合うクルマだと思いますか? 私のイメージでは、オシャレに敏感で、クルマを移動の道具としてだけではなく、ファッションの一部として楽しんでいる人に似合いそうな気がします。
そんなプジョー308で、私はどこへ行ってみたいかと考えたとき、愛犬を連れて峠道を走って避暑地へドライブがいいなと思いました。加速が気持ち良いクルマなのでワインディングも体感したいなと覆いました。
308 GT HYBRID 5段階評価
個性:⭐⭐⭐⭐
デザイン:⭐⭐⭐⭐
サイズ感:⭐⭐⭐⭐⭐
価格:⭐⭐⭐⭐⭐
走り:⭐⭐⭐⭐⭐
総評
ガソリンモデルからプラグインハイブリッドモデルまで、ユーザーのニーズに応えるプジョー308には非常に魅力を感じました。フランス車というオシャレなイメージにも憧れを抱きますし、乗り味も想像以上にキビキビしていて、とても気に入りました。
今回は連載の初回ということで、この数値が今後の指標となるため、非常に悩みました。しかし、価格帯を考えると、今の私でも手が出しやすく、初めての輸入車として良さそうだと思いました。
まとめ
未来の愛車探しの旅はまだ始まったばかりです! これからどんな車に出会い、どんな車に惹かれていくのか、ワクワクが止まりません。もし皆さんのおすすめの輸入車があれば、ぜひX(旧Twitter)にて「#輸入車デビューへの道」をつけて教えてください! みなさんの感想やおすすめ輸入車を聞かせていただくのを楽しみにしています!
【Specification】プジョー308 GT HYBRID
■全長×全幅×全高=4420×1850×1475mm
■ホイールベース=2680mm
■トレッド(F:R)=1550:1545mm
■車両重量=1660kg
■エンジン種類/排気量=直4DOHC16Vターボ/1598cc
■最高出力=180ps(132kW)/6000rpm
■最大トルク=250Nm/1750rpm
■モーター最高出力=110ps(81kW)/2500rpm
■モーター最大トルク=320Nm/2500rpm
■燃料タンク容量=40ℓ(プレミアム)
■燃費(WLTC)=17.6km/L
■EV走行航続距離=64km
■トランスミッション=8速AT
■サスペンション(F:R)=ストラット:トーションビーム
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク
■タイヤサイズ(F&R)=225/40R18
■車両本体価格(税込)=5,727,000円
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みんなのコメント
ここは日本人はトヨタに乗れとか言う老害が輸入車叩いてナンボで揚げ足取りして自画自賛してるw