2021年10月14日にプレスリリースが発表されたレクサスの新型LX。トヨタの新型ランドクルーザーも人気を集めているが、レクサス最大のSUVも、新型のデビューへ向けて着々と準備が進み、正式発表を待つばかりだ。
今回は、筆者の取材から判明した新型LXの価格やボディスペックなどをお伝えしていく。ベールに包まれていた新型LXの姿がついに明らかになる。
レクサスNXとハリアー&RAV4、同じプラットフォームを採用したモデルでも何がどう違っているの?
文/佐々木亘、写真/TOYOTA
[gallink]
LX600のグレード・価格を発表
量産モデルのレクサス 新型LX600。スピンドルグリルはフロントマスク全体になじむデザインとなり、圧巻の迫力
プレスリリースでも発表されていたとおり、LX600のグレードは3種類だ。標準・OFFROAD・EXECUTIVEとなり、車両型式はVJA310Wに決まった。
パワートレインは1種類、V型6気筒3.5Lエンジンにインタークーラー付ツインターボが組み合わされる。最高出力は415PS/5200rpm、最大トルクは650Nm(66.3kgfm)/2000~3600rpm、トランスミッションはDirect Shift-10ATが採用された。期待されたディーゼルエンジンの導入は、今のところない。
乗車人数は、標準・OFFROADが5人乗りと7人乗りの2種類を用意、EXECUTIVEは4人乗りのみとなる。
気になる価格は以下の通りだ。なお、5人乗り・7人乗りで価格の差はない。
■新型LX 価格表
標準(VJA310W-GKULZ):1250万円
OFFROAD(VJA310W-GKULZ-O):1290万円
EXECUTIVE(VJA310W-GKULZ-E):1800万円
※筆者調べ
現行型の1135万6481円からは、ベースグレードで約115万円のアップとなった。EXECUTIVEの1800万円は、現行ラインナップではLS500hのEXECUTIVE
Advanced Drive(1792万円)を抜いて、最も高額なモデルとなっている。
また、ランクルZXとLX600標準の価格差は520万円、ランクルGR SPORTとLX600 OFFROADの価格差も520万円となった。
ランクルとLX、実際の装備やスペックの違いでは、520万円の価格差は埋められない。その差は、操縦性や乗り心地などの、人の感覚に訴える部分で感じられるものとなるだろう。数字では語り切れない魅力については、実車に乗ってのお楽しみだ。
ボディスペックや装備はどうなったのか
LX600のボディサイズを見ていこう。全長5100mm×全幅1990mm×全高1885mm(EXECUTIVEのみ1895mm)となる。ホイールベースは2850mmだ。LX500との比較では、全長が+20mm、全幅が+10mm、全高が-25mmとなった。
各グレードが装着するタイヤサイズは以下のとおり。
OFFROAD:タイヤサイズ265/65R18、ホイールサイズ18×7.5J
標準:タイヤサイズ265/55R20、ホイールサイズ20×8J
EXECUTIVE:タイヤサイズ 265/50R22、ホイールサイズ22×8J
EXECUTIVEに装着される22インチアルミホイールのみ鍛造ホイールとなった。
エクステリアデザインでは気になる部分がひとつある。エンジンフードが凹形状になっている点だ。ランクル300も同様のエンジンフードデザインとなっており、前方の視認性を高め、車両の傾斜感覚が得られやすいという機能性を高めたデザインを採用する。LXのデザインとどれだけマッチングしているのか、現車確認を楽しみに待ちたい。
正式発表日は来年1月12日! 各店の予約注文状況は?
新型LX600のリアスタイル。フェンダーまわりの膨らみはSUVらしさを感じる。全体のシルエットはランクルと比較して、上質で都会的な雰囲気も
LX600の予約注文は、11月25日から全国のレクサス販売店でスタートしている。同時に正式発表の日程も聞こえてきた。
正式発表は2022年1月12日となる模様だ。新型コロナウイルスの影響で滞っていた新車の生産体制は、現在平常通りに戻っており、しばらくは大きな遅れが出るということは無さそうだ。
それでもLX600はランドクルーザー同様に、納期が長期化することが予想される。
各販売店にはメーカーから、納期がある程度見通せる、初期生産台数が割り当てられている。割り当て台数は、各店のLXオーナー数を基準にして決められており、店舗規模が大きければ、ある程度のボリュームが確保できているようだ。しかし、地方都市のレクサス販売店では、5台以下しか販売枠が得られなかったというお店も多かった。
初期割り当て台数以上の注文に関しては、納期未定の状態で受け付ける。実際のデリバリーがいつになるかはわからないが、相当数の注文が入ったランクル300よりは、今のところLX600のほうが早く納車できるのではないかという話も聞くことができた。
注文の際にはランクル300同様、輸出や転売を行わない旨の誓約書へユーザーがサインし、メーカーが誓約書を管理する。こうしたスタイルは、これからの人気車で当たり前の形式になるのかもしれない。
◆ ◆ ◆
新車の注文が可能となったLX600。期待に応える、魅力的なクルマに仕上がったようだ。正式発表まで1カ月半、2022年のレクサスはLXの登場で幕を開ける。
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みんなのコメント
誰が購入するのだろう?
富裕層しか購入できないと思う。