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巨匠が生んだ「初代パンダ」はどう活かされている? 画像が公開された「グランデ・パンダ」をデザインのプロが斬る!

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巨匠が生んだ「初代パンダ」はどう活かされている? 画像が公開された「グランデ・パンダ」をデザインのプロが斬る!

 この記事をまとめると

■フィアットの名車パンダをオマージュした新型SUVが登場

壊れて当然のノリだけど現代のクルマにはない楽しさがある! 沼る可能性しかないハチマルイタフラ車

■グランデ・パンダは直線的なデザインと灯火類のドット表現が特徴的だ

■初代パンダを手がけたジウジアーロならではのデザインが光る

 初代の雰囲気漂う新型SUV現る

 6月にフィアットが発表した新型グランデ・パンダの斬新なデザインが話題になっています。巨匠ジウジアーロが手がけた初代パンダにインスパイアされたという同車ですが、では現代に蘇った新型のデザインの見どころはどこにあるのか? 発表された写真からその意図に迫ってみましょう。

●新型のデザイン要素を3つに分類してみる

 今年125周年を迎えたフィアットは2月、初代パンダにインスパイアされたという新しいコンセプトカー5車種を発表しました。その斬新な佇まいが大いに話題となりましたが、さっそく市販モデル第1段として新型グランデ・パンダがこの6月に登場。スタイリングはコンセプトモデルをしっかり引き継いでいるようです。

 その新しいシリーズのデザイン要素は、写真を見る限り3つに分類できそうです。で、まずひとつは「シンプルで構造的なライン」。

 初代を想起させるシンプルなボディシルエットに対し、フロントでは横長のグリル、細いエアインテーク、ロアグリルと大きな固まりが積層的に構成。同じくリヤも両端にテールランプを置いたガーニッシュ風ブロックとバンパー、下部のスキッドプレートが重なるように置かれています。

 また、ボディサイドを見れば、初代の4×4をイメージしたというドア面のブロック状プロテクターが構造物を感じさせます。こうして比較的単純なパーツを構成させることで、ボディ全体をシンプルに見せているのです。ちなみに、この手のコンパクトカーとしては珍しくAピラーがボディ色で、これもボディの「箱感」を強調しています。

 挑戦的な要素満載!

●豊かで張りのある面とユニークなグラフィック表現

 次は「張りのある面」です。新型のシルエットは初代をイメージしていますが、それでも現代の一般的なコンパクトSUVに近いもの。そこにある種の緊張感を与えているのが、前後ランプ間を走るキャラクターラインです。

 このラインは非常に細いのですが、同時に強さも持っており、緩くなりそうなボディを引き締めています。さらに、このラインはサイドのボディ面に強い張りを持たせているのも特徴。前後フェンダー部はもちろん、ドア面についても豊かな表情を作っているのです。

 3つめは「幾何学的なグラフィック」で、とくにピクセルのドット風表現はシンプルさを倍増するとともに、近未来的な先進感を打ち出す役割も負っています。

 このドット表現、最近だとヒョンデのアイオニック5にも用いられているのは読者の皆さんもご存じかと。

 同車はジウジアーロが1970年代に手掛けたポニークーペコンセプトをモチーフにしていますが、同氏による初代パンダにインスパイアされたグランデ・パンダと同様の表現を用いたのは、偶然とはいえ(?)とても興味深いところです。

 さて、駆け足で新型のデザインを振り返ってきましたが、正直なところコレといった特徴に乏しかった近年のフィアット車に対し、新しいデザイン要素は大きなインパクトになり得る可能性を感じさせます。できれば、2027年まで毎年投入されるというシリーズ各車にも同様のシンプルさや凝縮感を期待したいところですね。

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みんなのコメント

2件
  • rao********
    つまりジャイアントパンダ
  • rvu********
    シトロエンë-C3のバッジ違いなのだから初代パンダを活かすもなにもない。あと大学で美術を専攻しただけで毎回「デザインのプロ」を名乗らないで欲しい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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