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2023年に「消えたクルマ」何があった? 「約半世紀」に幕を閉じたモデルも… 惜しまれつつも販売終了したモデルとは

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2023年に「消えたクルマ」何があった? 「約半世紀」に幕を閉じたモデルも… 惜しまれつつも販売終了したモデルとは

■2023年も多くのモデルが販売終了に…

 話題のニューモデルも多く登場した2023年ですが、登場するクルマがあれば消えていくクルマもある……ということで、今回は2023年に日本国内での販売を終了した5モデルを振り返ってみましょう。

【画像】「えっ…」 これが「2023年に消えたクルマたち」です!(76枚)

●トヨタ「カムリ」

 2023年末をもって日本向けの生産終了がアナウンスされている、トヨタのミドルセダンである「カムリ」。

 すでに海外向けの新型の情報も出てきているだけに残念なところですが、国内のセダン需要の冷え込みを考えると致し方ないところかもしれません。

 カムリ自体は1980年にセリカの4ドアセダン版として「セリカ・カムリ」名義で登場して以来、43年に渡って生産販売が続けられました。

 2011年に登場した先代モデルからはいち早くハイブリッド専売車とし、現行型ではスポーティな「WS」を投入するなど、なんとかカムリ人気を立て直そうとしていましたが、それも及ばず終売ということになってしまいました。

●ダイハツ「ムーヴ」

 1995年に初代モデルが登場し、軽のトールワゴンとしてスズキ「ワゴンR」と人気を二分する勢いで販売台数を伸ばした「ムーヴ」。

 現在の軽自動車の人気の主流が「タント」やホンダ「N-BOX」、スズキ「スペーシア」といったスーパーハイト系に移ったことで徐々にその販売台数を減らしていました。

 通算6代目となる現行型も2014年に登場して以来、改良を続けながら販売を続けていましたが、2023年6月に生産を終了し、現在はダイハツのラインナップから消えてしまっています。

●トヨタ「C-HR」

 トヨタの次世代世界戦略車として2016年に新規車種として登場した「C-HR」。

 クロスオーバーSUVでありながら、ドイツのニュルブルクリンクを走り込むなど、運動性能にこだわって開発されたモデルとなっており、TNGAプラットフォームを採用した2番目の車種となっていました。

 パワートレインは1.8リッターのハイブリッドと1.2リッターターボで、2019年10月のマイナーチェンジ時にはターボモデルに6速MTが追加されたことで話題を集めたのも記憶に新しいところです。

 欧州では2代目となる新型C-HRが発表となっており、日本でも決して不人気車種ではありませんでしたが、「ヤリスクロス」に「カローラクロス」、「RAV4」と小型~中型のクロスオーバーSUVのラインナップがすでに充実していることから、新型C-HRは日本で販売しないという判断がとられたようですが、旧型オーナーにとっては残念なニュースと言えるかもしれません。

■約半世紀に幕を閉じたモデルも…

●マツダ「CX-8」

 選択と集中でミニバンから撤退したマツダが、その受け皿として2017年12月にリリースした「CX-8」は、クロスオーバーSUVでありながら使用に耐えうる3列目シートを備えたモデルとして、ミニバンに苦手意識を持つユーザーなどを取り込んでスマッシュヒットを記録しました。

 当初は2.2リッターディーゼルターボのみだったパワートレインも、2018年10月には2.5リッターガソリンと2.5リッターガソリンターボを追加。

 より幅広いユーザーの選択肢となるように進化を続け、2022年11月には大幅商品改良を実施したばかりでしたが、2023年12月下旬までに生産終了することとなりました。

 ただ、CX-8は消滅してしまうものの実質的な後継車種として、「CX-60」に採用されている新世代ラージ商品群のプラットフォームを用いた3列シートSUVの登場が予定されているようです。

●三菱「ミラージュ」

 三菱の登録車ラインナップのボトムラインを担う存在として、2012年におよそ12年ぶりにその名前が復活したミラージュ。

 過去のミラージュにはホットモデルなども設定されていましたが、この代のモデルは実用車として割り切ったモデルとなっており、5ナンバーフルサイズよりもコンパクトなボディや1リッターエンジンのみのラインナップなど、日常の足として使われることを想定したモデルとなっていました。

 また生産国もタイとなり、100万円を切るエントリー価格など、戦略的な設定がなされていましたが、あまりに割り切った仕様すぎたのがアダとなったのか販売面で苦戦。

 2014年12月には1.2リッターモデルを追加し、翌年12月のマイナーチェンジではフロントマスクを一新。さらに2020年4月には三菱のファミリーフェイスである「ダイナミックシールド」を採用したデザインとするなど、定期的に改良を重ねていましたが、人気を獲得するには至りませんでした。

 そして2023年3月に今後の法規対応が難しいこともあって日本向けの生産、輸入を終了。日本では44年の歴史に幕を閉じ、現在の三菱のエントリーモデルは「デリカD:2」(スズキ「ソリオ」のOEMモデル)となりました。

※ ※ ※

 今回紹介したモデルだけでなく、トヨタ「パッソ」やダイハツ「ミラトコット」、ルノー「トゥインゴ」など、さまざまなモデルが姿を消し、多くの出会いと別れがあったクルマ業界ですが、2024年はどんな新型車が登場し、どんなモデルが消えていくのでしょうか。

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みんなのコメント

28件
  • cus********
    ダイハツ車、全車種じゃね。
  • tom********
    ムーヴは販売終了したのではありません。
    本来は昨年6月に発売する予定で、ネット上にはカタログ写真も流出していました。海外の衝突安全試験の不正問題から国内向けの車種に飛び火し、先月の公表まで出たため、発表できない状態が続いているだけです。
    先月の試験不正の対象車種に「開発中」と公表されているのは、新型ムーヴです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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