この記事をまとめると
■新型N-BOXが発表されたもののいまだ現行型はオーダーストップとなっていない
異種格闘技だけど気になる! 日本一売れてるクルマの座を争う「ヤリス」と「新型N-BOX」を比べてみた
■新型移行直前の販売台数の落ち込みを抑えたいN-BOXはギリギリまで現行型の積極販売が続く
■セールススタッフは価格アップの可能性がある新型よりも現行型で商談をまとめたいと考えている
次期型登場も現行型を販売し続ける謎
2023年8月3日にホンダは新型N-BOXの初公開を行った。リリースによると、2023年8月より先行予約受け付けも開始するとのこと。たまたま、この初公開の数日前にN-BOXを取り扱うホンダ系正規ディーラーであるホンダカーズ店でセールススタッフに話を聞く機会があったが、心中穏やかではないようであった。
話を聞いた時点でもセールススタッフは「8月中には公開される予定……」と話していたので、スケジュールどおりに進んでいるようだ。
ただ、公開して先行予約受け付けを開始しただけであり、正式発売は数カ月先となるようである。現行ステップワゴンやヴェゼル、ZR-Vなどでも行ってきた流れがトレースされるようだ。そのため、ホンダのウェブサイトにある「工場出荷時期の目途」によると、現行N-BOXの納期は2カ月程度とオーダーストップになっておらず、まだまだ現行型もバンバン販売していく様子がうかがえる。
N-BOXは前述したとおり、国内新車販売トップの常連なので、新型車移行への端境期における販売台数の落ち込みというものは最小限度に抑える必要もあり、次期型発売までのギリギリのタイミングまで現行型の積極販売が続くものと考えている。
新型となれば、販売にも勢いがつくのではないかと考えがちだが、販売現場で話を聞くと、「あくまでウワサ程度なのですが、次期型のカスタム系モデルが現行型よりおとなしいエクステリアになるのではないかという情報があります(話を聞いたのは新型公開前)。ステップワゴンのような極端なキャラクター変更とまではいかないようですが……」(前出セールススタッフ)。
クルマ自体の完成度の高さには定評のあるステップワゴンだが、売れ行きはいまひとつ波に乗れていないように見える。フィットでもライバル各車がエッジの利いた顔つきを採用しているのに対し、カワイイ路線ともとれる顔つきを採用し販売苦戦傾向が目立っている。販売現場ではフィットやステップワゴンのトラウマがあるようにも感じた。
「現行ヴェゼルは先代モデルに比べると、結構見た目が変わったモデルといえます。現行ヴェゼルが登場したときに先代ヴェゼルユーザーさまを中心に、新型ヴェゼルの購入を検討しているお客さまのなかから、『これならフルモデルチェンジ前の在庫が欲しい』という声が目立ち、実際に在庫車探しに苦労しました」と続けた。
初代から2代目ではボクシースタイルとともにイメージも継承し、現行N-BOXのスタイルはすでにN-BOXとしてアイコン化しているので、次期型もそれを踏襲するものと考えるのが一般的。公開された次期型もボクシースタイルは継承しているが、外観のイメージからは、スズキ・スペーシアやダイハツ・タントに近寄ったイメージを感じてしまうのは筆者だけだろうか。
現行型で商談をまとめたい販売現場
筆者は仕事柄よくディーラーへ行くのだが、スズキ系ディーラーではスペーシア、ダイハツ系ディーラーではタントを購入検討しているような話をセールススタッフにふると、結構な確率で「標準車よりはカスタム系を」とすすめられる。可愛いイメージが強調され、ボディカラーもカラフルなものが多く、シルバーメタリックなどでは営業車のような雰囲気が強くなっているので、年配のオジサンのマイカーとして、販売のプロはなかなかお勧めできないようだ。
それなので、カスタム系に興味を示さないとスペーシアならギア、タントならファンクロスをよく勧められる。
一方で、現行N-BOXは標準仕様でもライバル車よりはジェンダーレスなイメージが強く、地味なボディカラーでも見劣りしないので、年配のオジサンのマイカーとして選んでも違和感がないと感じていた。そんなN-BOXのキャラクターが今日の「日本で一番売れているクルマ」という地位を確立したと考えていたのだが、メーカーであるホンダはそうは考えていないような印象を次期型からは受ける。
まあ、外観デザインは個人で受け取るイメージも異なるし、世代によっても異なるので、あくまで筆者の私見として受け止めていただきたい。
いまどきながらの不安としては、価格設定の行方も気になるところである。現行N-BOXではすでに単純な車両価格の値上げを実施している。ただ、そのときの値上げ幅では、部材費高騰などによるコストアップ分は十分吸収できていないとの話もあるので、次期型登場のタイミングで現行型比で結構アップさせた 「適正価格」にしてくるのではないかとの話もある。つまり、割高感が目立つ可能性が高いのである。
ディーラーが先行発注していることもあり、N-BOXは次期型の予約受け付けを開始しても比較的短い納期で購入できる現行型の見込み発注車が潤沢にある状況がしばらく続くだろう。セールススタッフの話を聞いていると、「次期型は想定外に価格がアップするリスクがあり、現行型で商談をまとめたい」という本音が透けて見えた。
とくに軽自動車ユーザーの多くは経済観念が強いとされている。次期型では値引きも厳しく引き締められることになるだろうから、次期型登場により単純に販売現場が盛り上がるかと言うとそうでもないようだ。販売現場としては次期型に対する期待感は当然あるものの、現状の販売現場を取り巻く不安定要素も加わり、不安感も結構大きいようである。
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コストダウン、手抜きと言われても仕方ないFMC。