Land rover Defender
ランドローバー ディフェンダー
新型ディフェンダーの110が日本初上陸! 最新オフローダーの実車を見て分かったこと
2020年7月4日より実車を巡回展示
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2020年6月17日、新型「DEFENDER 110(ディフェンダー ワンテン)」を日本で初公開した。
今回上陸した実車は2台で、オンライン発表会を経て7月4日より全国各地で巡回展示が行われる。
導入記念特別仕様車は即完売
ランドローバーのアイコンであるディフェンダーは、真のヘビーデューティー オフローダーとして君臨してきた。2016年1月29日に一度その役割を終えて生産中止したものの、世界中の根強いファンは復活を望み続け、2019年9月のフランクフルト・モーターショーで新型が登場した。
2019年11月には導入記念限定車の先行予約受け付けを日本で開始したが、わずか4日で完売。同月、第2弾の先行予約モデルを発表したものの、こちらも「SOLD OUT」の札を掲げている。
かくも熱視線を集める新型ディフェンダー。満を持して上陸した110の実車を撮影する機会に恵まれたので、今回はなるべく多くの写真とともにディテールへ迫ってみたい。
冒険好きや都会派などテーマ別パッケージオプションを設定
新型ディフェンダーのは2つのボディタイプ「90(ナインティ)」と「110(ワンテン)」をラインナップする。「ディフェンダー 90」は3ドアの5人乗り、「ディフェンダー 110」は 5ドアの5人乗り、もしくは3列目を追加して5+2シーターにすることができる。グレードはスタンダードモデルをはじめ、「S」、「SE」、もっとも上級の「HSE」という構成だ。
今回上陸したのは110のスタンダードと110のSE。新型ディフェンダーには「アドベンチャー」「エクスプローラー」「カントリー」「アーバン」という使い方に合わせたアクセサリーパックを4パターン用意しており、撮影できたのは110スタンダードの「アドベンチャーパック」、そして110 SEの「エクスプローラーパック」である。
引き算の美学が貫かれた内外装
内外装ともに「Less is more(少ない方が豊かである)」の精神を貫くディフェンダーは、無駄な線や飾り、抑揚を潔いほどに排除している。簡潔な表現の中でひときわ個性を放つのが、明確な輪郭を与えられたヘッドライトとテールライトだ。
スタンダードとSEともにヘッドライトはLEDだが、後者はシグネチャーDRLと呼ぶデイライトランニングライトとフォグランプを標準装備している。テール側には4個のスクウェアグラフィックを配置した。
祖先から受け継ぐ伝統の作法
ボディサイドから眺めてみると、センターが隆起したボンネットやルーフ後部左右に開けられた「アルパインライト」ウインドウ、前後の極めて短いオーバーハング、力強いショルダーラインが先代との強い繋がりを感じさせる。
ホイールはスタンダードが18インチ、SEは20インチが標準。ちなみに今回の車両はグッドイヤー製のオールテレイン アドベンチャーを装着していた。
使い手の視点に立ったインテリア
引き算の美学は内装にも徹底しており、コクピットの景色はシンプルそのものだ。40mm径のステアリングホイールやダッシュボード側にマウントしたセレクターレバーもとにかく頑強。エアコンの調整ダイヤルや各種スイッチは現代標準にしては大ぶりな設計で、操作感が明瞭なのも印象的だった。車高調整やオフロード制御など、重要度の高い機能は物理スイッチをしっかり設けている。
助手席前方、「DEFENDER」の文字が刻印されたパネルはダイカストのマグネシウム合金製で、バルクヘッドをむき出しにした無骨さがクルマの身上を語っている。このパネル手前はラバー張りの小物置きになっていて、充電ポートも設置されていた。
前列はウォークスルーも選択可能
運転席と助手席の間に据えられたセンターコンソールボックスも巨大で、ペットボトルにグローブにバッグにウェットティッシュにと、身の回りのものは大概飲み込んでしまう。ちなみにセンターコンソールを取り外したキャビンウォークスルー仕様を選ぶこともできる。
フロントシートは座面長さ、幅ともに50cm超のたっぷりとしたサイズで、グレードにより8ウェイから14ウェイまで電動調整が可能となる。2列目シートは基本的に40:20:40の分割可倒式で、リクライニング機構付きの60:40分割シートもオプションに設定している。
あらゆるガジェットをあらゆる場所で
新型ディフェンダーのキャビンはそこかしこに電源供給用のアクセサリーソケットやUSBポートが用意されており、ダッシュボードやセンターコンソールはもちろん、フロントシートの背面や3列目シート(アクセサリーソケット)、荷室(AC 110V)に至るまで、あらゆるガジェットが様々な場所で使えるようになっている。
2列目シートの空間も広大。身長155cmの書き手ではあまり参考にならないかもしれないが、膝前に25cm強、頭上に20cm以上の空間が広々と開けていた。3列目シートはさすがに膝前に余裕があるとはいえないが、エマージェンシーとしての任務は十分果たしてくれそうだった。
フロアはすべて掃除のしやすいラバー張り
3列目をフォールディングしたときの荷室は奥行き、幅ともに100cm近く、積載ボリューム、使い勝手ともに申し分のあるはずがない。地上から荷室開口部下端までの高さは70cm程度なので、荷物の積み下ろしもしやすい。110ならエアサスペンションが全車に備わるので、車高調整すれば乗員も荷物も乗り降りのハードルはさらに下がる(レベリング操作は荷室のボタンでも可能)。
さらに、ディフェンダーは背中にスペアタイヤを積むため、荷室床下にもプラスアルファの収納空間(最大幅約60cm×奥行き約50cm×深さ約25cm)がある。
ちなみにカーペットを剥がしてみると、フロアはすべてラバー張り。ドアシルとの段差もなく、汚れたときにはガシガシ掃除ができそうだ。
最新のADASやインフォテインメントも搭載
キャビン全般にいきわたった無骨で実直な造作の一方で、運転環境は現代最新の自動車然としている。中央にタッチスクリーンを備え、メータークラスターもスタンダードを除いてすべてフルデジタル化を果たした。
“透けるボンネット”ともいえる先進のクリアサイト グラウンドビューも搭載。中央スクリーンにフロントホイール前方180度の景色を投影し、オフロード走行では重要な「進むべきか、戻るべきか」の判断をしやすくする独自の機構だ。
遠隔で愛車の状態を確認できる「リモート」機能や、エマージェンシーブレーキやレーンキープアシストなど、先端安全運転支援機能も用意。最新インフォテインメントシステム「Pivi Pro」も装備し、ソフトウェアのアップデートも常時行えるようになっている。
車体の傾きや勾配、渡河時の水深、デフロックの状態、自車を3Dで“客観視”できるカメラビューなど、あらゆる情報が中央のタッチディスプレイ上で閲覧できる。
エアコンプレッサーからポータブルシャワーまで
素の状態でも「どこへ」「なにを」「だれと」の妄想が膨らみ続けるディスカバリーだが、“ランドローバー史上最大”のバリエーションを取り揃えたというアクセサリーがさらに想像の羽を広げてくれる。
たとえばアドベンチャーパックには、車載エアコンプレッサーを装備。英式、仏式などのバルブアタッチメントもついており、自車のタイヤはもちろん自転車やボールやエアベッドなどあらゆるものに活用できる。マリンスポーツ後の砂やペットの汚れ、オフロードバイクの泥などを愛車に載せる前に清潔な状態にできるポータブルシャワーも付属する。
エクスプローラーパック、アドベンチャーパックともに付属する「エクステリアサイドマウントギアキャリア」も魅力的だ。ボディ外側リヤクォーターウインドウ部分に装着する“予備の荷室”で、24リットルの空間には濡れた水着や汚れたシューズなど、車内に持ち込みたくないものを整頓しておくことができる。
パッケージオプション意外にも、オーニングやキャリア、トウバー、ペットキャリアなど膨大なツールが用意されているので、カタログを眺めているだけでも地の果てから海、森、川と、脳内の冒険は果てしなく楽しめると思う。
120万km以上にわたるテスト走行を実施
ディフェンダーは大きく変わった。ラダーフレーム構造からオールアルミモノコックに、前後リジッドアクスルから4輪独立懸架へ。デジタル化されたコクピットや数々の電子制御システム。追ってプラグインハイブリッドモデルも登場するという。何段飛びにもステップアップを果たし、最新最先端のオフローダーに進化した。
そう、ディフェンダーも変わらなければならなかった。しかし歓迎すべき進化である。「ディフェンダーよ、お前もか」という何度か耳にした周囲の言葉も、実車を見たら吹き飛んでしまった。
さらに進化したオフロード性能
開発段階では6万2000回を超えるテストを繰り返し、プロトタイプの総走行距離は120万km以上にのぼったという。気温50度の砂漠からマイナス40度の北極、標高1万フィートのロッキーマウンテンまで、世界中の過酷な地域を駆け回ったという。
グラウンドクリアランスは291mm、アプローチアングル38度、ランプブレークオーバーアングル28度、デパーチャーアングルが40度。先進のオフロード機構「テレインレスポンス2」には、新たにWade(浅瀬を渡る)プログラムを追加。渡河性能はじつに水深900mm。最大積載量は900kg、ルーフ耐荷重は300kg、牽引能力は3500kgを誇る。
本物のオフローダーとして作られたのだから迫力が違う、実力が違う。
東京・名古屋・大阪で実車を展示
2019年に一足はやく東京に90のプロトタイプがやってきて、代官山・蔦屋書店に展示されたことがある。オープン時間ぴったりに押っ取り刀で駆けつけしげしげ眺めていると、隣りの女性が声をかけてきた。「これってなんてクルマなんですか」。真っ黒のポロシャツ姿の私をスタッフと間違えたようだ。
祖先と新型の概要についておぼつかない説明をすると、彼女は言った。
「えー!超ロマンティック!」
「クルマはロマン」なんて言い古された台詞も聞いたことがないはずのうら若き女性は、iPhoneでディフェンダーのぐるりを撮って回っては彼氏に見せて、その姿はとても楽しそうだった。気がつくと、ディフェンダーの周りをたくさんの人が囲んでいた。みんな笑顔で。
あれから1年。新型コロナ後に生きる私達にとって、気ままに出かけられる自由、大地を走り回るロマンは一層価値を増した。今回ディフェンダーと再会して実感したのはそのことだった。
新型ディフェンダーの日本へのデリバリーはこの秋頃から開始予定という。7月から8月にかけては2台の110が東京、名古屋、大阪を行脚する。
【プレビュー ツアー実施概要】
新型ディフェンダー プレビュー ツアー
・大阪
開催期間:2020年7月4日(土)~5日(日) 11:00~20:00
会場:グランドフロント大阪 ナレッジプラザ
・名古屋
開催期間:2020年7月12日(日)~13日(日) 11:00~20:00
会場:JR ゲートタワー
・東京
開催期間:2020年7月18日(土)~19日(日) 11:00~20:00
会場:六本木ヒルズ 大屋根プラザ
展示車両:ディフェンダー 110 SE エクスプローラーパック(タスマンブルー)/ディフェンダー 110 アドベンチャーパック(パンゲアグリーン)
【車両本体価格(税込み)】
ディフェンダー 110
ディフェンダー:589万円
ディフェンダー S:663万円
ディフェンダー SE:732万円
ディフェンダー HSE:812万円
ディフェンダー FIRST EDITION:820万円
日本向け「CURATED SPEC(キュレイテッド スペック)」
ディフェンダー 110 ファブリックシート&5人シート仕様:630万3000円より
ディフェンダー 110 ファブリックシート&7人シート仕様:683万7000円より
ディフェンダー 110レザーシート&7人シート仕様(パノラミックルーフ付き):843万3000円より
【SPECIFICATIONS】
ディフェンダー 110
ボディサイズ:全長5018(スペアタイヤ含む) 全幅2008 全高1967mm
ホイールベース:3022mm
車両重量:2186kg(5シート)
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
総排気量:1997cc
ボア×ストローク:83.0×92.2mm
最高出力:221kW(300ps)/5500rpm
最大トルク:400Nm/1500-4000rpm
トランスミッション:8速AT
サスペンション:前ダブルウィッシュボーン 後マルチリンク
駆動方式:AWD
【問い合わせ】
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