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【海外試乗】大きく変貌した新型7シリーズの圧倒的なまでの革新!! 注目のBMWのフラッグシップサルーンを石井昌道氏がインプレッション

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【海外試乗】大きく変貌した新型7シリーズの圧倒的なまでの革新!! 注目のBMWのフラッグシップサルーンを石井昌道氏がインプレッション

2022年7月に日本市場への導入と販売開始が発表され、納入が待たれる7世代目の新型7シリーズ。大きく変貌を遂げたBMWのフラッグシップサルーンの実力は如何に? いち早く石井昌道氏が海外で試乗した。

流行のクーペ風セダンではなく威風堂々とした真っ当なサルーン

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いつの時代も最新技術や新しい装備をいち早く取り入れ、最先端をひた走ってきたフラッグシップの7シリーズ。7代目となる新型もまた多くのトピックとともに登場した。なかでも大きな話題は7シリーズ初のBEV、i7の登場だろう。その他、ガソリン、ディーゼル、プラグイン・ハイブリッドとマルチにパワートレインを取り揃えるが、日本に導入されるのは740i、740dxDrive、i7 xDrive60が決定していて、すでに受注を開始している。

まず目を惹くのはフロントマスクだ。初代から丸目2灯ヘッドライトとキドニーグリルというのが伝統的な意匠。ヘッドライトは丸目2灯から環状のシグネチャーを2回繰り返す“ツイン・サーキュラー”へと変化してきたが、新型は上下二分割のスプリット・ヘッドライト・ユニットとなり、上部のデイタイム・ランニングライトをスワロフスキー製のツイン・サーキュラーとすることで、煌びやかで洗練された印象となった。ロービームとハイビームは下部に収められ、ポジションライトやウインカーは上部になる。

サイドシルエットはクーペ風などではなく、後席の居住性を重視したセダンそのもので威風堂々としている。従来でいうロングホイールベースのみとされ、全長は従来よりも140mm長い5391mm、ホイールベースは3215mmにも達する。空力に貢献する内蔵型ドアハンドルはすっきりとしていて、そこにあるボタンを押せばドアは自動開閉する。内側にもボタンはあって開閉可能。狭いところでもセンサーによって開度は適切に保持される。

インテリアはiXと同様で、ドライバー正面の12.3インチのメーターパネルと中央の14.9インチのコントロール・ディスプレイが一体化され、ドライバーオリエンテッドのために湾曲している。iDriveは最新のOS8となり、コントローラーやシフトセレクターなどもiXと同様のものになった。目玉は後席の31インチのシアタースクリーンだ。エグゼクティブ・ラウンド・シートを装備すれば42°もリクライニングして巨大なパノラマ仕様のディスプレイで様々なコンテンツが楽しめる。その豪華すぎる後席は新型7シリーズのハイライトのひとつだ。

【写真17枚】圧倒的な革新を遂げた新型7シリーズの詳細を写真で見る

ワインディングロードの走りは圧巻快適でダイナミックなドライバーズカー

試乗用として用意されたエンジン車は860iで日本導入の予定はないが、i7との乗り味の違いを確かめるべく走り出した。乗り心地は21インチタイヤを履いているのが信じられないぐらいに快適だ。街中から高速道路まで速度域を問わず路面をなめるようにヒタヒタと走る。それでいて決してソフトに過ぎず、ダイレクト感もしっかりあるのが、ドライバーズカーたるBMWらしいところだ。

日本ではBMWが国内メーカーよりも先に初のハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援を採用して話題になったが、新型では高精度地図データを搭載し、対応している地域では高速域まで対応する。今回は100km/hオーバーでのハンズ・オフも体験。ステアリングアシストの精度は極めて高くて安心感があった。自動運転レベル3も十分に可能なところにきているが、いまのところ高度レベル2。だが、ユーザー目線でいえば、ほんのわずかな条件でのレベル3であるかないかは些細な差であり、高度レベル2でも十分に実用的だろう。日本仕様ではいまのところ高精度地図データを搭載しないので従来通りのハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援となり、低速域のみとなる。ただし、新たに採用したモバイルアイの単眼8メガピクセルカメラとソフトウェアは従来の3眼カメラのシステムを上回る性能となっており、ステアリングアシストはよりきめ細かく、スムーズになるはずだ。

ワインディングロードでは圧巻の走りをみせつけた。大柄のボディで超が付くほどのロングホイールベース、車両重量が2345kgにもかかわらず、ツイスティなコーナーをスイスイと駆けぬけていく。エア・サスペンションに電子制御アダプティブ・ダンパー、インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング、アクティブ・ロール・スタビライザーなど最新のシャシーテクノロジー全部乗せで、快適かつ高いダイナミクス性能を発揮していた。

コンベンショナルなシステムに比べると、ステアリング操作に対する反応が完全にリニアというわけではないので、多少の慣れは必要だが、ドライバーの感覚が馴染んでしまえばこっちのもの。タイトなコーナーでも比較的に少ない舵角で狙ったラインに完璧にのせていける。コーナーを攻めたつもりでもロールが極めて少ないのは、アクティブ・ロール・コンフォート機能が効いているからだろう。

【Specification】BMW 760i xDrive(欧州仕様)
■全長×全幅×全高=5391×1950×1544mm
■ホイールベース=3215mm
■車両重量(Weight,unladen EU)=2345kg
■エンジン種類=V8DOHCガソリン+ターボ
■総排気量=4395cc
■最高出力=544ps/5500rpm
■最大トルク=750Nm/1800–5000rpm
■燃料タンク容量=74L
■トランスミッション=8速AT
■サスペンション=ダブルウィッシュボーン/エア(前)、5リンク/エア(後)
■ブレーキ=Vディスク(前/後)
■タイヤサイズ=255/45R20(前)、285/40R20(後)

BMWコンプリートvol.79 2022年11月8日発売

Contents
新型7シリーズ/i7海外試乗速報
NEW M2詳細解説
BMW&アルピナ最新モデルレビュー2022など

BMW 7シリーズ公式サイト

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