2024年7月21日から22日に富士スピードウェイで第1回瑶子女王杯スーパーフォーミュラ第4戦が行われた。皇族の名が冠された記念すべきレースとなった今大会。晴天の中多くのファンが足を運んだレースで強さを見せつけたのは坪井翔だった。(文:河村大志/写真提供:日本レースプロモーション)
福住仁嶺が移籍後初のポールポジション獲得
今大会の大会特別名誉総裁である瑶子女王殿下がご臨席された今大会。会見ではモータースポーツについて日々ニュースをチェックされたり、サーキットに足を運ばれることなどモータースポーツにかなりの関心をお持ちとのこと。モータースポーツの発展を心から願われており、そのために改善しなければならない課題についても言及。メディアへの露出やサーキットへのアクセスといった改善点が挙げられていた。
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モータースポーツの未来がより良いものになることを願われた殿下。この御言葉を受けた関係者はどのように思い、行動を起こしていくのだろうか注視していきたいところだ。
土曜日に行われた予選はAグループからスタート。ランキング2位につけている岩佐歩夢(TEAM MUGEN)は、フリー走行から大幅にタイムを更新、1分22秒780をマークしQ1をトップで通過した。
また、2週間前に同サーキットで行われたテストでトップタイムを出していた牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も2番手で順当に通過。以下、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)、阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、笹原右京(VANTELIN TEAM TOM’S)、小高一斗(KONDO RACING)の6名がQ2進出を決めている。
続くBグループにはランキングトップの野尻智紀(TEAM MUGEN)が登場。しかし、ここで速さをみせたのは福住仁嶺だった。フリー走行から上位に食い込んでいた福住が予選では好調をキープし、Bグループトップとなる1分22秒963をマークした。
前戦から調子が上がってきた大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が2番手、以下、山下健太(KONDO RACING)、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)、野尻、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がQ2に進出となった。
7分で行われるQ2は坪井が1分22秒573でトップに立つも、岩佐が1分22秒560を叩き出しトップに再浮上。チームメイトの野尻を含め、各車岩佐のタイムを更新することができないことから、岩佐のポールポジションかと思われた。しかし、福住がラストアタックで1分22秒543でタイム更新。コンマ017岩佐を上回り、福住がポールポジションを獲得した。
2位岩佐、3位大湯も福住からわずか100分の3秒以内と僅差での戦いとなった予選。福住にとってトヨタに移籍して初のポールポジション獲得、そしてKCMGにとってもスーパーフォーミュラで初のポールポジション獲得となった。
2024年 スーパーフォーミュラ 第4戦 予選結果(Q2)
1. 福住仁嶺(Kids com Team KCMG)1’22.543
2. 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)1’22.560
3. 大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)1’22.571
4. 坪井翔 (VANTELIN TEAM TOM’S) 1’22.573
5. 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’22.744
6. 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’22.749
7. 野尻智紀(TEAM MUGEN)1’22.792
8. 山下健太(KONDO RACING)1’22.807
9. 山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)1’22.921
10. 小高一斗(KONDO RACING) 1’22.947
11. 笹原右京(VANTELIN TEAM TOM’S)1’23.336
12. 阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)1’43.071
坪井翔が今季初優勝で夫婦同日優勝の快挙!
日曜日の決勝レースは記念すべきレースにふさわしい快晴で、多くの観客がサーキットに来場。2日間で延べ49200人が来場したことがのちに発表されている。
しかしフォーメーションラップでは波乱が。5番グリッドにつけていた太田のマシンにトラブルが発生し、マシンはガレージに。勢いに乗る太田がまさかのレース前に戦線離脱となってしまった。
気温32度、路面温度34度のドライコンディションの中、1台減となった20台による41周のレースがスタート。ポールシッターの福住がスタートを決める中、2番グリッドスタートの岩佐が失速し大きく後退。スタートと同時にリアクションするも、マシンがストールしてしまったのだ。
岩佐に代わり、大湯が2番手、3番手には牧野が上がり福住を追う。その後方では12番グリッドからスタートした阪口はスロットルトラブルによりヘアピンでストップ。コース外でマシンが止まったため、レースは止まることなく続行となった。
スタートを決めた福住は優勝に向けて快調に飛ばし、大湯に対し2秒のギャップを築きレースをリード。2番手の大湯の後ろでは坪井が3番手に浮上し表彰台圏内に入ってきた。
ピットウィンドウがオープンとなった10周目になると、上位勢では牧野と野尻がピットストップを敢行。トップの福住を初め、大湯、坪井のトップ3はステイアウトを選択し、戦略が分かれた。
ステイアウト組では福住と坪井が安定したペースで周回を重ねる中、大湯のペースが落ちてきた。坪井が大湯の背後につくも、13周目にピットイン。トップ3で最初に動きを見せた。
早めにピットストップを終えペースの良い野尻が、ピットアウトした大湯をオーバーテイク。しかし、大湯も負けじと応戦し1コーナーのインサイドから再び野尻の前に躍り出た。
トップの福住は14周目にピットイン。ここまで完璧な走りを見せていた福住だったが、ここでまさかのアクシデントが発生する。なんと左フロントタイヤの交換に時間がかかり大きく後退。痛恨のピットミスで優勝戦線から脱落してしまったのだ。
まさかの主役が後退したレースは折り返しを迎え、ステイアウトしている坪井がトップを走行。ライバルたちに比べピットストップを引っ張った坪井は28周目にピットイン。ピット作業を順調に済ませた坪井は大湯、野尻、牧野に次ぐ事実上4番手でコースに復帰した。
坪井はアウトラップを終了するとフレッシュタイヤで追撃開始。31周目に牧野と野尻をあっさりと攻略するとトップを走る大湯を猛追。33周目には背後につき、ターン1で布石を打つと続くコカ・コーラコーナーで大湯を攻略。40周目に岩佐がタイヤ交換のピットに向かったことで、名実ともに坪井がトップに立つ。
最終的に2位に7秒もの大差をつけた坪井がトップチェッカー。悲願の今季初優勝を挙げた。また、今大会と併催されているKYOJO CUPでは、坪井の妻である斎藤愛未が土日のレースで2連勝を果たしており、同じ週末に同じ会場で開催されるレースで夫婦同日優勝というメモリアルな記録も打ち立てている。
2位には大湯が入り今季初の表彰台獲得、3位には野尻が入りポイントランキングでトップの座を守った。ランキング2位の岩佐はスタートでストールするとその後もマシンの調子が悪く苦戦。セーフティーカー出動に賭け最後までピットストップを遅らせるもギャンブルは実らず11位でフィニッシュとなった。
2024年 スーパーフォーミュラ 第4戦 決勝結果(トップ10)
1. 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)41周
2. 大湯都史樹 (VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING) +7.162
3. 野尻智紀 (TEAM MUGEN)+10.832
4. 福住仁嶺 (Kids com Team KCMG) +11.642
5. 牧野任祐 (DOCOMO TEAM DANDELION RACING) +13.536
6. 国本雄資 (ITOCHU ENEX TEAM IMPUL )+16.180
7. 佐藤蓮 (PONOS NAKAJIMA RACING) +17.352
8. 小林可夢偉 (Kids com Team KCMG)+19.949
9 . 平良響 (ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) +20.918
10. 山本尚貴 (PONOS NAKAJIMA RACING) + 22.378
[ アルバム : 2024年 スーパーフォーミュラ 第4戦 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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