カーライフ [2024.07.10 UP]
池田直渡氏がクルマ業界の“今”を解説!中古車マーケットで注目すべき中古モデルとは?
クラウンクロスオーバー アウトドア志向アップな特別仕様車「RS ランドスケープ」登場!
Visual model : TOYOTA CROWN CROSSOVER
写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグー本誌2024年7月発売号「情報を活用して、お金と時間の無駄を省く!スマートモビリティのすゝめ」記事の内容です)
もはや耳にタコができるほど聞いたフレーズである「物価高騰」。たしかに、いつものランチも値上げしているし、スーパーでの買い物でも強く実感する。でも、嘆いていても始まらない。そんな時代を、なんとか賢く切り抜け、楽しく暮らしていきたいものだ。だからこそ、今年の夏もクルマ旅! 為替レートを気にしながらの海外旅行より、日本の美しい景色や歴史、文化、新しい商品やサービスを探す国内旅行がクールだ。クルマがあれば、オーバーツーリズムで激混みの定番エリアを横目に、快適な穴場スポットに辿り着ける。今回は、知恵と工夫を凝らしたドライブ旅行をスマートモビリティと定義。そのノウハウと実践をお伝えする。時間とお金を節約しながら、移動する自由と感動を実感できる旅へ。いざ行かん!
経済に強い自動車ジャーナリストが現状を解説[池田直渡さんに聞く]モビリティライフのいま
文●ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス、トヨタ、日産、スバル
スマートなモビリティライフを送るために必要なのは正しい情報。そこでここでは、経済に強い自動車ジャーナリストの池田直渡氏に、ビジネスの視点から自動車業界のいまを解説してもらう。
自動車業界の現状と中古車マーケットを分析
自動車ジャーナリストの池田直渡氏は、ハードウェアとしてのクルマ評論だけでなく、ビジネスの視点からも自動車業界を分析し発信してきた人物。グーネットマガジンの連載記事『池田直渡の5分でわかるクルマ経済』は、人気記事ランキングでもつねにトップクラスに位置している。そんな池田氏に、自動車ビジネスの現状と中古車マーケットへの影響を解説してもらった。
「新型コロナウイルスが引き起こした世界的なパンデミックは、巣ごもり需要やデジタル化の加速につながり、急激な半導体の需要増を生み出しました。一方で、ロックダウンや物流の混乱は、半導体の製造を大きく混乱させることにもなりました。こうして起きたのが、2020年末から数年間続いた半導体不足です。自動車メーカーは半導体が調達できなくなり、輸送船が逼迫したこともあって、生産停止や生産調整を余儀なくされました。この混乱によって、中古車相場も大きな影響を受けたのです。新車の代わりに中古車を買い求めるユーザーが殺到したことで、一部のモデルは新車価格以上のプレミアムをつけていたほどです。
しかし、2024年5月に発表された自動車メーカー各社の2023年度決算を分析すると、状況が変わってきたことは明らかです。約5兆円という巨額の当期利益を叩き出したトヨタをはじめ、各社ともに販売台数は大幅なプラスとなりました。これは供給が回復し、受注残を一気に生産した結果です。新車の生産が正常化したことで、高騰していた中古車の相場も今後徐々に沈静化していくでしょう。
特に影響が大きいと考えられるのが、新車ユーザーから需要が多かった高年式かつ低走行の高品質な中古車です。高年式のハイブリッド車、特にアルファードやプリウスといった近頃フルモデルチェンジを受けた車種の先代モデルに注目するべきでしょう。
というのが、経済的な視点でのアドバイスになりますが、クルマ好きでもある僕個人の意見を言わせてもらえるなら、中古車を購入するならば、新車ではなかなか手が出せないような個性的なモデルに挑戦してもらいたい。実力よりも割安で販売されている中古車を宝探し感覚で見つけ出すことも、中古車購入の醍醐味のひとつだと思うからです。もちろん、中古車ですから故障などのリスクはありますが、半年、1年間と期限を区切って所有すればリスクもある程度低減できます。憧れていたクルマを車歴に加えると、人生がもっと豊かになりますよ」。
PROFILE:自動車ジャーナリスト 池田直渡
1965年神奈川県生まれ。自動車雑誌を経てビジネスニュースサイトの編集長に就任。現在は、クルマのメカニズムと開発思想や社会情勢の結びつきに着目して執筆活動を行う。
登録車+軽自動車販売台数(新車)
年度台数前年比2023年4,528,382台103.3%2022年4,385,562台104.0%2021年4,215,791台90.5%2020年4,656,537台92.4%2019年5,038,648台95.8%
※自販連・全軽自協調べ
世界的に流行した感染症に端を発した半導体不足により、2020年から新車の製造と販売台数が激減。2023年にようやく450万台の規模に復帰した。
半導体不足による新車の生産台数減少により、新車を購入できないユーザーが代わりに中古車を購入。結果的に中古車相場は高騰し、一部車種は新車価格以上のプライスで販売されていた。
これが「クルマとお金」のリアルだ
物価上昇による国民の負担を軽減すべく実施された定額減税では、所得税と個人住民税合わせて1人につき4万円の減税が行われた。では、この費用を何に使う?というのがKINTOの実施したアンケート。「クルマ関連」の多くは税金の支払い。一方で、旅行や食費との答えも多く、今年の夏は各地でドライブレジャーが盛り上がりそうだ。
定額減税の4万円を具体的に何に使いたいと考えていますか
趣味45.1%食費44.1%旅行28.4%住宅購入資金やローンの返済費用15.7%クルマ関連費9.8%美/健康8.8%子供のための資金6.9%勉強/自己啓発3.9%その他2.9%わからない/答えられない5.9%
※株式会社KINTO 2024年「クルマとお金」に関する意識調査
中古車市場動向チェック「PROTO総研」のデータから分析する[人気中古車のタイプはこれだ]
自動車に関するデータと業界の動きを、生活者にわかりやすく解説する情報メディア「PROTO総研 カーライフ」。毎月公開されている中古車相場値上がり・値下がりランキングを分析すると、ここ半年ほど値上がりランキングの上位にいるのが下の3モデル。安価ながら機能性に優れたSUV、AWDによる優れた走行性と積載性を両立するワゴン、そして絶版になって久しい高性能セダンという顔ぶれ。安価でなおかつ、他にはない強い個性を持つモデルが相場を大きく上げている。
PROTO総研サイトはこちら
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