■コンパクトで力強い100台限定トヨタ「iQ」
トヨタはかつて「小さなスポーツカー」を販売していました。
それは2012年に100台限定で販売された「iQ GRMN スーパーチャージャー」。一体どのような車両なのでしょうか。
【画像】これがトヨタの「超小さなスポーツカー」です!(40枚)
iQは2008年に「超小型ボディに、卓越した性能を凝縮し高い質感を備えた“マイクロプレミアム”カー」として発表されました。
小回りが良く、運転しやすいクルマとしてユーザーからは高い評価を受けていましたが、現在は販売終了しています。
そのiQをベースに作られたのがiQ GRMN スーパーチャージャーで2012年7月に発表、商談申し込みが始まり、9月から100台のみが355万円で限定販売されたクルマです。
見る者・乗る者をトリコにする、スパイスの効いたマイクロレーサーというコンセプトのもとTOYOTA GAZOO Racingの手によって開発されました。
全長3140mm×全幅1705mm×全高1470mmとなっており、同じくトヨタ産のコンパクトカーとして、現在販売されている「アクア」と比べると全幅、全高はほとんど変わりません。
しかし全長は950mm程度アクアよりも短く、軽自動車であるトヨタ「ピクシス エポック」と比べても約250mm小さくなっています。
これによりコンパクトカーとして軽自動車にも劣らない程に取り回しの良い車両となっています。
ホイールベースは2000mmで195/55R16のタイヤを採用しています。
エクステリアには、専用のバンパーやリアスポイラーを装備し、スポーツモデルにふさわしいワイド&ローのフォルムを滑らかに張り出したプリスターフェンダーでさらに強調。
加えて、最新のプレス技術によるシャープなデザインのボディラインや、ドアパネル部へのGRMNのロゴ加工などにより、特別感を演出しています。
そして、インテリアでも、専用のスポーツシートやメーターなど、スポーツ走行を前提とした装備を充実させています。
また、スーパーチャージャーを搭載しておりベースとなったiQ「130G MT」と比べると30%以上エンジンの最大出力とトルクを向上。
駆動方法は2WDで排気量は1329cc、174N・mもの最大トルクを誇ります。
これによりサーキットを駆け抜ける動力性能に磨きをかけ、より走る喜びを追求しています。
さらに、専用チューニングのサスペンションやスポーツ走行に合わせてギヤ比を近接させた6速マニュアルトランスミッションを装備。
これにより、軽量ボディと高いエンジン性能最大限に活かした、痛快な走りを実現させています。
そんな、iQ GRMN スーパーチャージャーをメーカー出荷時の状態で取り扱っているのは、乗用車から高級車まで幅広く取り揃えているバクヤスオートです。
この個体は、ボディカラーはパールで、走行距離4万キロとなっており、比較的良好なコンディションを保っています。
価格は459万となっており、当時の販売価格の355万を上回る価格設定です。
また、同じくバクヤスオートで販売している、通常モデルのiQ 130G MTは販売価格59万となっており、大きく値段に開きが見られます。
このことについてバクヤスオートの担当者は次のように語ります。
「確かに販売価格を見て、通常モデルと値段を比べて非常に高いと驚かれるお客様もいらっしゃいます。
しかし希少な車であり台数が少ないことを考えると決して高価ではないと思います」
さらに加えて、この車両のポイントについて前出の担当者は以下のように話しました。
「このクルマのアピールポイントはやはり、100台即完売モデルという手に入れづらく、珍しいという点です。
そのため、販売するライラップに加えたら面白いと思い、この車両を取り扱っています」
※ ※ ※
今回のiQ GRMN スーパーチャージャーは当時の販売価格の355万円よりも高い、459万円での取り扱いとなっています。
とはいえ、10年以上前に100台限定で販売された車両であることを考えると、それほど高価な買い物ではないと言えます。
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みんなのコメント
「販売中」とあるが、トヨタではなく、別の店で1台販売中。