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【注目モデル試乗】「快適」というフレーズはこのクルマのためにある! SUBARUの新顔、レヴォーグ・レイバックの絶品クルージング性能

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【注目モデル試乗】「快適」というフレーズはこのクルマのためにある! SUBARUの新顔、レヴォーグ・レイバックの絶品クルージング性能

レイバックはレガシィを知る大人の琴線を刺激するニューカマー

 SUBARU(スバル)は、かつてレガシィ・ツーリングワゴンで一世を風靡した。レガシィはスバルのイメージをぐんと引き上げると同時に、経営上も救世主となった名車だ。やがて北米での事業が順調になりスバルの業績は急速に拡大。北米マーケットでも主軸となったレガシィは、大型化するとともに上級モデルにポジションを移していった。

【最新モデル試乗】SUBARU期待のニューカマー、レヴォーグ・レイバックは走り/快適性/ユーティリティ、そしてタフさの新基準。魅力的だ!

 レガシィはモデルチェンジを重ねるにつれ、ボディサイズが拡大する。北米マーケットに対応する狙いがあったからだが、やがて日本では持て余すまでになり、多くのファンから「昔のレガシィはよかった」という声が大きくなっていった。

 そんなユーザーニーズに応えて国内マーケットに投入されたモデルがレヴォーグである。2014年に初代が登場し、2代目の現行モデルは2020年にデビュー。高い完成度が評価を得て、2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは記憶に新しい。

 レヴォーグは、ジャストサイズの快速スポーティワゴンとしてスマッシュヒット。2023年にバリエーション展開として新たにラインアップに加わったレイバックは、レヴォーグをベースにしたクロスオーバーSUVだ。

 レヴォーグの優れた取り回し性とユーティリティ、さらに走りのよさをそのままに、SUVならではのオールラウンド性を備えた、「欲張りモデル」である。レイバックというネーミングは、くつろぐとかのんびりとすることを意味する「laid back(=レイドバック)」に由来するという。

 充実のSUVラインアップを誇るスバルの中で、レイバックは異色の存在。スバルのSUVは、フォレスターを筆頭にアウトドア志向の本格派揃い。対してレイバックは、エレガントなスタイリングや持ち味が魅力の、いわゆる都会派である。

 最低地上高をレヴォーグ比で55mm高めて200mmとするとともに、225/55R18サイズの大径オールシーズンタイヤを装着。外観は「スポーティさ」と「豊かさ」をポイントにリファインしている。ボディサイズは4770×1820×1570mmである。

 レヴォーグは1.8リッターターボ(177ps/300Nm)と2.4リッターターボ(275ps/375Nm)が選べるが、レイバックは1.8リッターのみ。2.4リッターが未設定なのは「速さ以上に全体のバランスを重視したため」である。

 AWDシステムはスポーティなハンドリングが楽しめるVTD-AWDではなく、一般的なACT4。悪路や氷雪路でタイヤの空転を抑えるスバルお得意のX-MODEも未設定。こちらも都会派だから、とスバルは説明している。

ドライブフィールは静粛で滑らか、上質という言葉が似合うオールラウンダー

 走りは開発陣の狙いどおり。スムーズで実に快適だ。ドライビングフィールは絶品。驚くほどしなやかで心地いいことに感心した。リフトアップして重心が上がれば、その分ロールなどの挙動を抑えるため足回りを固めるのが一般的。だがレヴォーグは、そうしていない。それどころか、まったく逆である。

 サスペンションは、たっぷりとしたストロークが確保され、路面の凹凸をしなやかに受け流す。動きは素直で、エンジン音を含め、静粛性は全域で高い。ドライブしていて何も気に障ることがない。開発関係者によると、上質な味わいの実現に大いに気を配ったという。スポーティさが魅力のレヴォーグが、これほどしっとりとしたキャラクターに変身するとは驚きだった。

 それでいて峠道を攻める走りを少しも苦手にしていない。まさにオールラウンダーといえる。ごく普通に運転していても、レイバックは快適で上質な走りを味わわせてくれる。交差点を曲がるだけでも、素直な挙動、そして一連の動きのつながりのよさに、「オッ、これはいい」と感じるに違いない。

 もちろん取り回し性も優秀。そもそも視界がよく、最小回転半径も5.4mにとどまる。安心感が高く、小回りがきく。リフトアップしても荷室の開口下端がそれほど高くないので、荷物の積み下ろしもしやすい。

 しかも都会派といっても、そこはスバルである。SUVとしてのポテンシャルは一級品だ。アウトドアに出かけてもレイバックなら安心。AWD性能が頼もしいし、最低地上高は200mmとたっぷり確保されている。そのうえオールシーズンタイヤを履いている。

 安全機能も充実。3基のカメラを備えた最新のアイサイトにより、渋滞から高速巡行まで運転操作を支援し、ドライバーの負担を軽減してくれる。車線変更をクルマ側がアシストする機能を備え、渋滞時には一定の条件下でハンズオフができるのも便利だ。

 スポーティな雰囲気でパフォーマンスを想起させるレヴォーグに対し、レイバックのスタイリングは、ぬくもりや優しい印象を受ける。ただし個人的には標準の顔立ちはなんとなくやぼったい気がしている。オプションのハニカム状のフロントグリルのほうが若々しくて好みだ。自分なら、このオプションに加えて、純正用品のスカート類とSTIのスポイラー、ダーク系のホイールを組み合わせたい。

SUBARUレヴォーグ・レイバック主要諸元

グレード=リミテッドEX
価格=8CVT  399万3000円
全長×全幅×全高=4770×1820×1570mm
ホイールベース=2670mm
トレッド=フロント:1560/リア:1570mm
最低地上高=200mm
車重=1875kg
エンジン(レギュラー仕様)=1795cc水平対向4DOHC16Vターボ
エンジン最高出力=130kW(177ps)/5200~5600rpm
エンジン最大トルク=300Nm(30.6kgm)/1600~3600rpm
WLTCモード燃費=13.6km/リッター(燃料タンク容量63リッター)
(市街地/郊外/高速道路:10.0/14.5/15.3)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=225/55R18オールシーズン+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.4m

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