積算8402km 往復635kmをID.4 GTXで
筆者は、友人とグレートブリテン島の中部、マンチェスターまでクルマで向かう予定を立てていた。乗るべきは長期テスト車のフォルクスワーゲンID.4 GTXか、友人のセアト・イビザか、少し考えた。
【画像】日本でも販売開始 VW ID.4 GTX ボディ違いのID.3とID.5 バズとゴルフ GTIも 全132枚
ID.4 GTXは、高速道路での上質な走りが好ましい。一方で、質実なイビザもシンプルな個性があって嫌いではない。運転はより楽しめる。今回は沢山の荷物を運ぶ必要もない。
筆者の自宅から往復で635kmという、なかなかの長距離が気がかりではあったが、最終的にID.4 GTXで向かうことにした。グレートブリテン島の充電インフラがどこまで整っているのか、確かめる丁度いい機会になる。
マンチェスターでの充電は、安全性なども考えて宿泊先に敷設される充電器を利用することに。だが、ほかにも沢山の選択肢があることを知り頼もしく思えた。目的地へ到着した時点で、ID.4 GTXの駆動用バッテリーには約160kmぶんの電気が残っていた。
ところが、お目当ての充電器を利用するには、固有のサブスクリプション・サービスへ契約しなければならないと判明。充電ケーブルをまとめて、通常の駐車場へ停めることにした。高速道路のサービスエリアで充電できるため、その晩の必要性は高くなかった。
ガソリンスタンドと違い屋根のない充電器
帰路では、フォルクスワーゲンがインフォテインメント・システムへ実装しているカーナビを利用してみた。普段は、便利なグーグル・マップを頼っている。
このカーナビは、ウィ・チャージというアプリと連動しており、ルート上に存在する利用可能な充電器の場所を表示してくれる。ナビの使い勝手では及ばないとしても、かなり便利な機能ではある。
出発時点では、112km先にある150kWの急速充電器を目指した。しかし小心者の筆者は航続距離が心配になり、50kmほど手前のナッツフォード・サービスエリアへ立ち寄ることに変更。2基の充電器のうち、1基が利用可能だった。
充電速度は50kWと速くないが、25%の残量から80%まで、45分でこなせた。昼食を取るのに丁度良い時間になりつつ、ほかのBEVが並んでID.4 GTXの終わりを待つ様子もなかった。
1つ残念といえたのが、屋根がなかったこと。雨が降っていて、濡れながらケーブルをつなぐ必要があった。非接触タイプのカード決済が手短に済んだ点は、幸いだったが。
ガソリンスタンドの場合は、大きな屋根がかかっていることが一般的だと思う。まだバッテリーEV(BEV)はマイナーなのだと実感した。
約40kWh分の電気を得て、料金は約20ポンド(約3200円)。エネルギーコストの上昇で利用料金は大きく変動しているが、同じ距離のガソリンを補充するより安いことは間違いない。最終的に、充電インフラで大きく困らされることはなかった。
長距離クルージングを安楽にこなせる
高速道路では、ID.4 GTXの車線維持支援システムが便利。若干左右へブレるものの、走行車線の中央を半自律的に保とうとしてくれる。
ただし、道路状況に対応しきれないのか、稀に機能が完全に停止する場面があった。メータパネル上に警告灯を点灯させて。フォルクスワーゲンの運転支援システムは、まだ完璧ではないようだ。
もっとも、一般的なドライバーにとって、ID.4 GTXは長距離クルージングを安楽にこなせるBEVのクロスオーバーだと思う。車内は広々としていて、快適で、遠くまで気兼ねなく目指せる。現状では、これ以上を望む必要はないかもしれない。
積算9396km エコ・モードに落ち着く
ドライブモードの設定を色々試してみた。コンフォート・モード時は、サスペンションが一般道で最高の質感になる。しかしステアリングホイールの重み付けでは、スポーツ・モード時の方が適度な手応えがあって好ましい。
だが結局は、航続距離が伸びるエコ・モードに落ち着いてしまう。高性能なGTXであっても。
テストデータ
気に入っているトコロ
マトリックス・ヘッドライト:知的なアダプティブ機能を備えたLEDヘッドライトは、筆者が過去に体験したもののなかでベスト。ハイビーム時は、闇の幕が開いたかのように視界が広がる。
気に入らないトコロ
メーターパネルの表示:フォルクスワーゲン独自のカーナビを利用しない限り、メーター用モニターは表示されないエリアが無駄に大きい。
価格
モデル名:フォルクスワーゲンID.4 GTX マックス(英国仕様)
新車価格:5万540ポンド(約808万円)
テスト車の価格:5万1225ポンド(約819万円)
テストの記録
電費:5.4km/kWh
航続距離:423km
故障:なし
出費:なし
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