トヨタ自動車が運営するTOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は、2016年5月26から29日までドイツで開催された第44回ニュルブルクリンク24時間耐久レースに「TOYOTA C-HR Racing」「LEXUS RC」「LEXUS RC F」の3台で参戦し、うち2台が完走を果たした。
158台が参戦した決勝レースでは、2016年末に市販予定であるTOYOTA C-HRのレース仕様車としてSP2Tクラスで参戦した326号車のTOYOTA C-HR Racing(影山正彦/佐藤久実/片山智之/Herwig Daenens)が総合84位・クラス3位となった。また、SP3Tクラスで参戦した188号車のLEXUS RC(木下隆之/松井孝允/蒲生尚弥)は残念ながら駆動系トラブルでリタイヤ。レース経験豊富なチームTOMSとともにSP-PROクラスで参戦した36号車のLEXUS RC F(土屋武士/片岡龍也/大嶋和也/井口卓人)は総合24位・クラス1位となった。
TGRはモータースポーツ活動を通じてクルマを鍛える「もっといいクルマづくり」に取り組んでいる。なかでもニュルブルクリンク24時間耐久レースは、トヨタ社員のメカニックおよびエンジニア・車両評価ドライバーが参加し、クルマを鍛えるとともにレースを通じた「人づくり(人材育成)」を推進している。
24時間レースの舞台となる全長25kmのニュルブルクリンクサーキットは、普段から世界の自動車メーカーが車両の実験評価に使用している「クルマづくりの現場」であり、本レースに参加したトヨタの社員は通常のテストコースによる実験評価よりもさらに過酷な環境下で「クルマの限界を知り、改善力を養う」といった経験を積んできた。
2007年に開始したこの活動も今回で10年目を迎え、これまで参加してきた社員メカニックやエンジニアは、レース活動での知見を生かし、さまざまな車両開発の現場で活躍。
また過去にはレクサスLFAやトヨタ86などが参戦し、その後の市販車としての性能向上、商品性向上に生かしてきた。2016年はTOYOTA C-HRを市販前に投入し、より良い商品づくりに生かせるよう取り組むとしている。
チーム代表でもある豊田章男社長は次のように述べた。「中古車のアルテッツァから始まった挑戦も今回で10年目を迎えることができた。ドライバー、メカニック、サポートスタッフは1周でも多く走ることを目指して、それぞれの役割を果たし、心をひとつにたすきをつないできた。そしてこの間、多くのファンの方々が応援してくださった。関係者一人ひとりがどんな困難にも最後まで決して諦めず、この挑戦に主役として携わってきたからこそ、10年続けることができたと思う。『もっといいクルマづくり』、そしてそれを支える『人材育成』に終わりはない。『人を鍛え、クルマを鍛える』ために、これからもニュルへの挑戦を続けていきたい」。
なお、レースの詳細についてはTGRのホームページを参照のこと。
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