日産系列の全販売店が2017年最大の注目車として期待している「セレナe-POWER」。2016年11月にノートに追加設定されていきなり同車を大ヒット車種へ押し上げたe-POWERが、ただでさえ売れているセレナにも追加設定されればこれまた大ヒット間違いなしとなります。
ただしこのセレナe-POWER、当初は「2017年上半期に登場」と報じられていましたが、待てど暮らせど発表される気配もなく、気づけば2017年ももう8月後半。本当に出るのか? 毎月200店舗のディーラーを周り、「生」の新車情報を届けてくれる「販売の鬼」、遠藤徹氏にそこのところをしっかり解説してもらいました。
全部つかんだ!! ステップワゴン9/21マイナーチェンジ&ハイブリッド仕様の全貌
文:遠藤徹氏
■セレナのe-POWERは本当に今年中に出るのか?
実のところ、日産の販売店筋にはまだセレナe-POWERの発売に関する正式な情報はまだ流れていない。ただ「投入する」との噂は常に存在する。販売店幹部からの情報によると、まだ時期は明確になっていないが、「今年中には(発売までは)無理だろう」といった見方が強い。
こちらは新型セレナの本誌予想CG
2017年10月末に開催する第45回東京モーターショー2017に参考出品し、2018年早々に発表、発売する方向でスケジュール調整をしているものと思われる。
日産の場合は販売店には半期ごとに、それぞれ期初に4~9月、10~3月の新商品投入計画を通達するのが慣例になっている。
そのいっぽうで、2017年9月6日発表の新型リーフは今年4月時点では通達されておらず、正式通達は7月に入ってからだった。つまり例外はあるし、販売店への通達はギリギリまで待つパターンもあるということだ。
となると下期(2017年10月~2018年3月)に投入見込みのセレナe-POWERも、10月時点では販売店には正式に通達されない可能性もある(反発も大きそうだが)。
■新型セレナはどんな車か? 性能は? 価格は??
セレナe-POWERのパワーユニットは、発電に使うエンジンは1.2Lでノートと同じ排気量になるのが有力だ。ただしモーターとバッテリーは多少容量アップし、トルクアップを図っているようだ。
他の小型ハイブリッド車なみの価格を想定しており、現行セレナのマイルドハイブリッド仕様より40万~50万円の価格アップで設定する見込み。当面は上級のハイウェイスターFF車のみに設定すると思われる。
シリーズ全体の半分以上の販売構成比を目指す見通しである。
■現行セレナの売れ筋グレードと値引きは?
現行型セレナの販売構成や状況も見ておこう。
現在セレナは約70%が上級&スポーツバージョンのハイウェイスターで、グレードはG、ノーマルタイプはXがメイン。2017年5月に追加設定した特別仕様車のVセレクションも販売構成比は全体の30%を占めており、人気は高い。ボディカラーはホワイト、ブラック、パール系が多い。
こちらは現行型のセレナ。先進安全技術パッケージ「日産プロパイロット」を搭載し、人気車となった
現行モデル発売後1年が経過しつつあるため、多少受注ピッチは落ちており、値引き幅が拡大加速傾向にある。首都圏のディーラーでカーナビ、ETC車載器付だと、ひと声で25万円引き、最終的には30万円台に乗るケースが一般的となってきた。下取り車がある場合は値がつかないポンコツ状態でも5~10万円の上乗せとなっているケースが目立つ。
マイルドハイブリッド車はこれまで値引き幅がガソリン車よりも5万円程度引き締められいたが、ヴォクシー/ノア/エスクァイアが登場してから、値引き額が拡大している。
■商談でステップワゴン、ヴォクシー兄弟との競合は?
2016年8月の発売直後から約半年は、購入層のほとんどがセレナの先代および先々代モデルからの代替えで、ライバル車との競合は少なかった。しかしその後はステップワゴン、ヴォクシー/ノア/エスクァイアなどライバル車との競合が次第に多くなっている。
セレナハイウェイスターはステップワゴン・スパーダ、ヴォクシーZS、ノアSi、エスクァイアが直接の対抗モデルとなる。
もしe-POWERが発売になれば、ヴォクシー兄弟、ステップワゴン両モデルのハイブリッドと競合するのは確実だろう。ハイブリッドモデル同士はガソリン車同士よりも競合の度合が高くなり、効果も大きくなる方向にある。ハイブリッド&e-POWER車が出揃えば、セレナ、ヴォクシー、ステップワゴンを中心とした同クラスのトップセラー争いが一段と加速するのは確実である。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
全長3m級で470万円!? 「小さな超高級車」がスゴかった! “匠”が仕上げた「豪華すぎ内装」採用! 日本でも販売した「老舗ブランド」の激レア車とは
全長3.4mでも「7人乗り」!? 大人4名で「車中泊」も可能! 斬新すぎる“超狭小”ミニバン「ドミンゴ」が凄い!
子育て世帯に最適なクルマとは? 「ミニバン買おう」「やっぱり軽自動車」より遥かに大事なことがあるんです
「自動車税」そろそろ来た? “恐怖の手紙”「納税通知書」の季節… もし支払わないとどうなる? 早めに処理したい理由とは
全長4.2m! スズキの斬新「コンパクト“3列”ミニバン」! クラッチレス“MT”×ハイブリッド採用!? 全ドア「スライドドア」の「エアトライサー」とは
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?