すでに現行レヴォーグのオーダーは2020年5月25日をもって終了している。となると気になるのは新型レヴォーグの情報。
今回、流通ジャーナリストの遠藤徹氏が、スバルディーラーを取材し、新型レヴォーグの情報を入手した。
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その情報によると、スバル本社から各販社に向けて通達があり、2020年8月下旬から先行予約の受付をスタートし、発売は9月末になるという。
新型レヴォーグはどんなクルマなのか、今わかっている情報すべてをお伝えしていこう。
文/遠藤徹
写真/ベストカーWeb編集部 スバル
【画像ギャラリー】どっちがカッコいい? 新型レヴォーグは現行レヴォーグとどう違う?
コロナ禍で当初の予定を1ヵ月ほど遅れた
2014年6月に発売された現行レヴォーグ。パワートレーンは、170ps/25.5kgmを発生するFB16型1.6Lターボと、300ps/40.8kgmを発生するFB20型2Lターボの2種類をラインナップ
スバルはこのほどフルモデルチェンジを予定している新型レヴォーグを2020年8月下旬から先行予約の受付を開始すると、全国のディーラーに提示したことがわかった。発売は9月末を予定しているという。
すでに現行レヴォーグは、2020年5月25日にオーダーをストップしている。当初は7月中旬に先行予約を開始し、9月初めの発売を予定していたが、コロナ禍の影響で約1ヵ月程度の先送りとなっている。
新型レヴォーグは2019年10月の東京モーターショー、2020年1月の東京オートサロンに参考出品したプロトタイプとほぼ同じデザインで市販化される。
2019年10月の東京モーターショーで公開されたレヴォーグプロトタイプ
2020年1月の東京オートサロンにはレヴォーグSTIスポーツコンセプトが公開された
詳細なスペックはまだ明らかになっていないが、エクステリアデザインはヘキサゴングリルのエッジを強調したフロントマスクを採用するとともに、さらに大型化することで、低重心かつワイドさを表現。ボンネット中央には高性能モデルのアイコンであるエアインテークを配置した。
また、最近のスバル車の特徴であるCシェイプポジションランプとフルLEDヘッドランプを採用。
縦長へと変更されたフォグランプベゼルには、LEDフォグランプを装備。パワフルさを表現するために、ホイールアーチが丸型から、少し角張ったデザインに変更している。
リア回りはエッジが強調された立体的なデザインに進化。テールレンズはCシェイプのモチーフを継承、リアコンビネーションランプを薄型に仕立てている。
キャビンとラゲージの広さ、快適なシートと乗り心地、爽快な走りの良さなどステーションワゴンに求められる様々な性能を大幅に磨き上げている。
ボディサイズは現行モデルに比べると全長はプラス50mmの4740mm、全幅はプラス20mmの1800mm、全高はほぼ同じ1500mmで、ワイド&ローのプロポーションだ。
ホイールベースはプラス50mmの2700mmを採用することで、室内の荷室スペースの拡大と走行安定性の向上を高次元で両立させている。
公開されたレヴォーグSTIスポーツコンセプトのエクステリアは、すぐにでも市販されてもおかしくないほどの完成度だった
SGP+フルインナーフレーム構造を採用する車体構造により、高いシャシー性能を実現する
スバルグローバルプラットフォームは、フルインナーフレーム構造を組み合わせて、この2代目レヴォーグから第2ステージへ進化。極限までゆがみを抑えた高剛性ボディにより、意のままに操れる自在性と質感高い走りを実現したという。
サスペンションは、前輪がストラット式、後輪がダブルウイッシュボーン式の4輪独立懸架だ。この形式は現行型と同じだが、設計は刷新している。
スバル初のドライブモードセレクトを採用したのもトピックスだ。このショックアブソーバの減衰力やパワーステアリングの操舵力、4WDシステムの制御などをスイッチ操作によって変化させることができる。
現行レヴォーグの1.6Lターボは170ps/25.5kgm、2Lターボは300ps/40.8kgmを発生する。
新型レヴォーグはこの2つのエンジンは搭載されず、リンバーン(希薄燃焼)を採用した新開発の1.8L水平対向4気筒ターボ1本になる見込み。
エンジンスペックは公式に発表されていないが、220ps/30.0kgm前後になるだろう。NAエンジンなら3L並みの性能で、実用回転域の駆動力を重点的に高めている。
2020年東京オートサロンで発表された時点で公開されたスバル公式の新型レヴォーグSTIスポーツの写真。スバル車初のドライブモードセレクトによって走りがどう変わるのか、楽しみだ
2020年1月、報道関係者向けに行われたスバル技術ミーティングで明らかにされた1.8Lリンバーン(希薄燃焼)ターボエンジン
安全面は新世代アイサイト、高精度マップ&ロケーター、コネクテッドサービスを用意。新世代アイサイトはより広角化された新開発のステレオカメラに加えて、前後合わせて4つのレーダーを備える新システムへと進化。
車両周囲の360度センシングを可能としたことでプリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)の作動範囲を拡大するなど、サポート能力を強化している。
高精度マップ&ロケーターはGPSと準天頂衛星「みちびき」を介した自車位置を正確に特定できるロケーターと高精度マップを組み合わせることによって、高速道路でのカーブ前の減速や高速渋滞時ハンズオフ走行支援を実現し、さらなる快適なロングドライブを提供する。
国内初導入となるコネクティッド機能はつながる安全を実現。万が一の衝突事故に、クルマから自動で緊急通報を発信する先進の救急自動システムを採用。また運転中の体調不良時に、ボタンひとつでオペレーターに発進できる「SOSコール」も装備する。
グレード構成は標準がGT、中間の売れ筋がGT-H、最上級は走りを極めたSTIスポーツの3グレード構成で、それぞれに新世代アイサイトのADAS(Advanced Driver Assistance Systems)を標準装備する。
ボディカラーはホワイトパール、シルバーメタリック、ブラックマイカの3色が明らかになっているが、あとはまだ提示されていない。トータルでは8色程度が予想される。
予想価格は現行より10万円アップの300万~420万円
細部は異なるが市販型はほぼこのままのデザインとなる
価格は装備の充実、アイサイトの進化などによって、従来モデルに比べて平均10万円程度の値上げとなり、300万~420万円くらいの価格帯になる見込み。販売計画は、月販3000台程度の計画になる見込みである。
レヴォーグの新情報が入れば、追って紹介していくのでお楽しみに。
証言1:首都圏スバル店営業担当者
「レヴォーグはスバル車ラインアップで最も売れ行きの良い主軸モデルだから、今回のフルモデルチェンジには大いに期待している。
2019年10月開催の東京モーターショー、2020年1月の東京オートサロンにプロトタイプを参考出品して以来、既納ユーザーからの問い合わせが続いており、発売になればすぐにでも購入したいとのお客さんは多い。
プラットフォーム、ボディパネル、エンジン、ボディ構造、足回りのすべてを刷新し、安全対策も大幅に進化させているので売れるのは間違いない。
エンジンは従来の2Lターボ&1.6Lターボから、新開発の1.8Lターボに1本化したが、燃費が良くなり、トルクも2Lターボを超える性能を実現しているようなので、走りはさらに磨きがかかっているだろう。
コロナ禍の影響で、先行予約や発売が約1ヵ月先送りになっているが、既納ユーザーにはティザーで周知徹底を始めているところなので、あまりマイナスになっていない。発売になれば一気に勢いがつくに違いない」。
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みんなのコメント
レガシーより小さいのがウリだったんだから。