現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 似ているのはイベント名だけではない!? バイクイベント「SSTR」とコーヒーイベント「SCAJ」今後の課題とは? バイク乗りのコーヒー屋デイドリップ通信VOL.9

ここから本文です

似ているのはイベント名だけではない!? バイクイベント「SSTR」とコーヒーイベント「SCAJ」今後の課題とは? バイク乗りのコーヒー屋デイドリップ通信VOL.9

掲載 更新 4
似ているのはイベント名だけではない!? バイクイベント「SSTR」とコーヒーイベント「SCAJ」今後の課題とは? バイク乗りのコーヒー屋デイドリップ通信VOL.9

バイクイベント「SSTR」とは?

 こんにちは!バイク好きのコーヒー屋、Day Drip Coffeeのクロダです。コーヒーとバイク。それぞれに奥深い世界観を持つ魅力的な存在ですね。このコラムでは、そんな二つの世界を行き来するうちに見えてくるトピックをお届けしています。今回はバイクのイベント『SSTR』とコーヒーのイベント『SCAJ』についてです。

【画像】バイクイベント「SSTR」とコーヒーイベント「SCAJ」の様子を画像で見る(8枚)

 どちらも“S”から始まるアルファベット4文字で、なんだか似ていますね。似ているのは名前だけじゃなく、それぞれとても大きなイベントであることも共通しています。先日僕はSSTRを走って帰宅した翌日にSCAJを訪れました。今回はその二つを立て続けに参加して感じた事を取り上げてみたいと思います。

 まずはバイクのイベントSSTR2024についてです。ご存知の方は多いかもしれませんが、簡単に解説を。SSTRは「サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー」の頭文字を取った略称です。

 太平洋沿岸のどこか、自分で決めた出発地点を“日の出”と共にスタートし、同じ日の“日没”までに石川県の千里浜なぎさドライブウェイという海岸にゴールする、というイベントです。ただし道中でチェックポイントに立ち寄り、必要なポイント数を獲得することも条件。立ち寄りの地点登録をしながら走っていくので、明らかな速度違反が認められる場合は失格など、休憩や安全性に配慮した仕掛けとなっています。

 SSTRはバイクにゼッケンを付けるため、参加者同士が気付きやすいです。おかげで挨拶も気軽に出来るのですが、更に僕は知り合った方へ、出会いの記念に当店のコーヒードリップバッグを差し上げてきました。とても喜んでもらえるし、後からご連絡を頂けることもあります。バイクを通じた繋がりは勿論、コーヒーの存在も様々な人との交流に深みを与えてくれるのは嬉しいですね。

 今年は10月5日~19日の開催で、定員はなんと1万4千台!! 僕はその一台として無事に完走を果たしました。昨年に引き続き二度目の参加でしたが、今年はスタートからずーっと雨。ところがゴール直前で雨が上がり、水平線の雲間から夕焼けが顔を覗かせてくれるという、奇跡のゴールとなりました。今回は奥能登の被災が重なったことで開催は難しい決断だったと思いますが、現地の方の「来てくれてありがとう」の声に、参加して良かったと思いました。

年に一度の展示会、コーヒーイベント「SCAJ」

 そしてコーヒーのイベントSCAJ。これは日本スペシャルティコーヒー協会という団体の英表記の略称で、同時にそこが主催する年に一度の展示会の呼び名でもあります。

 アジア最大のスペシャリティコーヒーイベントで、世界中の業界関係者や商品が一堂に会し、昨年の来場者は約7万人のビッグイベントです。

 会場では世界各国のコーヒー豆生産者、輸入業者、焙煎機やエスプレッソマシンなどの業務用機器、各種コーヒー器具メーカー、また国内のコーヒーロースターが出店するエリアも設けられ、売り込みや商談、情報収集などが繰り広げられます。

 このようなマニアックな内容にも関わらず、来場者数は年々増加し、今年は特に「一般」来場者=ビギナーの方が増えた印象でした。

 それはSSTRに関しても同じようなことが言える気がしました。2013年の開催当初は130台の参加で始まったこのイベントも年々参加者が増え、昨年は1万台の大台を突破、大会規模は年を追うごとに大きくなっています。

 ビギナーの方が増えるというのは、とても重要なことですよね。なぜならそれは業界全体の裾野が拡がることを意味しているからです。

 ただ両方のイベントに参加してみて感じたのは、大会規模が大きくなるにつれて、ビギナーからベテランまで満足のいく形で運営するのはなかなか大変だよな、ということ。

 イベントの形が異なるので単純な比較は出来ませんが、SSTRは大会規模の拡がりに対し、運営スタイルを上手に変化させている巧さを感じました。僕のようなビギナーからベテランライダーまで受け止める懐の深さがある印象です。

 一方でコーヒーのイベントSCAJの方は、業界関係者=いわゆるプロと、最近大きく増えてきた一般枠の来場者=いわゆるアマチュアの双方を受け止めるには、なかなか難しい状況になってきた印象がありました。

 どちらのイベントも、多くのニーズに対して満足させるような形を模索していくのが、今後の課題の一つかもしれないですね。バイクもコーヒーも多くの人々を魅了する世界です。両方に関わっている僕には、それぞれが良い形で発展していくことを願って止みません。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

バイクを買うなら新車?中古車?それぞれのメリット・デメリットを徹底解説
バイクを買うなら新車?中古車?それぞれのメリット・デメリットを徹底解説
バイクのニュース
「アッシーくん」とは無関係!? バイクの修理の時に聞く「ASSY」の意味・由来とは
「アッシーくん」とは無関係!? バイクの修理の時に聞く「ASSY」の意味・由来とは
バイクのニュース
身近な移動がもっと自由に楽しめる! スズキの折り畳み電動モペット『e-PO(イーポ)』に試乗するよ~高梨はづきのきおくきろく。~
身近な移動がもっと自由に楽しめる! スズキの折り畳み電動モペット『e-PO(イーポ)』に試乗するよ~高梨はづきのきおくきろく。~
バイクのニュース
食とバイクで秋を満喫! カブ散歩で垣間見る町の名店巡り~小野木里奈の○○○○○日和~
食とバイクで秋を満喫! カブ散歩で垣間見る町の名店巡り~小野木里奈の○○○○○日和~
バイクのニュース
安定感抜群のキックしないEVボード! FutureがJAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024に「FUTURE board 2」を出展
安定感抜群のキックしないEVボード! FutureがJAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024に「FUTURE board 2」を出展
バイクのニュース
7日で売り上げ1000万円突破! 東京大学発の座席付き電動スクーター「EcoSlide EasyKick」発売
7日で売り上げ1000万円突破! 東京大学発の座席付き電動スクーター「EcoSlide EasyKick」発売
バイクのニュース
2ストはここまで進化した!? ヤマハの最新「YZ125X」と「YZ250X」なら極低速でも粘る・進む!!
2ストはここまで進化した!? ヤマハの最新「YZ125X」と「YZ250X」なら極低速でも粘る・進む!!
バイクのニュース
スズキの本気度が見えた! 折り畳み電動モペッド「e-PO(イーポ)」に見るスズキの次世代モビリティの可能性
スズキの本気度が見えた! 折り畳み電動モペッド「e-PO(イーポ)」に見るスズキの次世代モビリティの可能性
バイクのニュース
ほんとの呼び方って!? 「原付」「原チャリ」ってなんて言葉の略?
ほんとの呼び方って!? 「原付」「原チャリ」ってなんて言葉の略?
バイクのニュース
ツーリングシーズンに向けて知っておきたい! 運転中にスリップする原因とは
ツーリングシーズンに向けて知っておきたい! 運転中にスリップする原因とは
バイクのニュース
ファンティック副社長に訊く「キャバレロ700」にヤマハのエンジンを搭載する理由
ファンティック副社長に訊く「キャバレロ700」にヤマハのエンジンを搭載する理由
バイクのニュース
フェラーリのスペチアーレ勢揃い! オランダ警察仕様のポルシェ「911」がタルガだった理由は…寄り道したミュージアムは眼福でした【みどり独乙通信】
フェラーリのスペチアーレ勢揃い! オランダ警察仕様のポルシェ「911」がタルガだった理由は…寄り道したミュージアムは眼福でした【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
【超絶・本気のクルマ遊び】趣味の世界での「世界標準」を追いかけています! 仕掛け人/入川ひでと・メッセージ
【超絶・本気のクルマ遊び】趣味の世界での「世界標準」を追いかけています! 仕掛け人/入川ひでと・メッセージ
カー・アンド・ドライバー
守らないと違反になる? 商業施設でたびたび見かける「右折入庫禁止」の表示看板
守らないと違反になる? 商業施設でたびたび見かける「右折入庫禁止」の表示看板
バイクのニュース
ホンダ「スーパーカブC100」らしい赤シートへ張り替え完了!! さらに高い完成度を目指して「HONDA」のロゴ入れにチャレンジ! 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ  VOL.17
ホンダ「スーパーカブC100」らしい赤シートへ張り替え完了!! さらに高い完成度を目指して「HONDA」のロゴ入れにチャレンジ! 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ  VOL.17
バイクのニュース
いまやタイヤも通信する時代! 最近注目を集める「コネクテッドタイヤ」とは
いまやタイヤも通信する時代! 最近注目を集める「コネクテッドタイヤ」とは
WEB CARTOP
かつてライダーハウスとして活用されていた客車の今。北海道の『振内鉄道記念館』を訪ねた
かつてライダーハウスとして活用されていた客車の今。北海道の『振内鉄道記念館』を訪ねた
バイクのニュース
違反にならない? バイクのヘッドライトを沢山付けるカスタム
違反にならない? バイクのヘッドライトを沢山付けるカスタム
バイクのニュース

みんなのコメント

4件
  • hac********
    これを似ていると言うのは無理がないか。
  • arw********
    初期のSSTRは到着順位を出していましたが現在のSSTRは自己完結型になりラリーイベントとは言えないものになってしまった! 何か方向性が違って来た様に思えるので参加を見送っています!    初期の宇崎竜童さんが来てた時は本気で走ってましたけどね!楽しかった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村