三菱が誇る4WDの王者「パジェロ」。そんなパジェロに実は兄弟車ともいえるクルマがあるのをご存じだろうか。その名も「パジェロ・スポーツ」。2015年8月に登場したパジェロスポーツ、そのエクステリアがめちゃくちゃかっこいいのだ。従来のパジェロの風格も残しつつ、少し洗練して都会を目指した感じもある。エクリプスクロスのような近未来的なエクステリアもあり、早く日本導入がないのかな……、なんて思っているのだが。そんなかっこいいパジェロスポーツがフィリピン警察に納入されたとのこと。日本導入を含めて迫ります!!
文:ベストカーWeb編集部 写真:池之平昌信、三菱
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■パトカーとしても汎用性高し!!
三菱が11月30日に出したリリースによるとフィリピン国家警察に40台のパジェロスポーツを納入したとのこと。日本政府の行う「経済社会開発計画」の一環として、寄贈されたとのこと。国際貢献にクルマが活用されるのは非常にいいことではなかろうかと思います。現地では「モンテロスポーツ」として発売されているクルマで、ミドルグレードで約350万円の価格設定となっている。
平均年収が約50万円のフィリピンからすると、7年分の年収に値するクルマだ。とはいえ、日本ではパジェロのミドルグレードが428万円するから、パジェロスポーツが350万円がボリュームゾーンだとするとなかなかお安いかもしれない。三菱の現地法人「ミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーション(MMPC)」の押切武津洋社長は、「MMPC は同車が運転性能、安全性、耐久性に優れており、フィリピン国家警察の要求を満たすものであることを保証します」と強いメッセージを残している。残り47台が2017年に導入予定だそう。
パトカー仕様もかっこいい。未舗装路もまだ多いフィリピンにはパジェロスポーツの信頼性の高さは必須事項だ
■気になる日本導入はいかに!?
さて、そんな海外でも大活躍のパジェロスポーツ。ご覧のとおりなかなかカッコイイと思うのですが、気になる日本導入はあるのか、ないのか……。三菱自動車広報部に聞いてみると「日本への導入の予定はございません」とのこと。これは残念だが、トライトンの前例もあるのでもしかしたらの可能性に賭けたいな、なんて思ってしまう。あとトヨタのハイラックスもすごく売れているのだから、三菱は悩んでいる場合じゃないかも!?
このパジェロスポーツ、エクステリアだけでなく走りもなかなかにいいのだ。ベストカー2015年12月10日号で国内で試乗した片岡英明氏のインプレッションを紹介しよう。
1982年に登場した三菱のパジェロは、ジープ譲りの高い走破性能を武器に、SUVの代名詞となった。このパジェロの血を引くタフなアウトドアギアが「パジェロスポーツ」だ。その存在を知らない人も少なくないだろう。実はこのSUV、日本では発売されていない、海外専用車なのである。パジェロを名乗っているが、ベース車はピックアップトラックのトライトン(ルーツはストラーダ)だ。
その2代目は2008年にデビューした。そして2015年8月には3代目のパジェロスポーツがベールを脱いでいる。エクステリアはウエッジ基調の洗練されたデザインだ。フェンダーを大きく張り出させ、ウィンドウ後端を跳ね上げることによって躍動感あふれるダイナミックなフォルムとした。フロントマスクは、アウトランダーに先駆けて凛々しい切れ長のダイナミックシールドを採用している。インテリアは、スポーティムードのなかに、加飾やシートにもこだわるなど、パーソナル感も盛り込んだ。特筆したいのは5人乗りだけでなく7人乗り仕様を設定していることである。3列目はそれなりの広さだが、いざと言うときには便利だ。
気になる走りのメカニズムは本格指向である。アウトランダーはモノコック構造の骨格だ。これに対しパジェロスポーツはオフロードで使うユーザーのことを考えて、より強靭なフレーム構造を採用した。エンジンは2.4Lの新開発ディーゼルターボが主役だ。2WDには3LのV型6気筒ガソリンエンジンも用意する。トランスミッションは、アイシン製の電子制御8速ATだ。4WDが主役だが、V6エンジン搭載車には2WDも設定した。
迫力のあるフロントマスクだがパジェロの名を冠する以上はあくまでもタフだ
試乗コースとして提供されたのは、過酷な富士ヶ嶺オフロードコースである。ちなみにパジェロスポーツの4WDシステムは、ハイ/ローの副変速機を備えた、最新のスーパーセレクト4WD-II(電動式アクチュエーターとセンターデフを持つフルタイム4WD)だ。4WDのハイギアは4Hと4HLc(センターデフロック)、もちろんローギアの4LLcと2WDもある。走行モードの切り替えはセンターコンソールにあるダイヤル式ドライブモードセレクターで行う。また、4つのオフロードモード制御もプッシュスイッチで操作できる。
誰にでも簡単に操作でき、持てる実力を引き出しやすいのがパジェロに対する強みだ。走破性能と柔軟性は非凡だった。軽やかにスイングするサスペンションは、フラットダートでは優れた接地フィールを披露した。全体の剛性が高く、足がしなやかに動くから乗り心地もいい。岩場が続く登りとモーグルステージでは、卓越したトラクション性能を見せつけた。最低地上高は218mmだ。フレーム付きボディのタフな走りにビックリ仰天した。しかも操舵フィールと乗り心地は、アウトランダー並みに洗練されている。
フレーム構造のボディでオフロードユースを考えている。日本導入が期待されるが……
大きなコブが連なるモーグルコースでは、対角線上のタイヤが浮いてしまう。ときには2輪しか接地しなくなるが、4HLcで難なく踏破することが可能だ。ビギナーでも不安なく走り切れるほどその実力は高い。また、上り坂の停止ではヒルスタートアシストが、25度の下り坂でもヒルディセントコントロールを使えば、ブレーキ操作なしに安全に下りることができた。先進安全装備も充実しているし、舗装路も快適に走るだろうから、日本でもぜひ発売してほしい。熱烈ラブコールだ!!
【パジェロスポーツ 諸元表】
全長×全幅×全高=4785×1815×1805mm
ホイールベース=2800mm
エンジン/トランスミッション=2.4Lディーゼルターボ/8AT
駆動方式=電子制御4WD
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