現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 輸入車ブランド試乗&最新動向2022【ランボルギーニ編】「23年早々にアヴェンタトドールの後継が登場」

ここから本文です

輸入車ブランド試乗&最新動向2022【ランボルギーニ編】「23年早々にアヴェンタトドールの後継が登場」

掲載 6
輸入車ブランド試乗&最新動向2022【ランボルギーニ編】「23年早々にアヴェンタトドールの後継が登場」

既報どおり、ランボルギーニもいよいよ本格的な電動化モデルを市場に投入する。気になるのはV10の終焉とともに新たに開発されるエンジンのことである。さてどうなるのか、期待は大きく膨らむ。(Motor Magazine 2022年9月号より)

気になる新しいエンジンは「決定」したがまだ秘密である
アヴェンタドールがSVJの心臓を持つ「大人しいカタチ」のウルティメでモデルライフを締め括ったのと同様に、ウラカンもSTO譲りの性能を備え派手さを抑えたテクニカでフィナーレを飾る。否、正確にはこの年末にもう一台の超スペシャルウラカン(4WD)が登場するが、これまでにない試みの限定車になりそうだ。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

ウラカンEVO RWDとSTOのギャップを埋めるのがテクニカである。可変ギアレシオのLDS(ランボルギーニダイナミックステアリング)を持たない代わりに、専用アプリケーションを備えたフィードフォワード制御のLDVI(ランボルギーニディナミコヴェイコロインテグラータ)を積み、専用チューンの足まわりとトラクションコントロールシステム、トルクベクタリング機能を持つ後輪操舵システムなどを統合制御するという手法そのものは、同じく二駆のSTOと変わらない。果たしてテクニカはどちらの二駆ウラカンに近かったのか?

スペインバレンシアでそんなテクニカの国際試乗会が開かれた。まずはバレンシアサーキットでテスト。結論からいうとサーキットのテクニカの印象は、STOのように涼しい顔をして速く走れる、というわけではないものの、「ドライビングファン」という点で歴代ウラカンで最高だった。

オーバーステアを許すスポルトモードのみならず、コルサモードでもドライバーにある程度の自由度を与えてくれたという点で、これまでとはひと味違った。STOと同じ640psの二駆、エアロダイナミクス的にはEVOより上だがSTOには劣る。それゆえコルサモードでもファンなのだ。

スポルトモードは、さらに楽しい。フィードフォワード制御が精密で、派手にリアが流れでも「自分で立て直した」ように思える。クルマに助けられているだけなのだが、ドライブ中はまるでそう思わず、「自分のウデ」だと信じ切ってドライブできる。

ウルスの世界観も、着実に拡大。電動化はまさに「好機」なのか
サーキットテストを終えて、カントリーロードを200km以上走った。タイヤはSTOと同じブリヂストン ポテンザ。サーキットではコントローラブルに思えたシャシ&タイヤのセットもカントリーロードではやや硬質だが、STOより明らかにしなやか。感覚的にはEVO RWDより少し硬い程度だ。

自然吸気V10エンジンのサウンドを高らかに鳴り響かせ、電光石火のギアシフトを楽しみながら軽く攻め込んだとき、気分は最高潮に達した。V10サウンドはSTOに負けず歴代最高の音質といってよく、とくにシフトダウンのブリッピングではV自然吸気らしい乾いたサウンドを堪能する。

テクニカは、ウラカンのモデルライフ10年目を迎える23年いっぱい生産される。それは同時にガヤルドを含めたV10自然吸気エンジン+リアミッドシップの年を締め括り、24年からは新たなパワートレーンを積んだ新型PHEVとして生まれ変わる予定だ。

気になるエンジンについて試乗会場に現れたステファン・ヴィンケルマンCEOに聞いたところ、決定したがまだ秘密とのこと。食い下がって(ライバルと同様に)V6になる?と聞けば、「そうは思わない」と呟くように答えてくれたが、果たしてどうだろう。

ウラカン後継以外についてはすでに多くのことが明らかになっている。直近から言うと、8月19日にウルスの改良モデルがザクエイル(モントレー)にて発表(Webモーターマガジン編集部註:ウルス ペルフォルマンテが発表された)。その後、24年にはPHEV版が登場し、さらにその先の次世代ではフルEVも設定されるという。

23年早々にはアヴェンタドール後継のV12気筒PHEVが登場予定で、すでに仮オーダーも始まった。28年には第四のモデルとして2+2のフル電動GTが登場。こちらは次世代タイカンとプラットフォームを共有することになるだろう。ランボルギーニもいよいよ電動化へ待ったなし、である。(文:西川 淳/写真:ランボルギーニS.p.A.)

■ランボルギーニ ウラカン テクニカ 主要諸元
全長×全幅×全高:4567×1933×1165mm
ホイールベース:2620mm
乾燥重量:1379kg
エンジン種類:V10DOHC
総排気量:5204cc
最高出力:470kW(640ps)/8000rpm
最大トルク:565Nm/6500rpm
トランスミッション:7速DCT
駆動方式:MR

■ランボルギーニ ウルス グラファイトカプセル 主要諸元
全長×全幅×全高:5112×2016×1638mm
ホイールベース:3003mm
車両重量:2200kg
エンジン種類:V8DOHCツインターボ
総排気量:3996cc
最高出力:478kW(650ps)/6000rpm
最大トルク:850Nm/2250ー4500rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:4WD

■ランボルギーニ アヴェンタドール LP780-4 Ultimae 主要諸元
全長×全幅×全高:4868×2098×1136mm
ホイールベース:2700mm
乾燥重量:1550kg
エンジン種類:V12DOHC
総排気量:6498cc
最高出力:574kW(780ps)/8500rpm
最大トルク:720Nm/6750rpm
トランスミッション:8速AMT
駆動方式:4WD

[ アルバム : 輸入車ブランド試乗&最新動向2022【ランボルギーニ編】 はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

スーパーSUVの本命、ついに日本で乗った!──新型フェラーリ プロサングエ試乗記
スーパーSUVの本命、ついに日本で乗った!──新型フェラーリ プロサングエ試乗記
GQ JAPAN
ポルシェ博物館、来場者が600万人に…『911ターボ』50周年記念展は7月から
ポルシェ博物館、来場者が600万人に…『911ターボ』50周年記念展は7月から
レスポンス
道路の「トンネル」 なぜ「5000m以上」少ない? “ギリギリ”4998mに抑えた例も… 「長すぎるトンネル」限られているワケは
道路の「トンネル」 なぜ「5000m以上」少ない? “ギリギリ”4998mに抑えた例も… 「長すぎるトンネル」限られているワケは
くるまのニュース
ビール会社がF1のスポンサー、いいんですか? ハイネケンがF1とのパートナーシップで狙うモノとは
ビール会社がF1のスポンサー、いいんですか? ハイネケンがF1とのパートナーシップで狙うモノとは
motorsport.com 日本版
やっぱりワクワクするF1モナコGPは今週末! F2&F3は木曜日から走行開始……お見逃しなく|F1モナコGP DAZN配信スケジュール
やっぱりワクワクするF1モナコGPは今週末! F2&F3は木曜日から走行開始……お見逃しなく|F1モナコGP DAZN配信スケジュール
motorsport.com 日本版
[音響機材・チョイスの勘どころ]「ボックスサブウーファー」のタイプごとの特徴を解説!
[音響機材・チョイスの勘どころ]「ボックスサブウーファー」のタイプごとの特徴を解説!
レスポンス
レヴォーグか、 レイバックか、それともアウトバックか? スバルの人気3モデル、絶対に後悔しない選び方のポイントは?
レヴォーグか、 レイバックか、それともアウトバックか? スバルの人気3モデル、絶対に後悔しない選び方のポイントは?
月刊自家用車WEB
東芝デバイス&ストレージ、最新車載技術を人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMAで披露予定
東芝デバイス&ストレージ、最新車載技術を人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMAで披露予定
レスポンス
フェラーリのF1分配金ボーナス、上限額減で今後も維持か? 2026年新コンコルド協定のたたき台判明
フェラーリのF1分配金ボーナス、上限額減で今後も維持か? 2026年新コンコルド協定のたたき台判明
motorsport.com 日本版
マツダ新型「CX-5」登場へ! “ロータリー”搭載? 高出力化? 「自社製ハイブリッド」搭載の「大人気SUV」どうなるのか
マツダ新型「CX-5」登場へ! “ロータリー”搭載? 高出力化? 「自社製ハイブリッド」搭載の「大人気SUV」どうなるのか
くるまのニュース
ベントレー、愛犬家の祭典「グッドウーフ2024」に参加…SUV『ベンテイガ」が羊飼いに
ベントレー、愛犬家の祭典「グッドウーフ2024」に参加…SUV『ベンテイガ」が羊飼いに
レスポンス
ドライブに最適!「フリークス ストア × ナイキ スイム」の水陸両用ショーツが登場。
ドライブに最適!「フリークス ストア × ナイキ スイム」の水陸両用ショーツが登場。
くるくら
スパークから「SUPER GT 2024」参戦車両が1/43で登場! 完売必至のレアアイテムは現在予約受付中です
スパークから「SUPER GT 2024」参戦車両が1/43で登場! 完売必至のレアアイテムは現在予約受付中です
Auto Messe Web
三菱 ギャランGTO MR(昭和45/1970年12月発売・A53C型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト062】
三菱 ギャランGTO MR(昭和45/1970年12月発売・A53C型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト062】
Webモーターマガジン
アストンマーティン、来季WECハイパーカークラスにヴァルキリー2台体制で参戦可能と明言「それが条件でも適応する」
アストンマーティン、来季WECハイパーカークラスにヴァルキリー2台体制で参戦可能と明言「それが条件でも適応する」
motorsport.com 日本版
トヨタ・シエンタがマイナーチェンジ。機能装備の拡充や新ボディカラーの設定などを実施
トヨタ・シエンタがマイナーチェンジ。機能装備の拡充や新ボディカラーの設定などを実施
カー・アンド・ドライバー
スバルの個性異なる「SUV」登場! 遊びの祭典で見せたアウトドア仕様とは? さらに「手軽に」「安心して」スバル車を手に入れる方法も提案へ
スバルの個性異なる「SUV」登場! 遊びの祭典で見せたアウトドア仕様とは? さらに「手軽に」「安心して」スバル車を手に入れる方法も提案へ
くるまのニュース
MINI ハッチバック 新型の頂点「JCW」、今秋デビューへ…プロトタイプの写真を公開
MINI ハッチバック 新型の頂点「JCW」、今秋デビューへ…プロトタイプの写真を公開
レスポンス

みんなのコメント

6件
  • 既にオーダーストップ、ディスコンという噂は本当なの?
  • 男の子はこういうのが好きよね♡
    モミモミლ(╹◡╹ლ)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2868.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2980.05980.0万円

中古車を検索
ウルスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2868.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2980.05980.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村