現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ランボルギーニの電動GTカーのコンセプトモデル「ランザドール」が初公開

ここから本文です

ランボルギーニの電動GTカーのコンセプトモデル「ランザドール」が初公開

掲載
ランボルギーニの電動GTカーのコンセプトモデル「ランザドール」が初公開

 伊アウトモビリ・ランボルギーニは2023年8月18日(現地時間)、ピュアEVの新世代GTカーとなる「ランザドール(Lanzador)」のコンセプトモデルを発表し、米国カリフォルニア州ぺブルビーチで開催されたモントレー・カー・ウィーク2023において世界初公開した。

 今回公開されたランザドールは、ランボルギーニが2021年に発表した、持続可能性への道程を示した「Direzione Cor Tauri(コル・タウリに向かって)」戦略の一環として開発されたコンセプトモデルで、“グランツーリスモ2+2”の創出をテーマに、ランボルギーニのDNAである妥協なきカリスマ性とスポーツ性を受け継ぎつつ、迎合しない未来志向の内外装デザインや、最新テクノロジーを駆使した電動パワートレインとドライビングダイナミクスなどを採用。ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマン会長兼CEOは、「ランザドールの発表によって、ランボルギーニは“ウルトラGT”という新たなカーセグメントを開拓した」とコメントする。

ランボルギーニ初のハイブリッドレーシングプロトタイプマシンが初公開

 まずデザイン面では、宇宙船から着想を得た、先見性のあるアプローチへと転換する。エクステリアはランボルギーニのDNAであるアイコニックなシングルラインシルエットを踏襲しつつ、約1.5mのボディ高および高めの最低地上高を確保するなど大胆かつ意外性のあるスタイリングを創出。トップ部には大型のガラスルーフとテールゲートを配備する。細部のアレンジにもこだわり、スリムな造形のLEDヘッドライトや六角形の3連LEDテールライト、新造形のアロイホイールなどを組み込んだ。

 新設計のアクティブエアロダイナミクスを採用したこともトピック。ウラカン・ペルフォルマンテやアヴェンタドールSVJに装備するALA (Aerodinamica Lamborghini Attiva) システムを組み込んだうえで、フロントとリアに新型のアクティブエアロデバイスを導入。フロントにはエアシャッターと可動式スプリッターを配し、展開するとブレーキの冷却ダクトと冷却羽根が開き、最高のパフォーマンスを発揮する。また、前方のダクトはホイールハウスの換気とエアカーテン用の隠しルーバーとともに、モード設定に応じてダウンフォースを増大。さらに、アーバン・モードでは航続距離が伸び、パフォーマンス・モードでは空力負荷が改善される。合わせて23インチのホイール上には六角形とエアロブレードを組み合わせたデザインを施し、ホイールの揺れを最小限に抑制した。ほかにも、新造形のサイドアンダースポイラーやリアディフューザーなどを装着して、整流効果を大幅に高めている。

 インテリアについては室内レイアウトを2+2で構成したうえで、“feel like a pilot(パイロットのような気分)”でアプローチしたキャビン空間を具現化する。人間工学に基づいて設計したコクピットには、軽くてスリムなダッシュボードと先進的なディスプレイおよび操作パネルを配備。大型のY字でデザインしたセンターコンソールブリッジや、レッドのカバーを開いて操作するSTART/STOPスイッチなどのアレンジも印象的だ。また、新造形のスポーツステアリングには制御システムを調整することが可能な操作スイッチを配備。助手席前には様々な機能を有するディスプレイを設定する。さらに、ジェット機のように低い位置に設けたシートには乗員をしっかりとサポートするスポーツタイプを装着し、発砲フォームなどの隠れたプラスチック要素の一部には3Dプリントされたリサイクル繊維を採用した。一方で積載性も重視し、リアには可変式のラゲッジルームを設けたうえで大型のガラス製テールゲートを配備。フロントのボンネット下にも有効なトランクスペースを設置する。メリノウールや再生カーボン、再生ナイロン、リサイクルプラスチック、特別ななめしで仕立てられたサステナブルレザーなど、環境に配慮した素材を積極的に導入したことも、インテリアのアピールポイントである。

 パワートレインに関しては、前後アクスルに1基ずつ、計2基の電気モーターを搭載して4輪駆動を構成。システム総出力は1メガワット(約1360hp)超を発生する。また、走行状況に応じてアクティブe-トルクベクタリングがリアアクスルの左右輪を最適に制御し、スムーズかつ安定したコーナリング性能を実現。さらに、新世代の高性能バッテリーを採用して、航続距離の最大化を図った。

 先進の制御機構を精力的に組み込んだことも見逃せない。前述のアクティブエアロダイナミクスのほか、新バージョンのドライビングダイナミクスコントロールであるLDVI(Lamborghini Integrated Vehicle Dynamics)や、可変型のリアアクスルステアリング、専用設定のエアサスペンション、個々のホイールでパワーとフォースを細かく調整するホイールスピードコントロールなどを採用し、従来の内燃機関車からさらにレベルアップしたドライビングプレジャーとパフォーマンスを実現している。

 なお、市販モデルのランザドールの登場は2028年を予定している。

こんな記事も読まれています

[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ アルファード(ショップデモカー)by サウンドエボリューション・ログオン
[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ アルファード(ショップデモカー)by サウンドエボリューション・ログオン
レスポンス
ボディサイズの割に4人快適に乗れる!! リッター30km超えの[フィット]でカッコ悪いと言われてる部分って?
ボディサイズの割に4人快適に乗れる!! リッター30km超えの[フィット]でカッコ悪いと言われてる部分って?
ベストカーWeb
僕のマシン、何か変だよ……ヒュルケンベルグ、カナダGPの入賞阻んだマシントラブルの究明求む「最初から感触は良くなかった」
僕のマシン、何か変だよ……ヒュルケンベルグ、カナダGPの入賞阻んだマシントラブルの究明求む「最初から感触は良くなかった」
motorsport.com 日本版
日産 新型「小さな高級車」初公開に大反響! 斬新「“卍型”ホイール」&迫力グリル採用! “高級感がマシマシ”の「ノートオーラ」に熱視線
日産 新型「小さな高級車」初公開に大反響! 斬新「“卍型”ホイール」&迫力グリル採用! “高級感がマシマシ”の「ノートオーラ」に熱視線
くるまのニュース
“直列6気筒ツインターボ”は529馬力を発生! 「BMWアルピナの中核モデル」に誕生した「エボリューションモデル」の気になる実力とは?
“直列6気筒ツインターボ”は529馬力を発生! 「BMWアルピナの中核モデル」に誕生した「エボリューションモデル」の気になる実力とは?
VAGUE
[15秒でわかる]ホンダ『N-VAN e:』…EV拡充計画の第1弾
[15秒でわかる]ホンダ『N-VAN e:』…EV拡充計画の第1弾
レスポンス
使いこなせば一流営業マンも夢じゃない? 紙カタログの廃止で変化する[新車営業術]
使いこなせば一流営業マンも夢じゃない? 紙カタログの廃止で変化する[新車営業術]
ベストカーWeb
ヘッドレストのレストは休憩の意味ではなかった! 正しい調整をしないと事故の際に「むち打ち」の可能性が大幅アップ
ヘッドレストのレストは休憩の意味ではなかった! 正しい調整をしないと事故の際に「むち打ち」の可能性が大幅アップ
WEB CARTOP
少しうるさい?ロータリーエンジン マツダMX-30 R-EV 長期テスト(3) 不調で車両交換
少しうるさい?ロータリーエンジン マツダMX-30 R-EV 長期テスト(3) 不調で車両交換
AUTOCAR JAPAN
碓氷峠最速の男は俺だ! 新井大輝選手が堂々の総合優勝 でも一悶着あったってマジ?
碓氷峠最速の男は俺だ! 新井大輝選手が堂々の総合優勝 でも一悶着あったってマジ?
ベストカーWeb
酷暑日要注意! うっかりNG行為と夏本番までに必ずやっておきたい寿命を長くするメンテナンスとは
酷暑日要注意! うっかりNG行為と夏本番までに必ずやっておきたい寿命を長くするメンテナンスとは
ベストカーWeb
MotoGPマシンがスーパーバイクに負ける日は来ない? 排気量ダウンで懸念もFIM会長は自信示す
MotoGPマシンがスーパーバイクに負ける日は来ない? 排気量ダウンで懸念もFIM会長は自信示す
motorsport.com 日本版
トヨタ新型「スポーツコンパクト」発表! 全長4.3m以下ボディ&6速MTの設定アリ! ブレンボ製ブレーキも搭載の「GR86」墨に登場
トヨタ新型「スポーツコンパクト」発表! 全長4.3m以下ボディ&6速MTの設定アリ! ブレンボ製ブレーキも搭載の「GR86」墨に登場
くるまのニュース
シッカリと説明できる? 交通違反の罰金と反則金の違いを徹底解説
シッカリと説明できる? 交通違反の罰金と反則金の違いを徹底解説
バイクのニュース
ピニンファリーナ、ハイパーEV『バティスタ』展示…架空の億万長者「ブルース・ウェイン」の自宅に
ピニンファリーナ、ハイパーEV『バティスタ』展示…架空の億万長者「ブルース・ウェイン」の自宅に
レスポンス
工夫の塊[新型スイフト]はちょっと不便!? 正常進化も[リアに室内灯なし]!! トラウマになってるクルマって?
工夫の塊[新型スイフト]はちょっと不便!? 正常進化も[リアに室内灯なし]!! トラウマになってるクルマって?
ベストカーWeb
オコンの後任どうする? アルピーヌが重要視するのは“仲良しコンビ”にあらず「プロフェッショナルなドライバーが必要」
オコンの後任どうする? アルピーヌが重要視するのは“仲良しコンビ”にあらず「プロフェッショナルなドライバーが必要」
motorsport.com 日本版
クルマの個人売買で目にする「予備検」ってなに? 検査せずとも車検がとれる仕組みとは
クルマの個人売買で目にする「予備検」ってなに? 検査せずとも車検がとれる仕組みとは
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村