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先進のV10直噴ツインターボを搭載。第2世代RS6は意外性に満ちていた【アウディRS6の20年・C6】

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先進のV10直噴ツインターボを搭載。第2世代RS6は意外性に満ちていた【アウディRS6の20年・C6】

2002年に誕生した「アウディ RS6 アバント」が、2022年で20周年を迎えた。第2世代となるC6は、2008年にデビューしている。モータースポーツ由来のテクノロジーを備えたV10ユニットを、あくまでさりげなく乗りこなす楽しみを満喫させてくれた。

「まるで芸術作品のような」パワートレーン。最高速度は300km/h越え
最初のRS6から6年後の2008年、第2世代モデルC6系が発表された。搭載されるパワーユニットはなんとV10、排気量は5Lまで拡大、直噴化された上で先代同様ツインターボで過給された。最高出力は580ps、最大トルクは650Nmをわずか1500rpmから発生している。

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このエンジンはただパワフルなだけでなく、コーナリング時にもスムーズにオイル供給を確保するために、モータースポーツから生まれたドライサンプ潤滑が採用するなど、機構的にも先進的だった。オイルタンクを独立させたことで、エンジンは極めて低い位置に搭載され、クルマ全体の重心位置を下げることが可能になった。

当時、開発を担当したステファン・レイル氏(現・ネッカーズルム工場技術開発責任者)は、「C6系RS6のエンジンコンパートメントほど、整然と効率的に配置されたレイアウトを私は見たことがありません。ふたつのターボチャージャーとマニホールドを備えた姿は、エンジンそのものがまるで芸術作品のようでもありました」と語っている。

組み合わされたティプトロニック付き6速ATは、大幅な改良を受けていた。冷却性能、電子制御、シフトスピードに至るまで、すべてがグレードアップしていたのだ。結果的にアウディは、RS6プラスで初めて、303km/hを超える最高速度を手に入れた。標準のRS6も、最高速度は250km/hに達し、オプションで280km/hまで高めることができた。

0→100km/h加速もライバルを凌ぐ。セダンで4.5秒、アバントでも4.6秒で走り切ることができた。相対的に優れた制動性能が必要になり、オプションながら初めて、セラミックブレーキが市販モデルに投入されている。

ラストバージョンは限定500台。もっと特別なRS6となった。
RSの伝統である、スポーティでありながら快適で扱いやすい日常性能も、しっかり磨かれている。DRCサスペンションを標準装備として設定するとともに、3段階調整式のサスペンションがオプションで用意された。

高められたパフォーマンスとは裏腹に、アウディは新しいRS6の外観を「これ見よがし」に飾ることはない。それでも標準で19インチ、オプションで20インチが設定された大径タイヤと、それを収めるために張り出したフェンダー(35mm拡大)はやはりベースモデルとは一線を画すインパクトを備えていた。

C6はまた、生産ラインから隣接するquattroGmbHホールに直接行き、広範な改良を行いました。そこでは、労働者は前身モデルと同じように車を完成させました。そのフィナーレのために、C6はRS 6プラススポーツまたはRS6プラスアウディエクスクルーシブとして終わりました。

C6系RS6はシリーズの最後に、「RS6 プラス スポーツ」と「RS6 プラス アウディエクスクルーシブ」と呼ばれる限定モデルが生産されている。ネッカーズルム工場からロールアウトしたのは、合計500台。そのインテリアにはシリアルナンバー入りのバッヂ、5本スポークデザインの専用アロイホイール、レザー張りのインストルメントパネルに「RS6」ロゴが描かれたフロアマットが付属していた。

■アウディ RS6アバント 主要諸元
●全長×全幅×全高:4930×1890×1475mm
●ホイールベース:2845mm
●車両重量:2160kg
●エンジン:V10DOHCツインターボ
●排気量:4991cc
●最高出力:580ps/6250-6700rpm
●最大トルク:650Nm/1500-6250rpm
●駆動方式:4WD
●トランスミッション:6速AT
●車両価格:1660万円(2008年当時)

[ アルバム : アウディRS6の20年・C6 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

13件
  • もう14年前なのか。
    V10は知ってたけどツインターボとは知らなかった。
    この時代で580馬力のステーションワゴンとか凄いね。
    欧州の金持ち御用達かな?
  • これ系を検討したんだが、
    ノンターボのs6ですらセンサーを
    替えるのにエンジン降ろすとのことと、
    八本もある!?ほぼ嫌がらせ。
    ターボあるRSはどうなることやら?
    とメンテに不安を感じ断念した。
    v10のM5のはまた違う魅力があんだがね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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