2020年、注目のあの輸入車はいつ日本にやってくるのか。関係者のコメント、市場動向などの取材をもとに、Motor Magazine誌では徹底検証している。最終回はスポーツカーを中心に見ていこう。(以下の記事は、Motor Magazine 2020年2月号より、タイトル写真は フェラーリ ローマ )
注目はフェラーリ ローマと、これに対抗する新型シボレー コルベット
2020年、注目の輸入車はまだまだ多い。とくに興味深いのは、スポーツカーの動きが活発なこと。2019年、フェラーリはポルトフィーノのクーペバージョンとなる「フェラーリ ローマ」を発表しているが、そのでザインはポルトフィーノとまったく異なるもので、古き良き時代のエレガントさを備えた美しさには早くも傑作の声が上がっている。その日本導入はもうすぐ、年内には上陸すると見られている。フェラーリでは、昨年すでに発表されている最強のV8エンジンをミッドに搭載する「F8トリブート」のデリバリーも始まりそうだ。
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ブランド初のピュアEVとなる「タイカン」が話題のポルシェでは、新型「911カレラ」もいよいよ上陸。ポルシェにとって忙しい1年になりそうだ。この後、911シリーズのモデル追加も進むことだろう。
「シボレー コルベット」のフルモデルチェンジも見逃せない。2020年1月10日に日本でも発表されたが、ミッドシップへの変身は「史上最大の進化」とも言われる。日本上陸が待ち遠しい。
ランボルギーニはレーシング仕様とでも言うべき、後輪駆動のウラカンを発表。これが2020年前半の目玉となる。
スポーツカー以外にも注目すべきモデルは多い。ベントレーからは、2019年6月に国内発表された第3世代の「フライングスパー」と、新たにV8エンジンを搭載した「コンチネンタルGT」のデリバリーが始まる。
このほか、フルモデルチェンジされた「プジョー208」に対する期待も大きい。EVモデルとへ移行して開発されたという新型はどんなモデルになるのだろう。
ポルシェ タイカン 日本導入予定 2020年末頃
ポルシェ初のピュアEV。欧州の高性能BEVは大量の電池を積む関係上、パッケージング的に有利なSUV形状が多いが、全高1380mm前後と低く、4ドアながら極めてスポーティなアピアランスを実現。ターボSはシステム出力625ps、最大トルク1050Nmで0→100km/h加速2.8秒という俊足だ。
ポルシェ 911 カレラ 日本導入予定 2020年秋頃
2019年5月にジャパンプレミアが行われた992型911も、実車のデリバリーはこれから本格化するタイミングだ。現在日本でオーダーが可能なのは385psの911カレラ、450psのカレラS、そしてその4WD版であるカレラ4Sの3タイプ。ボディはクーペとカブリオレが選べる。今後もポルシェはスケジュールどおり、タルガやGTS、ターボ、GT3などが加わるはずだ。
フェラーリ ローマ 日本導入予定 2020年内
フェラーリのエントリーモデル「ポルトフィーノ」のクーペ版というべき存在だが、ルーフの収納スペースが要らないためよりスリークなデザインとなったテールエンドは素直に美しい。フロントミッドに搭載され後輪を駆動するエンジンは3855ccのV8ツインターボ。620ps/760Nmという実力だ。
フェラーリ F8トリブート 日本導入予定 2020年内
フェラーリラインナップの中心的存在と言えるのがV8エンジンをミッドシップに搭載するベルリネッタ。F8トリブートはその最新作であり、488の後継という位置付けである。3.9LのV8ツインターボは488の高性能版ピスタと同じ720ps/770Nmを発生する。エアロダイナミクスを強化したボディや、シャシコントロールシステムの熟成などキメ細かい進化が見られる。
シボレー コルベット 日本導入予定 2020年末頃
2020年1月の東京オートサロンで国内で初公開された8代目新型コルベット。最大の話題は伝統のフロントエンジン/リアドライブをやめて、ミッドシップの後輪駆動になったことだ。キャブフォワードとなったスタイルは斬新で、エンジンはスモールブロックの6.2LV8OHV 16バルブを搭載。出力は495ps/637Nm。
ルノー メガーヌ R.S. トロフィーR 日本導入予定 2020年春頃
ニュルブルクリンクのラップタイム短縮を命題に作られ、4WSの4コントロールやリアシートの廃止などで130kgも軽量化。エンジンはトロフィーと同じ300ps/400Nmの1.8Lターボながら、車高調節機能付きオーリンズ製ダンパー、大容量のブレンボブレーキ、トルセンLSDなどを備える。
MINI ジョンクーパーワークス GP 日本導入予定 2020年春頃
2019年11月のロサンゼルスショー2019で発表された、MINI史上最強モデル。3ドアをベースに2シーター化、ボディのモディファイと剛性アップ、306ps/450Nmエンジンの搭載などが行われ、ニュルで8分切りを実現したこのクルマは、全世界3000台の限定モデル。日本には240台が割り当てられ、すでに予約受注が始まっている。
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