1989年9月、大成功を収めた初代ロードスターが日本でデビューしてから約9年後の1998年1月、ロードスター は2代目NB型へと進化した。
「初代が大成功すると2代目はたいてい失敗する。なぜなら変えなくてもいいところまで変えてしまうから。だから私は主査に任命された時、あえて『初代は失敗した』と思うことにした。なぜなら、モデルチェンジの目的が『変えること』になってはいけないからだ」
【くるま問答】アイドリングストップ機能はよいことばかりではない。OFFスイッチはいつ使う?
2代目ロードスターの開発責任者・貴島孝雄氏は、そう語った。
この言葉が物語るように、NBロードスターは初代モデルのボディサイズや価格帯を継承しながら、性能を使い切る楽しさを基本コンセプトに掲げている。そして「初代ロードスターの良さ」を徹底的に分析し、「変えなくてもいいもの」を明確化させた。スポーツカーにふさわしい走りを重視し、重量を増やさず、ハイテクは使わない。これらを総合した結果、NAのプラットフォームをベースに開発が進められた。
モアパワーを求む声を跳ね除け、信念を貫く
エンジンはB6型エンジンを積む1.6 LのNB6CとBP型エンジンを積む1.8LのNB8Cを設定し、エントリー指向の1.6Lには5速MTと4速AT、スポーツ指向の1.8 Lには6速MTを組み合わせた。しかし、北米からは、「もっとパワーを!」という声があったのも事実。では、2代目を2 Lにしたら、3代目は2.5 Lになり、3代目は3 Lになるのか……こんなことをすれば、本来作ろうとしていたロードスターではなくなってしまう。そんなことを念頭に開発は進められた。
その結果、エンジン、トランスミッション、サスペンションといった駆動系は変更せず、これらを構成するメカニカルコンポーネントのあらゆる箇所を見直し、目的どおりの「NAの正常進化」を貫き通した。
マツダのスポーツモデル伝統のT型インストルメントパネルを採用
NAロードスターが世界で支持されたことで、日本、アメリカ、フランクフルトでデザイン開発が進められた。その結果、一見してロードスターとわかるフロントのエアインテーク、コンビネーションランプ、ターンシグナルランプなどの形状を引き継いだ、アメリカ案が採用された。そのスタイリングは、NAの特徴だったリトラクタブルヘッドライトを廃止し、ボリューム感を強調するデザインだった。
リトラクタブルヘッドライトの廃止は軽量化にも貢献し、左右で合計約5kg減を実現した。そして、ボディサイズは全長3995mm×全幅1680mm×全高1235mmとNAとほぼ同じだが、全幅は5mmほど拡大している。これによる空力性能低下を懸念して、リトラクタブルヘッドライトを採用しなかった経緯もある。
初代NAロードスター から評価が高かったソフトトップは、ビニール製リアウインドウからガラス製に変更された。これは年数が経つにつれ、ビニールウインドウが白濁すると指摘されたからだ。しかし、ガラス化にすると開発テーマでもある軽量化に反してしまう。カラス化を実現するためにソフトトップのシステムを改良することで、ビニールウインドウと等々の重量を実現することに成功した。
そして社内からは「チルトステアリングを装備しないのか」「シートは電動式に」など、様々な要望が寄せられた。だが、「ロードスターはライトウエイトスポーツカーであるべき」というNAの基本理念を貫き通した。2代目NBロードスターの開発陣は、NAが残した守るべきものをしっかりと見極め、良いところをしっかりと深化させて誕生したのだった。
[ アルバム : NBロードスター はオリジナルサイトでご覧ください ]
マツダ ロードスター(NB型・1.6L) 主要諸元
●全長×全幅×全高:3955×1680×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●重量:1000kg
●エンジン型式・種類:B6-ZE・直4 DOHC
●排気量:1597cc
●最高出力:125ps/6500rpm
●最大トルク:14.5kgm/5500rpm
●トランスミッション:5速MT/4速AT
●タイヤサイズ:185/60R14
●価格:177~205.8万円
マツダ ロードスター(NB型・1.8L) 主要諸元
●全長×全幅×全高:3955×1680×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●重量:1000kg
●エンジン型式・種類:BP-ZE・直4 DOHC
●排気量:1839cc
●最高出力:145ps/6500rpm
●最大トルク:16.6kgm/5500rpm
●トランスミッション:6速MT/4速AT
●タイヤサイズ:185/60R14
●価格:218.5~244.3万円
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
三重県の「北勢バイパス」、2024年度内に四日市の中心部まで開通! 通勤ラッシュの緩和にも期待。 【道路のニュース】
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
「昔あったなぁ」装備 「燃料コック」操作したことありますか?
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
素直な操縦性とスライドコントロールの楽しさはNBの良さだと思う。