現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スズキが5速MTの新型「軽ワゴン」発売! 1か月ぶりに復活!? いまや希少なクルマに対する販売店への反響は?

ここから本文です

スズキが5速MTの新型「軽ワゴン」発売! 1か月ぶりに復活!? いまや希少なクルマに対する販売店への反響は?

掲載 41
スズキが5速MTの新型「軽ワゴン」発売! 1か月ぶりに復活!? いまや希少なクルマに対する販売店への反響は?

■軽ハイトワゴンでは唯一の5MTを採用したワゴンR

 スズキのロングセラーモデルである「ワゴンR」が一部仕様変更して11月24日に発売されました。
 
 国産車では貴重な5MTも復活されるとのことですが、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。

【画像】「えっ…!」 これがスズキ5速MTマシン! デザインを画像を見る!(36枚)

 いまでこそ、現在の軽乗用車はハイトワゴンが当たり前になっていますが、30年前までの軽乗用車は同社「アルト」のようなハッチバックが主流で居住スペースに課題がありました。

 そこでハッチバックの居住スペースの少なさを克服すべく、全高を稼ぐことで大人4人が乗車しても快適な車として誕生したのが1993年に誕生した初代ワゴンRです。

 ワゴンRは同社ハッチバックの「セルボ」のプラットフォームを流用し、乗用車の着座感でありながらリッターカーを超える快適性を実現したことで、スズキの想定以上のヒットとなりました。

 発売当初は自然吸気モデルのみのラインナップでしたが、販売が好調になるとターボモデルの登場や雑貨販売店の「Loft」とコラボしたモデルも登場し、当時のスズキでは一番の台数を販売するクルマとなります。

 その後は、ダイハツ「ムーヴ」やホンダ「N-WGN」などライバルメーカーも続々とワゴンRと同じ形状のクルマを開発し、軽ハイトワゴンという新しいカテゴリが誕生しました。

 1998年に誕生した2代目ワゴンRでは、先代モデルと比較して丸みを帯びたフォルムが特徴で、おもに細部の熟成や内外装の質感アップに重点を置きました。

 そして2003年にモデルチェンジした3代目では、初代のようなスクエアフォルムを採用し、走りも軽自動車トップクラスを実現することで、国内軽自動車登録台数を7年連続で1位を獲得する快挙を達成しました。

 4代目モデルは2008年に誕生し、キープコンセプトながらもスタイリングはさらに上質さを増し、室内空間の拡大や燃費性能や走行性能の向上を実現しました。

 安全装備で大きな変革期となったのは2012年にフルモデルチェンジした5代目で、減速時に蓄電した後に発電することでガソリンの消費を抑える機能の「エネチャージ」ではJC08モードの燃費で32.4km/Lを達成するほどです。

 また、赤外線センサーで危険を察知した時に自動ブレーキが働く「レーダーブレーキサポート」を採用するなど安全性能も大きく向上しました。

 6代目となる現行モデルは2017年に誕生し、室内空間を拡大するべくスクエアなボディを採用します。

 バリエーションは3種類あり、四角のヘッドライトが初代モデルを彷彿させる「標準モデル」と上下2段に分けられたヘッドライトとグリルが特徴的な「FZ」、縦長のヘッドライトと開口部の広いグリルが特徴的な「スティングレー」です。

 ただし、2017年のマイナーチェンジでFZは廃止され、薄型ヘッドライトが特徴的な「カスタム Z」が追加されました。

 パワートレーンは自然吸気ガソリンエンジンと、発進や加速をモーター駆動で補助的におこなうマイルドハイブリッドがあります。

 さらにマイルドハイブリッド車には、自然吸気とターボエンジンの2種類があって、ターボモデルではフル乗車の移動もスムーズな走行が可能です。

 なお、燃費は軽ワゴンで最高峰の低燃費で、WLTCモードで25.2km/Lの数値となっています。

 トランスミッションは全車CVTで、2017年に標準モデルの一部のグレードにフロアシフトの5MTが追加されました。

 ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1650mmで先代モデルと同サイズですが、ホイールベースを35mm延長させた2450mmになったことで、さらに広大な居住空間を実現します。

 また、ハイテンションスチールの積極採用や各部材の見直しで最大70kgの軽量化に成功し、軽ハイトワゴンでは最軽量の780kgを達成しました。

 インテリアではワゴンR初のセンターメーターを採用し、運転席周りの開放感に繋がりましたが、センターメーターは視線移動も大きく安全面で不安もあるため、軽自動車としては初となるヘッドアップディスプレイを採用しました。

 安全面では、レーダーとデュアルカメラによる「スズキセーフティサポート」を採用することで、夜間の歩行者の衝突被害も軽減させています。
 
 2023年10月2日に実施された小改良は法規対応に伴うもので、車両後退時の事故防止のためにバックカメラや検知システムの装着が義務付けられる「後退時車両直後確認装置」の対応となっています。

 そんなワゴンRに対して、販売店にはどのような反響が寄せられているのでしょうか。

 関東圏のスズキの販売店担当者は、次のように話します。

「ワゴンRのMT仕様は、昔から一定数のファンがいるクルマです。

 反響としては『ワゴンRは走りも楽しい』などと言っていただけて、居住性が高いだけでなく、MTとしての走りにも定評がある1台なのではないかと感じています。

 ワゴンRをお乗りになっているお客様のなかには、ステッカーやラッピングで、独自のカスタムなどを行なっている人も少なくない印象で、そのようなファンが多いモデルである印象を受けます」

 また、関西圏の販売店担当者は、次のように話します。

「ワゴンRのMT仕様に対して、ご興味を持たれるお客様からすでにいくつかお問い合わせをいただいております。

 印象としては現行モデルに乗られている方や、取り回しのしやすいクルマを探している方が多いように感じます。

 反響としては『マニュアルを楽しみたい』と言ったお声を頂戴しており、近年では減っているマニュアル車の需要が集まっているように感じています」

 このように、年々マニュアル車が減っているなかで、5速MTが展開されるワゴンRは、居住性と走りの二つを楽しみたいユーザーにとっては、最適な1台なのかもしれません。

※ ※ ※

 仕様変更の発表から1ヵ月後、FXのFFと4WDに5速MTの取り扱いが再開されました。

 価格は原材料の高騰もあって2WD車が129万4700円、4WD車が141万7900円となっており、従来モデルと比べて7万7000円の値上げとなっています。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
くるまのニュース
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
くるまのニュース
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
レスポンス
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
日刊自動車新聞
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
AutoBild Japan
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
くるまのニュース
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
レスポンス
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
モーサイ
昔じゃ考えられない「長期の夏季休暇」を設定する新車ディーラー! 最大10連休なんて店もあるが裏で苦悩するディーラマンもいる
昔じゃ考えられない「長期の夏季休暇」を設定する新車ディーラー! 最大10連休なんて店もあるが裏で苦悩するディーラマンもいる
WEB CARTOP
トヨタが「新たなクラウン」を初公開! 話題の「エステート」はどうなる? SUVやセダン以外のモデル登場は? クラウン群の行方とは
トヨタが「新たなクラウン」を初公開! 話題の「エステート」はどうなる? SUVやセダン以外のモデル登場は? クラウン群の行方とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」マフラーから白煙の原因を排気ポートから診断!
カワサキ「Z2」マフラーから白煙の原因を排気ポートから診断!
バイクのニュース
サーブ 9-3Xは派手さはないが、よくできたクロスオーバーSUVだった【10年ひと昔の新車】
サーブ 9-3Xは派手さはないが、よくできたクロスオーバーSUVだった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
6月販売ランキング、NーBOX首位返り咲き!ダイハツ・タント3位に浮上!(24年6月の全乗用車 国内販売登録ランキングTOP20とブランド別販売台数 )
6月販売ランキング、NーBOX首位返り咲き!ダイハツ・タント3位に浮上!(24年6月の全乗用車 国内販売登録ランキングTOP20とブランド別販売台数 )
カー・アンド・ドライバー
スバルから新「凄い4ドアセダン」登場! 300馬力超えの水平対向ターボエンジン搭載!? 謎の「X FUTURE」が九州を走る!?
スバルから新「凄い4ドアセダン」登場! 300馬力超えの水平対向ターボエンジン搭載!? 謎の「X FUTURE」が九州を走る!?
くるまのニュース
巨大リアウイングがそびえ立つ! 670馬力の史上最強・最速のWRX 米国スバル「WRXプロジェクト・ミッドナイト」登場
巨大リアウイングがそびえ立つ! 670馬力の史上最強・最速のWRX 米国スバル「WRXプロジェクト・ミッドナイト」登場
VAGUE
夜間も車が停めやすい! 埋め込み型ソーラーライトが便利 
夜間も車が停めやすい! 埋め込み型ソーラーライトが便利 
月刊自家用車WEB
トヨタ新型「“タフ”バン」発表! 超“斬新”シフト&大口顔がカッコイイ! 超静音な「プロエースE」伊で登場
トヨタ新型「“タフ”バン」発表! 超“斬新”シフト&大口顔がカッコイイ! 超静音な「プロエースE」伊で登場
くるまのニュース
新型[フロンクス]はいいところ取りのサイズ感! 全長が[ライズ]全幅が[ヤリスクロス]と同じ! 取り回し性能は1番だった!
新型[フロンクス]はいいところ取りのサイズ感! 全長が[ライズ]全幅が[ヤリスクロス]と同じ! 取り回し性能は1番だった!
ベストカーWeb

みんなのコメント

41件
  • sid********
    ハイトワゴンのワゴンRより、アルトにMTが欲しい。
  • kgp********
    軽ハイトワゴンが出始めた時代を話題にするのだったら、ワゴンR・ムーヴ・《ライフ》だろうと思うのは自分だけだろうか?
    N-WGNでは時代が違いすぎると思うんだが…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

129.5158.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.1300.0万円

中古車を検索
ワゴンRの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

129.5158.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.1300.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村