トヨタが誇る二大ハイブリッドカーの「プリウス」と「アクア」。両車は、日本の新車販売市場で人気の高いクルマです。
近年、普及しているハイブリッドカーのジャンル内においても注目度が高いモデルですが、同じトヨタのプリウスとアクアにはどのような違いがあるのでしょうか。
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トヨタの人気ハイブリッド車「プリウス」と「アクア」 プリウスは、世界初の量産ハイブリッド車として1997年に登場し、2代目(2003年から2009年)、3代目(2009年から2015年)、そして現行モデルの4代目(2015年)と続いています。現行モデルでは、標準車のほかにプラグインハイブリッドモデルの「プリウスPHV」も存在。
一方、アクアは2011年の登場から2018年現在まで、フルモデルチェンジすることなく度重なる商品改良を施して販売。SUV風の「クロスオーバー」というグレードも設定しています。
両車を比較したときに気になるポイントとしては、ボディサイズの違いが挙げられます。
プリウスは、全長4575?×全幅1760mm×全高1470?から1475mmに対して、アクアは全長4050mm×全幅1695mm×全高1455mm(クロスオーバー除く)です。ボディタイプでも、セダンのプリウス、コンパクトカーのアクアと外観上でも違いがあります。
ホイールベースや最小回転半径も、プリウスよりアクアの方が小さい設計になっています。プリウスがホイールベース2700mm、最小回転半径5.1m(ツーリングセレクション除く)に対し、アクアはホイールベース2550?、最小回転半径4.8m(クロスオーバー除く)です。アクアはコンパクトで車両間隔が掴みやすく、小回りが利くので、プリウスよりも運転しやすいクルマといえます。
両車の日常における使い勝手において、トヨタの販売店スタッフは次のように説明しています。
「ボディサイズに関していうと、『アクア』は俗にいう5ナンバー車です。それに比べて『プリウス』は、『アクア』よりも一回り大きいので、安定感があります。 また、普段の買い物などであれば差はありませんが、旅行やゴルフなどの際には収納力に差がでます。家族が3人、4人乗って快適に過ごせるという面では『プリウス』が良く、近場での利用が多ければ『アクア』が小回りも効くので良いかも知れません」
※ ※ ※
ハイブリッドカーの一番の特徴といえるのが、燃費の良さです。ハイブリッドカーの燃費が良い理由としては、エンジンと電気モーターが、場面によって適した働きをするため高効率となっており、ガソリン車と比べて、低燃費を実現することができるのです。
プリウスのパワートレインは、1.8リッターガソリンエンジン+モーターで、2WD/4WD(E-Four)を選択可能。対して、アクアでは、1.5リッターガソリンエンジン+モーター(2WD)を展開しています。
カタログ燃費(JC08モード)は、プリウス(34.0km/Lから39.0km/L)、アクア(34.4km/Lから38.0km/L)です。
安全性能や価格ではどんな違いが存在する? 同じトヨタから販売されているプリウスとアクアは、両車とも予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載しているので、安全性能に大きな違いはありません。
しかし、近年増加傾向にある「ペダルの踏み間違い」問題に関する装備には細かな違いが存在。踏み間違えても衝突回避を最優先にサポートする「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」は、プリウスが上級グレード(A、Aプレミアム)に標準装備していますが、アクアは全車オプション装備となっています。
また、後退時などに衝突して慌てたドライバーが、アクセルを踏み込んだままシフトを「R」から「D」へ変更した際、画面表示で注意を促し、ハイブリッドシステム出力を抑える「ドライブスタートコントロール」は両車とも標準装備です。
2018年12月にマイナーチェンジし、フェイスデザインを変更したトヨタの「プリウス」 そして、クルマを選ぶ上で最重要視する点といえば、車両価格です。ハイブリッドカーは、エコカー減税など税金面で優遇されるというメリットがありますが、ガソリンエンジン車に比べて、車両本体の価格が高いです。
プリウスとアクアの価格を比べると、その差は歴然でプリウスに比べアクアの方が、圧倒的に価格が安くなっています。エントリーグレードの「アクア Lグレード」が178万5240円に対し、プリウスのエントリーグレード「E」は251万8560円と、約70万円の差があります。
上級グレード(特別仕様車やGR除く)では、アクア「G/G“ソフトレザーセレクション”」と、プリウス「Aプレミアム“ツーリングセレクション”」に約120万円の差が存在。
先進安全運転支援技術や快適性/利便性などの各装備によって価格差は生じるため、クルマを使う用途によって選ぶ必要があります。
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