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夏の猛暑を乗り切る…理想のドッグフレンドリーコンパクトミニバン、新型『フリード』登場!【青山尚暉のわんダフルカーライフ】

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夏の猛暑を乗り切る…理想のドッグフレンドリーコンパクトミニバン、新型『フリード』登場!【青山尚暉のわんダフルカーライフ】

夏の暑い時期に愛犬と快適にドライブするためのドッグフレンドリーカーの要件のひとつとして、愛犬の特等席である後席の空調環境が挙げられる。軽自動車はもちろん、セダン、ステーションワゴンでも、後席エアコン吹き出し口のないクルマが少なくない。車内空間の広さやシートアレンジ性の良さから愛犬を乗せるのに相応しいミニバンでは、Mクラスボックス型ミニバンなら2/3列目席頭上左右にエアコン吹き出し口のあるのが普通だが、手頃なサイズで扱いやすいコンパクトミニバンは3列シートの大空間を持っていながら、エアコン吹き出し口は前席のダッシュボードにしかなかったのが実情だ。

◆悩ましい夏の暑さ対策
自動車メーカーが「後席の空調環境に配慮しています」と説明していても、今年のような猛暑、いや、危険でもある酷暑に見舞われた夏のドライブでは、後席まで涼しくするためにはエアコンの設定温度を低くせざるを得ず、前席の乗員にとっては寒すぎたり、それでも後席の車内温度はなかなか下がらない…という事態になりがちなのである。

【フリード vs シエンタ】スペック比較…人気のミニバン、ガソリンモデルの違いは?

愛玩犬の多くは湿度が低く、気温も安定した北ヨーロッパが原産とされ、日本の夏のジメジメや暑さは、1年中毛皮を着ていて足の裏からしか発汗できない犬にとっては不快もいいところ。ドライブ中に熱中症を発症し、最悪命を落とすことだってあり得るのだ。

わが家の場合、暑い時期に愛犬をクルマに乗せる際、あらかじめ車内の熱気を外に逃がし、エアコンを作動させてからにしていて(真夏の晴天時に屋外に止めたクルマの車内温度は70度に達することもあるという)、後席の愛犬の乗車位置に車内温度計を設置し、後席の温度を前席でセンシングしているが、ステーションワゴンタイプの後席エアコン吹き出し口から冷風がそよそよ出ているぐらいでは、なかなか後席の車内温度が下がらないことを確認している。スーパーハイト系軽自動車やボックス型ミニバンなどにある、リヤサイドウインドーのロールサンシェードがあればまだ直射日光の照射を和らげてくれるのだが、それがないわが家のステーションワゴンには、マグネット取り付けタイプの遮光カーテンを使うこともある。

で、本題である。すでに説明したように、手頃なサイズでありながら、乗員と愛犬、荷物の乗車、積載フォーメーションが自由自在に行えるコンパクトミニバンは、ドッグフレンドリーカーとして相応しい車種にはなるものの、これまで後席にエアコンの冷風を直接送り出してくれる機能を持ったクルマは皆無だった。唯一、それに近い機能を持っていたのはトヨタのコンパクトミニバンである『シエンタ』の天井サーキュレーター。後席へ送風することで車内の空気を効率的に循環させ、冷たい空気や温かい空気の偏りを解消してくれる装備なのだが、しかし標準装備ではなく、上級のZ、Gグレードに2万7500円から2万9700円のオプションとなっているのだ。少しでも安く買いたい、そのオプション装備によって納期が遅れる…となれば、スルー(装着を諦める)してしまうこともあるだろう。しかも、サーキュレーターは直接、冷風が出るわけではないので、後席用エアコン吹き出し口とはそもそも後席を冷やす、涼しくさせる能力がまるで違うと言っていい。

◆リアクーラーは愛犬と猛暑を乗り切るベストな機能
しかし、コンパクトミニバンがちょうどいいサイズと考える愛犬家と愛犬とって、後席空調環境を含めた理想のドッグフレンドリーコンパクトミニバンが登場したのだから、もう、ドライブ中の愛犬のための暑さ対策に関しての心配は無用だ。そう、国産コンパクトミニバンの代表格であり、ファミリーやアウトドア派、車中泊派から愛犬家にも支持され続けてきたホンダ『フリード』の3代目となる新型の登場である。

新型フリードは標準車のクリーンですっきりとしたエクステリアデザインとなる3列シートの6/7人乗りが選べるフリード AIR(エアー)と、先代よりSUVテイスト、クロスオーバーテイストを強め、エアーとは別物のエクステリアデザインが与えられた3/2列シート、6/5人乗りが選べるフリード CROSSTAR(クロスター)の2タイプが用意されている。スライドドアからの人、愛犬の乗降性の良さ、愛犬の特等席となる後席横のリヤウインドーに日差しを和らげ、車内温度の上昇を抑制するロールサンシェードを備えた快適性に加え、なんとコンパクトミニバン&フリード初の天井に設置されたリヤクーラーをエアーの上級グレードのEX(2列目キャプテンシートの6人乗りと2列目ベンチシートの7人乗り)、およびクロスターの3列シート仕様(2列目キャプテンの6人乗り)に“標準装備”!

リヤクーラーだからエアコンと違い、暖房機能は持たないものの(後席用ヒーターダクトは足元にある)、犬が苦手な暑さ、湿度対策としては、クーラーで十分と言っていい。しかも、薄型リヤクーラー本体で5段階の風量調節ができるだけでなく、設定温度は前席のエアコン設定温度によるものの、前席からでもON/OFF、風量の調整が可能(リヤクーラーコントロールのON/OFF、リヤクーラーの5段階の風量、ON/OFFスイッチがある)。

走行中、車内温度が安定したら、後席の愛犬が冷えすぎないように設定温度、風量を変更することもできるから文句なしである。酷暑の夏のドライブには欠かせない装備と言っていいだろう。なお、オートエアコンのA/CスイッチをOFFにしてコンプレッサーを停止させた状態でリヤクーラーを作動させれば、送風だけのサーキュレーター代わりとしても使用可能だ。

◆上質でゆったりとした乗り心地
そんなリヤクーラーの装備だけでも、コンパクトミニバン最強のドッグフレンドリーポイントを持ち合わせていることになるのだが、実は新型フリードのドッグフレンドリーポイントはほかにもある。まずは、まるで上級ミニバンのステップワゴンに乗っているかのような、穏やかでゆったりとした快適すぎる乗り心地の良さである。そう書くとフワフワした乗り心地を想像しがちだが、そうではない。フラットかつ前後左右の姿勢変化が少ない上質な乗り心地であり、車内でどこかにつかまれない犬にとっても理想的で安心、快適に乗っていられるのである。

さらに、アクセルレスポンス、ブレーキの効きも確かかつ穏やか。アクセルをラフに踏んでもドーンと前に出ず、ブレーキをラフに操作してもガツンと止まることもない、乗員、愛犬に優しい挙動、快適すぎる走行性能にしつけられているのも新型フリードならではだ。

それは高速走行でACC(アダプティブクルーズコントロール)を使っているときも、である。新制御のACCは減速も再加速も実に自然でスムーズに行ってくれるのだ。

◆高い静穏性で、愛犬も安心
ドッグフレンドリーポイントはそれにとどまらない。犬は聴覚に優れ、騒音が苦手な犬も少なくない。わが家の自称自動車評論犬!? 歴10年のジャックラッセルのララも、ドライブ中、静かなクルマだとすぐにスヤスヤ気持ち良く寝てしまうのだが、エンジンやロードノイズがうるさいクルマだと「寝ているどころじゃないわん」と落ち着かず、そわそわして起きたままでいたりする(乗り心地の良否に関しても)。

ところが、新型フリードの車内の静かさは、“静音ミニバン”と呼んでいいほどのクラスを超えたレベルにあり、基本的な遮音、吸音性能の進化はもちろん、エンジン、ロードノイズの遮断を含む車内の静粛性について、常識的な1列目席(ショーファーカーを除いてほとんどがそう)でなく、異例にも2列目席にフォーカスした静かさを追求している(走行性能についても2列目席を重視している!!)。これはミニバンならではの多人数乗車時の車内の快適性、1-3列目席の会話を容易にする会話明瞭度向上のための設計なのだが、結果、愛犬の特等席となる2列目席(後席)に乗車した愛犬の耳にも優しいことになる。実際、筆者が2列目席に乗車してみても、ドッグフレンドリーカーとしてお薦めのハイブリッド=e:HEVモデルであれば出足の静かでスムーズなEVモード走行時はもちろん、ハイブリッドモード、高速走行で効率的なエンジンモードのいずれの走行モードでも、2列席が静かなのは当然として、クッション性がありかけ心地もいい3列目席と1列目席の間でも小声で会話できるほどだったのだ。

◆至高のドッグフレンドリーカー!?
乗り心地と車内の静かさにクラスを超えた素晴らしさがあり、リヤクーラーが装備された(グレード別)新型フリードは、まさにコンパクトなサイズのミニバン、ドッグフレンドリーカーを望む愛犬家と愛犬にとって、理想的な1台になるということだ。家族4~5人でドライブする際も、座面が比較的フラットで、リヤクーラーの冷風が届く3列目席に愛犬を乗車させることも可能な乗車フォーメーションの自在度さえあるのだから。

ホンダには純正ドッグアクセサリーとしてHonda Dogシリーズが用意され、小中型犬なら後席用「ペットシートサークル」が6人乗り2列目キャプテンシートにもぴったり装着できる。多頭、大型犬を後席に乗車させるのであれば、後席用「ペットシートマット」がハンモック状に敷ける7人乗り2列目ベンチシート仕様を選択すればいいだろう。

2列目席に2-3列目席スルーが可能なキャプテンシートとベンチシートの両方が用意されているのは、国産コンパクトミニバンでは現時点でフリードのみとなっている。

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みんなのコメント

8件
  • hss********
    犬は音に敏感ですから4気筒で正解です。
  • ザ・ファイナル・タカヒロ
    フリードは顔がスッキリしてるし使い勝手も良いしこりゃ売れるね
    走りに関してはF1常勝メーカーのエンジン屋だから文句無しだな

    そーいやカングーのデザインパクったシエンタwと比較してるけどそもそもトヨタは選択肢に無いんだよね
    何でかって言ったら
    トヨタってF1戦績0勝140敗wで世界に恥さらして逃げたから恥ずかしいしw
    バカ息子がもうF1無理言って泣きながら逃亡会見したの思い出すよなw

    しかも最近のトヨタは不正車両も平気で売りつけるしコスト削減ハリボテ車ばっかりになっちゃったからなあ
    シエンタwはカングー買えなかったから妥協してパチモン買った思われるのが恥ずかしいしw

    最終的にすべての面でフリードの圧勝となるよね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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