■クルマはかくしてつくられる、キッザニアで学ぶクルマづくり
東京モーターショー2019は、これまでのモーターショーと違って体験型のプログラムが多数用意されています。人気の子ども向け職業体験型施設「キッザニア」と自動車メーカーがコラボレーションしたプログラムもそのひとつです。ここではマツダ、三菱、日産、ダイハツの4メーカーのクルマを作る体験プログラムをご紹介します。
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●マツダのこだわりを砥石で知ろう
東京モーターショー2019で自社初の量産車EV「MX-30」を発表したマツダ。「ヒューマンモダン」をコンセプトにしたデザインは、いかにもマツダらしくスタイリッシュです。近年のマツダ車は、デザイン力が高く評価されています。
デザイナーがこだわり抜いて描いたボディラインを、実車のボディパネルで再現することは非常に高い技術が要求されます。
金型でプレス加工された鉄板の表面は、そのまま塗装されても美しいボディパネルにはなりません。マツダはここに非常にこだわりを持っていて、金型職人たちが手作業で仕上げていくのです。
この金型の表面を砥石で仕上げていく過程を子どもたちは体験します。
まず子どもたちは作業服を着用します。それから各自の持ち場で、用意されたプレートを砥石で研いでいくのです。そしてこの砥石こそが、マツダがこだわった専用の「魂動砥石」なのです。
マツダがこの体験プログラムでこだわったのは、「リアル」です。ブースに持ち込まれた工具やゴミ箱といった備品に至るまで、広島の工場で実際に使用されているものを持ち込み、本当の工場の一角を再現しているのです。
扇風機や安全ヘルメットももちろん実際に使われているものがディスプレイされています。さらには、窓の向こうに見える景色も、実際に工場から見える景色を写真で再現するというこだわりようです。
マツダのグローバル販売&マーケティング本部 ブランド戦略部 アシスタントマネージャーの遠澤美佳さんにお話を伺うと、「キッザニアではリアルな仕事体験を子どもに経験してもらうと聞いていました。そこで、体験する空間も本当の工場と同じようにすることで、リアルな体験を子どもたちにしてもらおうと思いました」とのこと。
このリアルさは、子どもだけでなく、マツダファンのお父さんのハートをキャッチすること間違いありません。
ちなみに、自分の手でピカピカに仕上げたプレートは、記念品として持ち帰ることができます。
●ダイハツでは低コスト・高品質なクルマづくりを組み立てラインから学ぶ
ダイハツのブースには1台の「コペン」が置かれています。ダイハツの体験プログラムは、このコペンのヘッドライト、フロントバンパーを組み付けるというものです。このプログラムを通じて、子どもはクルマの組み立て工程を学びます。
組み立てには実際の工具を使用しますが、組立ラインで使用する電動インパクトレンチは子どもには重すぎるので、軽量のものを使用します。
また、パーツの接合部は、本物だと取り付けに熟練の経験が必要とされる箇所もあるので、一部を子ども向けに加工して簡単に取り付けることできるよう配慮されています。
子どもたちが組み立てて仕上がったクルマは、実際に一般道路を走ることができる実車です。子どもたちの「クルマの内部はどうなっているのだろう」という知的好奇心を満たす体験プログラムとなっています。
ダイハツは、DNGA (Daihatsu New Global Architecture)の理念のもとに、「良品廉価」に挑戦しているメーカーです。「お客様に寄り添ったモノづくり」への想いのファーストステップは車両価格です。そのためにグローバルに通用する低コスト・高品質なクルマづくりを実現する「SSC(シンプル・スリム・コンパクト)な工場」づくりをダイハツは進めています。
部品点数や組み立て工数の削減は、ダイハツが目指す低コスト・高品質なクルマづくりに必要不可欠なものです。組み立てラインの体験プログラムは、こうしたダイハツの企業理念に子どもたちが触れることでもあるのです。
■お絵かき好きのキッズ集合! クルマをデザインしてみよう
クルマをデザインするところから子どもたちに体験してもらおうというプログラムを用意したのが、三菱と日産です。ただし、両社のプログラムはまったく異なったアプローチから子どもたちにクルマの魅力を伝えています。
●描いて、作って、走らせて、クルマを好きになる日産
日産では、クルマがどのようにして作られるのかを、子どもに概念的に伝えるプログラムを用意しました。
まず子どもたちにどのようなクルマを作ってみたいのか、スケッチしてもらいます。次にそのスケッチをアクリル粘土で立体化します。粘土は混ぜて微妙な色合いにすることもでき、マーブル模様にしたり、子どもたちの想像力がいかんなく発揮されます。
このときに、子どもたちには自由な発想でクルマを描き、作ってもらうとのことです。カタチがクルマではなく動物であってもよいそうです。
出来上がったアクリル粘土の作品は、専用の3Dスキャナーでデータ化されます。データ化されたデザインモデルは、モニターのなかにCGとして登場し、バーチャルな街を自由に走り回ります。
このバーチャルタウンを走るデザインモデルの進路をタッチするとそこに人が登場し、人を轢かないように自動停止します。また、充電ポイントに入った際は、電動ソケットを画面にタッチして充電させます。
このバーチャルタウンで子どもたちは、エマージェンシーブレーキやe-POWER、プロパイロットなどの「ニッサンインテリジェントモビリティ」の概念に自然と触れることになるのです。
ちなみに、アクリル粘土で作ったデザインモデルは、ビニールのケースに入れて持ち帰ることができます。
●三菱デザインをトレースして親しもう
三菱の体験プログラムは、「新しいクルマをデザインする仕事」です。ブースはデザインスタジオのようなクールな作りとなっています。
子どもたちは乗る人をイメージしてクルマのコンセプトを考え、専用のデザインツールを用いて本格的にクルマのスケッチを描きます。どのようにスケッチを描けばよいか、スタッフがレクチャーしてくれます。
スケッチはタイヤとホイールがあらかじめ印刷された用紙にサイドビューを描きます。スポーツカーやセダン、SUVなどのクルマのタイプ別のスケッチもあり、これらをライトテーブルで透過させながらトレースすることもできます。
三菱は「デリカD:5」や「eKクロス」など、独自の個性的なデザインのクルマをリリースしています。これはデザインに非常にこだわりがあることの現れでもあります。トレース用のスケッチも昨今の三菱デザインに当然通じており、子どもたちが自らの手を動かしてスケッチすることで、三菱デザインに慣れ親しむという効果もあります。
※ ※ ※
今回紹介した体験プログラムは、予約が必要となります。予約は事前予約と当日予約(東京モーターショー2019の入場券を持っている場合)のふたつがあります。
事前予約は、東京モーターショー2019公式ホームページの公式オンラインチケットサービスからプログラム参加券付き入場券を購入し、参加希望の日時枠を予約してください。
当日予約は、東京モーターショー2019公式ホームページの公式オンラインチケットサービスから参加を希望する時間枠を予約してください。予約は当日設定されている各参加時間枠の開始3時間前から30分前まで受付しています。
どちらも予約枠がなくなり次第終了となるので、予約の際はお早めに。
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