脱炭素社会の実現に向けて、産業界全体で様々な取り組みが行なわれているが、特に慌ただしくなっているのが自動車業界だ。生き残りをかけて国内メーカーも新型車を続々投入。最新事情に迫った。
二酸化炭素の軽減、脱炭素化などの観点から、電気や水素を使用するクルマに注目が集まっている。これまではガソリン消費量の少ないハイブリッド車が省エネ、クリーンエンジンの代表だったが、ここ数年でプラグインハイブリッド(PHEV)や、100%電気で駆動する電気自動車(EV)が各社から発売されるようになった。今、クルマを購入するならPHEVか、それともEVか。
世界各地で走り込み高次元での車両性能を追求したレクサスの新型FRスポーツセダン「IS」
三菱『エクリプス クロスPHEV』は2017年にデビューし、昨年10月にマイナーチェンジを果たしたばかり。モーターを前後輪用に2基搭載する4WDシステムは、かつて世界ラリー選手権で活躍した『ランサーエボリューション』からの流れをくむスポーティーな仕様となっている。13.8kWhの電力量での航続距離は57.3km。
このバッテリーを充電するのは2.4Lガソリンエンジンで、通常はモーターで走行し、バッテリーが減ってくるとエンジンがかかって充電を開始してモーターを動かす仕組みだ。さらに駆動力が欲しい時はエンジンで走行し、モーターがアシストする方式を採用している。バッテリーをフル充電しておけばEV走行をメインにすることが可能だ。
ガソリン車との価格差を調べると『エクリプス クロス』は約105万円高い設定となっている。これらのクルマを選ぶなら社会のためという気持ちが必要かもしれない。
静かで力強いモータードライブの走り
三菱『エクリプス クロスPHEV』
Specification
■全長×全幅×全高:4545×1805×1685mm
■ホイールベース:2670mm
■車両重量:1950kg
■排気量/電池容量:2359cc/13.8kWh
■エンジン形式:直列4気筒DOHC/交流同期+モーター
■最高出力:128PS/4500rpm+82+95PS
■最大トルク:199Nm/4500rpm+137+195Nm
■変速機:電気式無段
■燃費:16.4km/L(WLTCモード)
■車両本体価格:447万7000円
※グレードは「P」
マイナーチェンジで採用されたフロントマスクはヘッドライトを縦置き4灯式に。太いクロームラインで囲うのは最近の三菱車の特徴。バンパー下のスキッドプレートを新たに搭載した。
フロントからリアにかけてせり上がるボディーラインと小さめのサイドウインドウがスタイリッシュなクーペフォルムを演出。ホイールベースは変わらないが先代より全長が伸びた。
今回のマイナーチェンジで大きく変わったのがリアのデザイン。初期型はリアウインドウが上下で2分割されていたのが、最新モデルは1枚ガラスになり後方視界は良くなった。
街乗りだけでなく安心して遠出もできる性能を備えた2台
エンジンルーム
エンジンはガソリン仕様の4気筒DOHC、2.4Lを横置きにし、前輪駆動用のモーターを搭載する。
運転席と各種装備
Pグレードは8インチのディスプレイをセンターに配置。マルチラウンドモニター、ワンセグなどスマホと連携するナビを備える。
シートスペース
前後席とも着座位置はやや高め。前席は座面のホールド性が高い。後席は背もたれがリクライニングして、床もフラットで快適。
ラゲージスペース
奥行きは約900mm、左右幅も1000~1250mmある荷室だが、開口部は狭い。ゲートは手動だがかなり重いので改良してほしい。
【 ココがポイント!】5段階で調整できる便利な回生ブレーキ
回生の強さはハンドルコラムから出ているパドルシフトで行なう。左側で強、右側で弱になり5段階で調整できる。B5にシフトするとアクセルオフでクルマは停止寸前まで減速する。
【 ココがポイント!】路面状況に合わせて選べる5つの走行モード
センターコンソールにあるドライビングモードダイヤルは5種類から選べる。悪路ではグラベル、乾いた舗装ではターマックを選択。これはラリーでの路面表現でもある。
性格も使い方も異なるがクルマとしての完成度は高い
[運転性能]前後輪にモーターを搭載し三菱がラリーで培ってきた制御技術で4WDをコントロールいる。もう少しトルクが欲しい。18点
[居住性]EVは床下にバッテリーを配置するので床面が高くなり全高も高めになる。前後席ともに快適だが後席は広さも十分。18点
[装備の充実度]安全装備はレーダーのみというのが気になるが、それより車両制御技術による走りの楽しさを追求している。18点
[デザイン]個性という意味ではフロントは初期モデルより好感度がアップ。リアは初期モデルより個性的な色合いが薄まった。18点
[爽快感]三菱車は昔から運転しやすいのが特徴。このクルマもシートに座ってハンドルを握ると体になじむ感覚が生まれる。19点
[評価点数]91点
取材・文/石川真禧照
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みんなのコメント
だが、TVコマーシャルを見る限り、三菱の生真面目さだけが目立つだけで本当の良さは感じにくい。
もっと、走りを強調した場面をTVコマーシャルに採用すれば、走り屋の心を擽ることが出来ると思う。
過激なコマーシャルを放映して貰いたい。