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誰からも愛されること確実!な「三菱 デリカミニ」がいよいよ正式デビュー。「末っ子」だって中身は本格派だ

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誰からも愛されること確実!な「三菱 デリカミニ」がいよいよ正式デビュー。「末っ子」だって中身は本格派だ

2023年5月の正式発売開始に先駆けて、三菱自動車工業株式会社が新型軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」の一般向け発表イベントを4月8日に開催。それに合わせる形で、メディア向けの事前撮影会を実施した。開発の狙いなどとともに、その魅力をじっくり検証してみたい。

さながら「いたずら好きのやんちゃ坊主」は、どうしたって憎めない
デリカミニは、2023年1月13日からすでに予約注文が始まっている。2022年11月のスペシャルサイトにおけるお披露目を皮切りに、東京オートサロン、大阪オートメッセへの参考出品、4月8日には一般向けの発表イベントを実施するなど、このクルマに対する三菱の期待感は非常に大きいようだ。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

イベント開催に向けて事前に実施されたメディア向け撮影会で、初めて実車をじっくり観察する機会を得たのだが、なるほど確かに野心的なニューフェイスだ。eKクロススペースの兄弟車にあたるが、その個性は明確に異なる。

たとえばデザイン性で言えば、「上級感を伴うタフネス」というデリカD:5譲りのDNAを表現する方向性が違う。顔立ちひとつとっても、アプローチは対照的だ。

eKクロススペースが、ダイナミックシールドを中心とした最新の三菱流デザイン言語をもとに、圧倒的な厳つさで「軽自動車らしからぬ」迫力をアピールしているのに対して、デリカミニはやや先祖返り気味の「デリカっぽさ」を採り入れて、よりクロスオーバー的なアクティブ感を強調するスタンスに立っているように思える。

興味深いのは、半円形のLEDポジションランプを内蔵したヘッドランプを備えるデリカミニの方がより「愛嬌」が感じられること。デリカD:5と言うとワイルド&タフな男のクルマ的なイメージがあるけれど、「ミニ」の場合は小さいデリカとしてよりカジュアルな遊び心を、巧みに活用している。

担当した開発者によれば、実はそこにこそ、デリカミニの存在意義があるという。厳つさと上級感を極めたeKクロススペースに対して、デリカミニのたたずまいは、「いたずら好きのやんちゃ坊主」的なキャラクターをイメージしているのだそうだ。メインターゲットは子育て真っただ中のヤングファミリーとのことで、この「愛嬌」はとくに、主婦層には強力な武器になりうる。さらにご主人の方には「デリカ」から受け継ぐブランド力が、しっかり効果的に働く。

フロントバンパーとテールゲートガーニッシュに刻まれた立体的な「DELICA」ロゴや、光沢感のあるブラックのホイールアーチ、前後バンパー下部のスキッドプレートふうアレンジなど、見るからに元気いっぱい。どうしたって憎めそうにないキャラクターは、男女を問わず受け入れられることだろう。

三菱のDNAを「ミニ」化する手法としては、90年代半ばから10年ほど前まで製造されていた「パジェロミニ」の成功例に、則るものであることは間違いない。逆にデリカ×ミニ(軽自動車)がなぜこれまで誕生しなかったのか、今にして思えばそっちの方が不思議に思えてくるほど、デリカミニの存在感は魅力的だ。

アウトドア志向の内装素材など、使いやすさにこだわる
スーパーハイトワゴンとして、広大な室内空間と便利な装備類を満載していることは、言うまでもない。乗降性に優れた後席ロングスライドやアレンジ自在なシートレイアウトを備え、日常でもレジャーでも活躍してくれる。

リアシートの足元は圧倒的なゆとりを誇る。左右独立でスライド可能で、それぞれ前後に320mmのアジャスト量を確保している。背もたれを倒せば余裕たっぷりの荷室が生まれるなど、乗員数や利用目的に合わせて最適にアレンジすることが可能だ。

後席スライドドアの開口部は650mm、低くフラットなデッキは、小さな子供やお年寄りにも乗り降りしやすい。ハンズフリーオートスライド機構を備えているので、大荷物で両手がふさがっていても「足技」ひとつでドアを開閉することができる。

小さなデリカとしては、アウトドアユースにふったインテリア装備に注目したい。たとえばラゲッジルームは床面と後席シートバックに汚れがふき取りやすい素材を採用。シート生地には通気性に富む撥水素材(上級のPremium系には合成皮革&ファブリックにシートバックにはPVCを配する)を用いているので、子供が濡れた服などで乗り込んでも安心だ。

とくにフロント助手席シートは、機能性に富む。シートバックテーブルはコンビニエントフックを備え、充電表のUSBポート(Type-A×1)やモバイルポケット、車検証入れ付きのシートアンダートレイも全グレードに共通で標準装備される。運転席&助手席シートヒーターも、全車標準だ。

収納スペースも多彩で、センターと助手席側のインストアッパーにオープントレイ、引き出し式&カップホルダー付きのセンタートレイを備える。グローブボックスは3カ所、ドリンクホルダーのほかにボトルホルダーをフロントとリアにそれぞれ2カ所ずつ用意している。

実用性に関わる装備として忘れてはいけない各種運転支援機能も、非常に充実している。高速道路では同一車線内での車間距離と車線維持をアシストする「マイパイロット」を全車で標準としている。衝突被害軽減ブレーキ(歩行者検知機能付き)や踏み間違い衝突防止アシスト、オートマチックハイビームを含む「三菱e-Assist」も備わるなど、誰もが安心して運転を楽しむことができるだろう。

ヒルディセントコントロールなど、安心・安全のサポートにも自信あり
「デリカ」の名を冠する以上、路面コンディションを問わない優れた走破性が期待されるだろう。それに応えるためにデリカミニではとくに、4WD車についてこだわりの機能性が追求されている。

たとえばタイヤは、165/60R15という大径サイズを標準装備(ターボの2WDは165/55R15)。最低地上高は160mmを確保している(2WDは155mm)。砂利道などでも安心してクリアできるだけでなく、路面からの振動を伝えにくくするために縮み側をソフトにするなど、ショックアブソーバーに専用チューンを施す。それによって底付き感を抑制、安定性と快適性を高めているという。

ロングドライブなどでドライバーに安心感を提供してくれるのが、グリップコントロール機能だ。雪道や泥道など滑りやすい路面で発進する時、片側駆動輪の空転を感知するとブレーキ制御を加え、グリップしている駆動輪側の駆動力を確保、スムーズな発進をサポートする。

また急な下り坂、滑りやすい坂道を下りる時などには、標準装備されるヒルディセントコントロールが役に立つ。電子制御で車速を低く抑えることで、危険な状態に陥るのを防いでくれる。

搭載されるエンジンは、すべて659cc 直列3気筒のマイルドハイブリッド仕様となる。NAの最高出力は52ps、最大トルクは60Nm。ターボ付きでは64ps、100Nmを発生。どちらも2.7ps/40Nmのモーターによってアシストされる。WLTCモードの総合燃費は、NA 2WDで20.9km/L、ターボの4WDでも17.5km/hを確保している。

テーマ系オプションスタイルのコーディネイトが悩ましい
ベースグレードはNAが「G」、ターボが「T」。上級仕様には「Premium」が冠される。すべてCVTとの組み合わせで、2WD/4WDのチョイスが可能だ。

もっとも、デリカミニを愛車にするときにもっとも悩ましいのは、際立つ個性がさらに魅力的な2タイプのテーマスタイルが設定された、ディーラーオプションの方かもしれない。外装としてはダイナミックシールド、フロントグリルガーニッシュ、テールゲートガーニッシュやエンブレム類のカラーが変更されるほか、ちょっとユニークなデカール類が用意されている。

そのひとつ「アクティブトーンスタイル」は、グロスブラックの外装パーツにホワイトのエンブレム。もうひとつの「ワイルドアドベンチャースタイル」は、シルバーパーツにブラックエンブレムのコーディネイトだ。後者にはルーフブラックアタッチメントが含まれている。

メーカーが提案するアレンジメントも楽しいけれど、自分ならではのモディファイを楽しむこともできそう。遊び心と実用性、上質感と冒険心、大人っぽさと自由な雰囲気などなど、さまざまなエッセンスがバランスよく盛り込まれたデリカミニには、いろいろな「可能性」が秘められている。(写真:伊藤嘉啓)

三菱 デリカミニ T Premium 4WD 主要諸元
●全長×全幅×全高:3395×1475×1830mm
●ホイールベース:2495mm
●重量:1060kg
●エンジン型式・種類:BR06型・直3DOHCターボ+モーター
●排気量:659cc
●エンジン最高出力:47kW<64ps>/5600rpm
●エンジン最大トルク:100Nm<10.2kgm>/2400-4000rpm
●モーター最高出力:2.0kW<2.7ps>/1200rpm
●モーター最大トルク:40Nm<4.1kgm>/100rpm
●トランスミッション:CVT
●WLTCモード燃費:17.5km/L
●タイヤサイズ:165/60R15

[ アルバム : 三菱デリカミニ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

8件
  • >誰からも愛されること確実

    それはあり得ない話
    僅かかもしれないが、アンチは出て来るはず
  • Kur✭✭✭✭✭は早く詳細を報せてほしい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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