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快適至極の安心感 レクサスUX 300e(2) 長期テスト もう少し欲しい航続距離

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快適至極の安心感 レクサスUX 300e(2) 長期テスト もう少し欲しい航続距離

積算1348km 無料の充電器を活用

冬に鈍くなった身体を動かすべく、ジムへ通う回数が増えた筆者だが、偶然にもそこに無料のEV用充電器が設置されている。充電スピードは7kWと遅いものの、ジムまでの往復30kmぶんの電気は蓄えられる。

【画像】レクサスUX 純EVの300eとハイブリッドの250hを比較 最新のNXも 全86枚

おかげでレクサスUX 300eは、常に満充電状態。充電器のケーブルが外れにくいのが困りものだけれど。

積算2817km 50kWに制限される充電速度

今のところ、純EVのレクサスUX 300eとの生活は平穏。自宅での充電に問題はほぼ起きようがないから、あえて公共の充電器を利用している。

先日はロンドンの北西、バッキンガムシャー州へ移動する機会があり、UX 300eのチャデモ・コネクターに対応する充電器を探すことになった。

最初に見つけたのはBP社のものだったが、利用にはサブスクリプション(プリペイド)・カードが必要だった。残念。

別の場所を探し、リドルというスーパーマーケットに辿り着いた。スマートフォンのアプリをインストールしていたおかげで、ここは利用できた。アプリで5ポンド(約800円)の料金を支払い、コネクターをつないで完了だ。

レクサスUX 300eの充電システムは、50kWに制限されている。最短でも残量9%から100%まで、約90分掛かると充電器に表示された。

自宅に専用充電器を用意することが前提

ホットチョコレートを飲みながら、他社の純EVの急速充電能力を確認してみた。やはりレクサスの充電スピードは遅いようだ。

50kWでも現実的な時間で充電を完了できるとはいえ、ボルボXC40 リチャージなどの場合、最大3倍の速さで充電できる。フォルクスワーゲンID.4では125kW、低価格なキアe-ニロでも100kWまで対応している。

しかも、そのいずれも航続距離はUX 300eより長い。カタログ値で最大315km、実際には250km前後という数字は、見劣りするといわざるを得ない。

筆者の実家では、e-ニロのロングレンジ版に乗っている。航続距離は453kmがうたわれており、一度充電すれば1週間は乗れるという。

といっても、コンパクト・クロスオーバーの殆どは市街地で乗られており、多くのユーザーの移動距離は短い。自宅で寝ている間に充電を済ませるような利用パターンなら、UX 300eでも困ることは少ないだろう。

筆者の場合、自宅から最も近い急速充電器は24km離れた場所にある。シェル社のシステムで、無料で走れる高速道路のサービスエリア内。往復で50km近くあり、実際に使える250km前後の距離は、大幅に制限されることになる。

レクサスUX 300eは、自宅に専用充電器を用意することが前提なことは明らか。もう少し大容量の駆動用バッテリーが欲しい。

他モデルでは得られにくい安心感

そんなUX 300eだが、運転している時の安心感は、ほかのモデルでは味わいにくい。豪華なレザー張りのシートとアームレストへ身を委ね、アダプティブ・クルーズコントロールとオート・ヘッドライトをオンにすれば、快適至極。

アップル・カープレイにも対応しているから、純正の少々面倒なナビを操作する必要もない。これで、メーター用モニターに表示される航続距離が、より正確で長くなれば、一層安心に乗っていられるだろう。

冬場には、エアコンの温度を数度上げただけで、簡単に残りの航続距離が30kmほど短くなってしまう。ある日の寒い晩、残り11kmの表示のままUX 300eを停め、翌朝確認したら2kmにまで落ちていた。

翌日はすぐにクルマへ乗る予定がなく、自宅のコンセントにコードを繋ぎ問題なく充電できたのだが、焦る数字ではある。自宅の充電器は、順調に活躍してくれている。

テストデータ

気に入っているトコロ

快適な乗り心地:滑らかなサスペンションと心地いいシートは、UX 300eに乗る誰もが感心することだ。

気に入らないトコロ

リアシートの広さ:空間は限定的で、シートの座面がフロアに対して低すぎる。助手席の下側には、足先を入れられる空間もない。

テスト車について

モデル名:レクサスUX 300e プレミアム・プラス(英国仕様)
新車価格:4万5245ポンド(約724万円)
テスト車の価格:4万5815ポンド(約733万円)

テストの記録

航続距離:252km
故障:なし
出費:なし

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みんなのコメント

1件
  • この記事読むと、やはりトヨタ製EVには怖くて乗れないな。
    このライターも遠出すると電欠で止まるので、近場の充電器ある場所しか行けないようだし。

    やはりまだガソリン車に乗るよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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