現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > クルマ好きなら当然やって……ない! それどころか知らない人だらけの国交省推奨のクルマの日常点検15カ所

ここから本文です

クルマ好きなら当然やって……ない! それどころか知らない人だらけの国交省推奨のクルマの日常点検15カ所

掲載 30
クルマ好きなら当然やって……ない! それどころか知らない人だらけの国交省推奨のクルマの日常点検15カ所

 この記事をまとめると

■日常点検と定期的な点検整備を実施することはクルマの使用者の義務となっている

「12カ月点検」はたった「3割」程度しか受けていない! 「義務」だけど「罰則」のない法定点検の中身とは

■国土交通省では日常点検として15のチェック項目を推奨している

■車両の異常に気がついたときは早急にプロに点検整備をお願いしよう

 運行前点検はクルマの使用者の義務だ

 世界中の人から「壊れない」と厚い信頼を得ている日本車ですが、そうはいってもクルマは機械。使っていても使っていなくても、日々劣化していくのが当たり前のことですね。日本では車検という制度がありますが、そのときしか状態をチェックしないというのはNGです。車検は国が定期的に最小限のチェックをしているだけで、車検の有効期限までの安全性を保証するものではないのです。つまり、車検と日常点検は別モノ。日常点検と定期的な点検整備を実施することは、使用者の義務となっています。

 走行中に故障したり、燃費が悪化したり、突然動かなくなってしまうといったトラブルが起こる前に、日頃から安全性を継続的に確保するように務めなければなりません。トラック、バスなど事業用車は「運行前点検」といって、運行する前に必ず行う義務がありますが、自家用車の場合は日常点検といって、使用頻度や走行距離などに応じて適切なタイミングで行うこととなっています。

 では、実際に日常点検とはどのようなことをすればよいのでしょうか。国土交通省では、15項目のチェックを推奨しています。

 まずは、ボンネットを開けてエンジンルームを5項目でチェック。

「ブレーキ液の量」「冷却水の量」「バッテリー液の量」「ウインドウウォッシャー液の量」は、タンク内の液量が上限ラインと下限ラインの間にあるかどうか。「エンジンオイルの量」は、オイルレベルゲージを抜き取り、付着しているオイルを拭き取ってから再びゲージを奥まで差し込み、抜き取ったときにレベルゲージの定量範囲内にあるかどうか。

 次にクルマのまわりで4項目をチェックします。

「ランプ類の点灯・点滅」は、エンジンやスイッチを入れ、ヘッドライトやテールランプ、ウインカーなどがしっかり点灯するかどうか、レンズなどに汚れや損傷がないかどうかを見ます。自宅の車庫や駐車場でライト類のチェックをする際には、誰かに外から確認してもらうか、壁などに映るように点灯してみるといいでしょう。

 もし難しい場合は、ショッピングモールの立体駐車場や地下駐車場など、暗い場所で周囲への反射で確認することもできます。

「タイヤの亀裂や損傷の有無」は、タイヤに異物が付着したりかみ込んだりしていないか、ひび割れなどの亀裂や損傷がないかどうかをチェック。

「タイヤの空気圧」は、そのクルマの適正空気圧(運転席ドアを開けたところや、給油口の裏、取扱説明書で確認)に合っているかどうか。接地部分のたわみがないかどうかを見ます。

「タイヤの溝の深さ」は、夏タイヤなら1.6mm以上の溝の深さがないと使用できません。スリップサインが1カ所でも出ていたら、危険なので交換しましょう。冬タイヤなら新品から50%に溝の深さが減り、プラットフォームが露出すると冬タイヤとしては使用できなくなります。

 異常が見つかったときはプロの点検整備を

 最後に、運転席に座って6項目をチェック。

「エンジンのかかり具合と異音」は、エンジンが速やかに始動しスムースに回転するかどうか。アイドリング状態でも異音がないかを確認します。

「ウインドウウォッシャー液の噴射状態」は、ウインドウウォッシャーのレバーを押し、ワイパーの作動範囲に噴射されるかどうかを確認。とくに寒い地域へ行った場合や急に気温が下がった朝などに、凍結してしまう可能性があるのでしっかり見ておきましょう。

「ワイパーの拭き取り能力」では、ワイパーを作動させてしっかり拭き取れるか、低速と高速の各動作をチェックしておきます。

「ブレーキの踏み残りしろと利き具合」では、ブレーキペダルをいっぱいに踏み込んだときに、床とのすき間(踏み残りしろ)や踏み応えが正常であるかを確認します。

「駐車ブレーキの引きしろ(踏みしろ)」では、駐車ブレーキをいっぱいに引いた(踏んだ)ときに緩んでいるような状態ではないかどうか、逆に引っ掛かるような感覚がないかどうかを確認します。

「エンジンの低速・加速状態」では、エンジンを暖機させた状態でアイドリング時の回転がスムースに続くかどうか、また徐々に加速したときに、アクセルペダルに引っかかりがないか、スムースに回転するか、近所を走行して確認します。

 このほか、走行中に飛び石を受けてしまったらフロントガラスにひび割れなどがないかどうかを確認したり、豪雨に遭遇したときには水が思わぬところに侵入していないかどうかを確認したり、常に愛車の状態を気遣ってあげるようにしたいですね。

 もし、いつもと違う異音や異臭、いつの間にかついた傷に気づいたときには、なるべく早くプロに点検整備をお願いするようにしましょう。

文:WEB CARTOP まるも亜希子
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

新型『RAV4』のボディアンダーカバー、廃車由来プラスチック100%使用…国内初
新型『RAV4』のボディアンダーカバー、廃車由来プラスチック100%使用…国内初
レスポンス
トヨタGR、2026年も『TGR-DC』を通じ若手育成。佐野雄城の海外挑戦が明らかに
トヨタGR、2026年も『TGR-DC』を通じ若手育成。佐野雄城の海外挑戦が明らかに
AUTOSPORT web
TOYOTA GAZOO Racing、2026年もスーパー耐久、ニュル24時間参戦を通じて『もっといいクルマづくり』を加速へ。体制は小変更
TOYOTA GAZOO Racing、2026年もスーパー耐久、ニュル24時間参戦を通じて『もっといいクルマづくり』を加速へ。体制は小変更
AUTOSPORT web
トヨタ「新レビン」初公開! 全長4.7m級のスタイリッシュ顔!? 3種パワトレ設定の「レビンL」 中国で発表
トヨタ「新レビン」初公開! 全長4.7m級のスタイリッシュ顔!? 3種パワトレ設定の「レビンL」 中国で発表
くるまのニュース
ヤナセバイエルンモータース、名古屋・天白BMWをリニューアル…顧客中心主義の新店舗
ヤナセバイエルンモータース、名古屋・天白BMWをリニューアル…顧客中心主義の新店舗
レスポンス
トヨタ車体とともにV12達成の三浦昂がW2RC最高峰クラス参戦へ。ハイラックスをドライブし、夢のダカールラリー総合優勝を狙う
トヨタ車体とともにV12達成の三浦昂がW2RC最高峰クラス参戦へ。ハイラックスをドライブし、夢のダカールラリー総合優勝を狙う
AUTOSPORT web
進化したカワサキ「Z900RS」新型モデル2月14日発売 クルーズコントロールなどを標準装備し価格は183.7万円
進化したカワサキ「Z900RS」新型モデル2月14日発売 クルーズコントロールなどを標準装備し価格は183.7万円
バイクのニュース
日産が新「FRセダン」発売に反響殺到! 「“約150万円オトク”でもV6ターボはアツい」「GT-Rの息吹を感じる」「高級感ある内装がイイ」の声も! “300馬力超え”で運転楽しそうな「スカイライン」最安モデルに熱視線!
日産が新「FRセダン」発売に反響殺到! 「“約150万円オトク”でもV6ターボはアツい」「GT-Rの息吹を感じる」「高級感ある内装がイイ」の声も! “300馬力超え”で運転楽しそうな「スカイライン」最安モデルに熱視線!
くるまのニュース
TOYOTA GAZOO Racing、2026年のスーパーGT GT300クラス参戦7チーム8台のラインアップを発表
TOYOTA GAZOO Racing、2026年のスーパーGT GT300クラス参戦7チーム8台のラインアップを発表
AUTOSPORT web
16歳の箕輪大也がTGR WRCチャレンジプログラム5期生に決定。2026年からジール・ジョーンズとラリー参戦へ
16歳の箕輪大也がTGR WRCチャレンジプログラム5期生に決定。2026年からジール・ジョーンズとラリー参戦へ
AUTOSPORT web
カワサキ新型「Z900RS」ついに正式発表! 5psパワーアップして火の玉「SE」はドラレコ装備、黒い火の玉「ブラックボールエディション」も新登場だ!
カワサキ新型「Z900RS」ついに正式発表! 5psパワーアップして火の玉「SE」はドラレコ装備、黒い火の玉「ブラックボールエディション」も新登場だ!
WEBヤングマシン
最大排気量の自然吸気『Z』が正式発表! カワサキ新型「Z1100」「Z1100 SE」は2月14日に発売へ
最大排気量の自然吸気『Z』が正式発表! カワサキ新型「Z1100」「Z1100 SE」は2月14日に発売へ
WEBヤングマシン
今度のニンジャはゴールドの差し色! カワサキが「ニンジャ1100SX/SE」の2026年モデルを1月17日に発売
今度のニンジャはゴールドの差し色! カワサキが「ニンジャ1100SX/SE」の2026年モデルを1月17日に発売
WEBヤングマシン
日本一高いバスターミナルは? 名古屋、渋谷、新宿、難波…
日本一高いバスターミナルは? 名古屋、渋谷、新宿、難波…
レスポンス
「世界一綺麗なマーチ!!」 マッチのマーチが令和に完全復活!!! 日産自動車大学校のプログラムをベストカーも大応援だぜ
「世界一綺麗なマーチ!!」 マッチのマーチが令和に完全復活!!! 日産自動車大学校のプログラムをベストカーも大応援だぜ
ベストカーWeb
価格約183万円! カワサキ「“新”Z900RS」発売! “火の玉カラー”&“クルーズコントロール”標準装備で進化! 26年2月に登場
価格約183万円! カワサキ「“新”Z900RS」発売! “火の玉カラー”&“クルーズコントロール”標準装備で進化! 26年2月に登場
くるまのニュース
小林利徠斗がCERUMOからGT500ステップアップ! GRスープラの4連覇なるか|トヨタ2026年スーパーGT体制発表
小林利徠斗がCERUMOからGT500ステップアップ! GRスープラの4連覇なるか|トヨタ2026年スーパーGT体制発表
motorsport.com 日本版
中古車人気ランキング2025、3世代前のスズキ『ワゴンR』が首位…『カーセンサー』
中古車人気ランキング2025、3世代前のスズキ『ワゴンR』が首位…『カーセンサー』
レスポンス

みんなのコメント

30件
  • qci********
    自主点検なんてしてない結果なんだろうが、ランプ類が切れている車は結構見る。自分よりおそらくはるかに道を走っているであろう?パトカーは当然見つけて当然検挙するんだろうし最近は切れないLEDも増えてるし何より少なくとも2年おきの車検で一発アウトのはずなのに減ってきてるという印象は無い。何でかな?
  • あっきぃ
    なにこのクズ記事は??これでも自動車ジャーナリストなのか??
    最近のバカな設計者が作る自動車事情を全く知らず、こんな無知で給与もらってるのか?
    1、「冷却水の量」→ボンネット開けただけではマトモに見えない
    2、「バッテリー液の量」→メンテフリーで見えない、さらにエンジン奥でカバー下で見えない
    3、「エンジンの掛かり」→ハイブリッドは停止時にエンジン掛からない、走らないと掛からないから判らない
    4、「駐車ブレーキ」→電磁ブレーキ増えて判らない

    簡単に点検出来なくするメーカー責任も重大だか、昭和の15項目をいつまでも唱えるな!!!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村